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ショパン「スケルツォ第2番」からペダル・離鍵・呼吸・アルペジオのポイント解説

この記事は約13分で読めます。

多くのピアノ弾き(ピアニストもピアノ学習者も)は、ショパンが大好き。

ポーランドの作曲家、フレデリック・ショパン

そのショパン作品の中でも「スケルツォ」4曲の中で、圧倒的な人気があるのが、今日とりあげる「スケルツォ第2番」Op.31。(ショパンのスケルツォは1番も3番も4番も素晴らしい作品で、どれも人気がありますが、第2番はダントツ人気があると感じています)

「ところてん」なショパン「スケルツォ第2番」冒頭

この出だしは、「ところてん ところてん」と20年以上前から周りのピアノ大好きな人達が言っていて、なるほどな、と思ったもの。以来、私の頭の中ではショパンのスケルツォ第2番と言えば「ところてん」に(汗)。

というわけで、今日はこのショパンさまの「スケルツォ第2番」を取り上げて、「どう響かせるか?」「アルペジオをラクに弾くにはどうしたらいいか?」「呼吸はどうするのか?」といったことのポイントについてお話していきます。

どうやって弦を響かせるのか?考える

ショパン「スケルツォ第2番」から

序奏の左手、フォルツァンド(fz)の低音Gのオクターブ。

さぁ、あなたはここ、どんな音が欲しいかしら?どんな響きが欲しいのでしょう?どうしてこの音に「フォルツァンド」が付いているのでしょうか?スタッカートもあるよ。

ショパン「スケルツォ第2番」から、弦の響きを考える

弦を、弾く(はじく)ような響きは、どうかしら?弦を響かせてみる?

あなたはピアノの中を見た事があるかしら?ピアノは、低音に張られている弦は太いのよね。高音はとっても細いのに。

あなたはギターを弾いたことがあるかしら?

ギターも、低音の弦は太いでしょ。細い弦をはじく時と太い弦をはじく時では、手指に伝わってくる感触は違うよね?

こんな低音の音を弾く時の問題は、あなた自身が「どんな音の響きが欲しいか?」を考えているか❓想像シているか?にかかっていますよ。ぜひ考えてみてね。いっぱい想像してね。音はどのあたりで響いているのかな?どんなふうにその響きは空気をつたっていくのかなぁ?って。

ショパン「スケルツォ第2番」からペダルと離鍵のタイミングを考える

ショパン「スケルツォ第2番」から

序奏から麗しい歌のセクションへ入る前の1フレーズです。

それまでは楽譜にペダルの指示があるのに、この4小節にはペダルの指示はありません。

だからペダルを踏まないのか、それとも、微妙な塩梅で細かくペダルを入れるのか?この「スケルツォ第2番」を弾く上で、考える大事なポイントですが、それは後で。先に「離鍵」について考えてみましょう。

問題にしているのは、画像の中で、右手も左手も赤丸をした音です。どちらもフレーズの終わりの音で8分音符。確かに短い音ですよね。短い音だから、サクッと離鍵する?サクッと切っちゃいますか?それで、いいかなぁ?音はきれいかしら?と考えて、あなたが出す音をよく聴いてみましょう。

考えるのは、どのように「終えたら」良いのか?ということです。

考える時に意識するポイントは

  • ピアニシモである事
  • 終わりの音に、スタッカートやアクセントは付いていない事

この2点を頭に入れておきましょうね。

そして、そのフレーズの最後の音は、発音して離鍵したら、どんな響きが空中を彷徨うのだろう?と言う事を、想像してみましょう。

そこまであなたが考えて想像できたら、このフレーズの終わりの音はどう離鍵したらいいのか?そして、もしもペダルを入れるとしたら、どんな風に入れたらいいのか?と言うことが見えてきます。パッと答えにたどりつかなかったとしても、ここまで考えて想像できたあなたなら、あきらめずに模索していけるでしょう。

ぜひ、ペダルと離鍵について、考えることをオススメします。

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ショパン「スケルツォ第2番」、音のとらえ方と準備の仕方次第でうんと弾きやすくなる!

ショパン「スケルツォ第2番」から

この画像のような感じで、手を広げてのアルペジオや跳躍は、楽譜で見た感じよりも意外と難関ポイントです。

でもね、このショパンの「スケルツォ第2番」に限りませんが、どんな作品でも「アルペジオ」や「跳躍」は「弾きにくい」と感じたり「音を間違えやすい(はずしやすい)」ところ。

  • アルペジオは、捉え方次第で弾きやすくなる
  • 跳躍は、準備の仕方を変えるだけで、弾きやすくなる

この2点を覚えておいてくださいね。

さて、上の画像のように右手はジグザグなアルペジオ・フレーズ、対して左手は音は少ないとはいえ、跳躍があります。

その二つが同時にあるから、どっちを気にしても、とっても弾きにくい!ってか、弾けません!!(と、よく生徒さんから訴えられます)

生徒さんからよく話を聞けば、右手のアルペジオでは必ずはずす音がある、といいます。その「はずしてしまう音」が、上がっていった頂点の音(小節終わりの音=和音の前の音)。

アルペジオは、オクターブを超えたあたりから、音がはずれやすくなります。アルペジオを2オクターブ続くフレーズなら、2オクターブ目ではずしやすいし、3オクターブ続くフレーズなら、3オクターブ目ではずしやすいの。これは心理的な作用もありそうです。

ただ、「はずしやすい音」が決まっているなら、対処できますよ。怖がらないで。必要以上に悩まないで、ただきちんと向き合っていきましょう。

この時の生徒さんの場合は、アルペジオで上がっていった頂点の音をはずしやすい。だから続く和音までがグダグダになりやすいとのことでした。

それならね、グループ分けすればいいんです。音と音の「とらえ方」を変えればいいの。もう一度画像を出しますよ。

ショパン「スケルツォ第2番」から

画像に書き入れたように1小節目では、

  • 「ファレラファレ」と「シラ(ラは和音)」に、分ける
  • 次は「ソドラソド」と「ラファ(ファは和音)」に、分ける

つまり、分けるところで「入り直す」=「打鍵を改める」=「打鍵の方向を改める」と言うこと。

1つのフレーズは、呼吸は一息ですが、弾き方は、分けてみましょう。

これは「弾き方」の話なので、音のとらえ方がわかったら、変にアクセントが付いたりしないよう、気をつけて打鍵すればいいのです。(アクセントがついてしまうと、1フレーズ感が失われてしまうから。)

次に左手の跳躍です。もう一度画像を出しますね。

ショパン「スケルツォ第2番」から

左手は、こんなに音が少ないのですが、跳躍で低音を弾くそこは丁度、右手のアルペジオが外しやすくて、めっちゃ気になるところだから、「あっちもこっちも見てられないの!」状態に(泣)。

それなら、準備を早めればいいのですよ。低音を打鍵するその時になってから、その鍵盤めがけて飛んで行こうとするから間に合わない。右手も同時に大変だから、目も当てられない状態に。

右手が大変!になる前、もう左手が休符になった所で、さっさと移動しちゃえばいいんです。←超簡単!音をはずさないコツ♬

(間隔や鍵盤の手触りで、その音がわかるなら話は別ですよ。)

あなたに出来ないことがあるなら、出来ない場所と理由を探れば、解決策は見つかります。

「何回やっても出来ないの〜!」って言ってるだけじゃ、何回練習しても、出来るようにはならないよね。(もちろん、そう言いたい気持ちは私にもよくわかりますよ。)

自分で解決策を見つけられるようになるから、あなたが自分で解決できるようになるまでは、レッスンではヒントはいっぱい投げるからね。

よく似ているフレーズは何が違うのかを考えるのがポイント

ショパン「スケルツォ第2番」から

ここと

ショパン「スケルツォ第2番」から

こちらでは、何が違うんだろう?強弱?それともリズム?

  • 強弱が違うなら、何が変わってくるんだろう?
  • リズムが違うなら、何が変わってくるんだろう?
  • 肌で感じるものに、違いはないかしら?
  • 頭の中で感じるものに、違いはないかしら?

感じるものの違いが「どう違うか」はっきりすれば、弾き方はおのずと変わるんじゃないかしら?

強弱が違うから、強弱を変えてみた・・・で、いい?
強弱が違うなら、それだけで、イメージはすごーぅく、変わると思うよ。

うんと、想像してみてね。
うんと、感じてみてね。

あなたの感性を大事に!

欲しい音は、打鍵する前に聴くのがコツ

ショパン「スケルツォ第2番」から

休符の後の、ピアニシモ(pp)の「どーーー」は、一体どんな響きがするのだろう?
あなたはどんな響きが、欲しいのかしら?

音を、出してみてから、

  • あれ、こんな音が欲しかったんじゃ、ない
  • あれ?うわ〜ん、ちゃんと鳴らなかった〜!
  • ウォッ、出過ぎた・・・

じゃ、なくてね。

  • 音が出る前に
  • 発音する前に
  • 打鍵する前に
  • 鍵盤に指が触れる前に

頭の中で、その音の響きを・あなたが欲しい響きを想像する。打鍵する前に、その音の響きを聴くんだよ。欲しい音の響きを、弾く前に想像する。

それだけでいい。それだけで、いいんだよ。でもね、弾く前に音を聴くことは、意識しないと出来ないの。

プレ・リッスン(Pre-listen)、簡単なようで、想像する事に慣れていない人には、あまり簡単ではありません。でもね、これもトレーニング次第。トレーニングを積めば、簡単に出来るようになります。

まず大事なのは、「わたしは、どんな音の響きが欲しいのか?」と言う事が、自分の中で明確になっていること。そうでないと、その響きを想像する事は出来ません。

なんでも、とにかく想像してみる・考えてみる、という自発的行動を、意識してみましょう。そこにピアノが無くても、音は聴こえるよ。

想像する事を、打鍵する前にその音を想像する事を、意識しましょうね。それが、あなたが欲しい音を出すコツです。

1つのフレーズは動きを止めずに回転を使って弾くのがポイント

ショパン「スケルツォ第2番」から

「ドーーー」から続く8分音符「レファミドラ」。これは別物じゃありません。

  • 「ドーーー」の響きは「レファミドラ」に向かって行く
  • 「ドーーー」が先導して連れて行く

それなら、打鍵する手・腕の動きは、それら全てで「1回転」ですよ。「ドーーー」を弾いた後、「レファミドラ」を弾くために、あらたに手を動かすのではなく、「ドーーー」で立ち上がりつつある動きの続きで「レファミドラ」です。

そうやってひと続きの1回転で弾くと、出てくる音は分断されず1つのフレーズとして聴こえますよ。さぁ、音の・響きの動きを想像してみよう!

呼吸は音型に合わせるのがポイント

ショパン「スケルツォ第2番」から

もし、あなたがピアノを弾いていて、呼吸が止まってるかもしれない?とか、気付いたら呼吸が止まってた!?とか、どうやって呼吸したらいいか、わからない?と感じることがあるなら。ぜひ、ここでお話することを意識してみてね。

ピアノを弾く上で、一番シンプルな呼吸法をお伝えします。

  • 音が上がって行く時は、息を吸っていく
  • 音が下がって行く時は、息を吐いていく

ですよ。

息を吸って行く時、途中で「もう吸えない!」状態になったら、そこで息を吐き出さず、また、息を「止める」のでもなく、「息を、ためておく状態」を維持しましょう。

「止める」と「ためておく」の違いは、意識をどこに置くか、かもしれませんね。

息を止めていると、喉や肩のあたりが詰まってくるような、苦しさを感じるでしょうか。

「ためておく」時は、上半身は自由です。丹田・臀部が、どっしり・デッシリした状態。

下降フレーズが長いなら、下降し始めですぐに息を吐き出さず、緩やかに、ゆっくりと吐いていく。呼吸の具合は、そのフレーズの長さに合わせて調整しましょう。

ご参考までに。

アルペジオ・フレーズを弾きやすくするコツ

ショパン「スケルツォ第2番」から

アルペジオのフレーズは、続けば続くほど、オクターブ越えをすればするほど、弾きにくく音がはずれやすくなります。

どうして外れてしまうかは、アルペジオを弾いている間に軸がずれていくから。それなら、軸がずれない方法を考えるのも、一つの手ですよね。それが出来る人は、それをやったらいいでしょう。

ただ、実際かなり厳しい。と言うわけで、今日は「軸」に焦点を当てず、他の視点から「アルペジオ・フレーズを弾きやすくするコツ」を考えますよ。

要するに、「グルーピング」です。

「グルーピング(音のまとまり)」は、フレーズの中での「とらえ方」

グルーピング(とらえ方)は、

  • より「弾きやすい」ものとしてとらえる方法
  • 「歌いやすい」ものとしてとらえる方法

この2つがあります。どっちもどっちですが、「歌いやすい」と思っても、弾きにくいままだったら、果たして本当に歌いやすいのか?ってことを考えてね。

歌いやすくても弾きにくいなら、「弾きやすい」方法を実践して難をなくす(減らす)方が良さそう。もちろん、考え方はいろいろありますので、絶対意見ではありませんよ。ただの「提案」です。

グルーピング=とらえ方の基本は、「音が動く方向」で区切る事

上の画像に、鉛筆で【「 】を入れているところ、それがグルーピングの分け方のポイントです。そこから「弾きなおす」「改める」ような感じを意識して弾いてみましょう。ぐん!と弾きやすくなりますよ。

ぜひお試し下さいね。

ショパン「スケルツォ第2番」からペダル・離鍵・呼吸・アルペジオのポイントのまとめ

  • 低音のフォルツァンドは、どうやって弦を響かせるか考えるのがポイント
  • 離鍵した後の響きはどのように空中を舞うのかを考えるのが離鍵の塩梅を知るコツ
  • 離鍵にペダルをどう使うと効果的か、台無しになるのか試してみよう
  • アルペジオは音のグループ分け(とらえ方)次第でぐんと弾きやすくなる
  • 跳躍は準備の仕方を変えるだけではずさなくなる
  • よく似ているフレーズは、何が違うのかをとことん考えると表現の変化が見えてくる
  • 欲しい音は、打鍵する前に聴くのがポイント
  • 1つのフレーズは動きを止めず1つの動きで弾くこと
  • 呼吸は音型に合わせ、そのとおりにするだけで弾きやすくなる
  • アルペジオのグルーピングは、音が動く方向で決めるのがポイント

ショパンの「スケルツォ第2番」を例に、弾きやすくするいろいろなコツ・ポイントについてお話しました。これは、スケルツォ第2番に限った事ではなく、またショパン作品に限らず、どんな作品にも通じることです。

ぜひ、ポイントをおさえておいて、意識して練習してみてね。あなたはもっとラクにピアノを弾けるようになりますよ。

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