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ショパン「バラード第1番」で説明!効果的にクライマックスへ持っていく方法

この記事は約8分で読めます。

あなたは「クレッシェンド(cresc.)」という指示を見たら、どうしていますか?

クレッシェンドの意味は音楽をやる人なら、知らない人はいないでしょう。そう、クレッシェンドは「だんだん大きく(強く)」という意味ですね。でも、あなたはクレッシェンドを見ると即座にピアノで大音量にしていないでしょうか?

ご近所さんの見事な紫陽花

クレッシェンドをする意味は何でしょうか?それは「目的地」を示す事です。

「目的地」=「そのフレーズの到達点=クライマックス」言い換えれば「感情が達する所」。クレッシェンドは、その「場所(目的地)」を示す/導く「ガイド」です。そんなクレッシェンドの効果的なかけ方についてお話します。

ピアノでのクレッシェンドは段階を踏まえるといい

ショパン「バラード第1番」から

1つのフレーズの中で、「ピアノ(p)=弱く」からクレッシェンド(だんだん大きく/強く)で「フォルテ(f)=強く」までもっていく場合・そのクレッシェンドがこのように数小節に渡る場合について。

このような時は「段階を経てクレッシェンドしていく」と、演奏効果が上がります

ショパン「バラード第1番」から

じゃあ実際にはどうやるのか?という1つの例をあげますね。

  1. 1枚上の画像1小節目は「ピアノ(p)」=出だしは「ピアノ」
  2. 2小節目で「メゾ・ピアノ(mp)」に
  3. 画像2枚目の1小節目で「メゾ・フォルテ」にする
  4. 最後の小節で「フォルテ」に

ダイナミクスのレベルを、レイヤーを描くようにその段階を上げていくのです。

それぞれの小節、右手の終わりが「そふぁソファ」ですね。この「そふぁソファ」も、1つ目の「そふぁ」より、2つ目の「ソファ」の段階(音量)を上げる。言い換えれば、打鍵の仕方を変える。

息の長いクレッシェンドは、聴いていてわかりにくいものです。段階を踏まえてダイナミクスを上げていくと、伝わりやすいですよ。是非、お試し下さいね。

ピアノでの効果的なクレッシェンドのやり方とは

「クレッシェンド」の意味は、「だんだん強く」ですね。「だんだん」ですよ。

ところが「cresc.」という文字やクレッシェンドの記号が書かれているのを見ると、その瞬間にデッカくなってしまう人が多いのです。私も昔はそんな風に勇んで弾いてしまう人でした。

でもね、「クレッシェンド」は目的地に向かって「だんだん強く」です。「到達点」に向かうためにあるのに「クレッシェンド」と書かれている時点で、既に目的地に到達してしまうの。

それでは元も子もありません。どこが目的地だか、わからなくなってしまいます。ましてや長い時間をかけてのクレッシェンドであれば、もう途中で息切れしてしまいます。ちょっと冷静になってみましょうね。自分の演奏を俯瞰してみましょう。

さてここで「クレッシェンド」のポイントを1つ。

「クレッシェンド」始める時は、必ず一度「ピアノ(p)」に落すこと

「これから、目標に向かって行きますよ」とお知らせするのです。いきなり、アクセル全開にしない事。決して「クレッシェンド」=「クライマックスの頂点」ではありませんので、注意しましょうね。

効果的にクライマックスへ持っていく方法

曲には大なり小なり、様々な「クライマックス」が存在しますね。それをいかに「わかりやすく」聴かせるか?それを考えていきましょう。

メロディがある方の手もそうでない方の手も、それなりに動きがある場合についてのお話。これは、中級・上級者向けの曲に多く見られます。

少々長い曲では、クライマックスは曲の終盤にあります。しかし曲の終盤に限らず、前半部でもクライマックス的な盛り上がりを見せることがありますよね。大抵は3分超え・5分以上の曲に多く見られます。

曲が大きくなると、幾つかのフレーズで1つのセクションが創られ、そのセクションが幾つかつながって1つの曲として成立。すると、最後のセクションの終盤に、その曲としての一番のクライマックスがあります。

しかし、最後のセクションにしかクライマックスがないわけではありません。それぞれのセクションに大なり小なりのクライマックスがあり、それが積み重なって最後のクライマックスへ向かって行くことが多いでしょう。

クライマックスをわかりやすく聴かせる・伝えるには、「聴こえ方のトリック」を使う事です。

では、「聴こえ方のトリック」とはどうするのか?

ピアノでの「聴こえ方のトリック」とは?

例えば、クライマックスにさしかかるところから、クライマックスの頂点までを、16小節だとしましょう。

16小節の中にクライマックスが有るとすると「4小節フレーズ+4小節フレーズ+8小節フレーズ=16小節」の大きなワン・フレーズとなっていると考えます。

では、終わりの「8小節フレーズ」の終盤がフォルテシモになっていると仮定。そして最初の「4小節フレーズ」が始まるまでの流れがメゾフォルテだとしたら?

この「4小節フレーズ+4小節フレーズ+8小節フレーズ=16小節」の始まりを、一度ピアノ(p)まで落としてみましょう。

そしてピアノ(p)からクレッシェンドしていきます。この時、はじめの4小節では右手だけ、和音なら右手のトップ音に意識を集中して、メロディを浮き立たせることを意識してね。

その次の4小節では、右手に腕の重さを加えて音量を増して弾いてみましょう。
(音量を増すと言うのは徐々にではなく、まるで階段を昇るように、はじめの4小節は一段目、次の4小節は一段上がった二段目という感覚です)

よりエスプレシーヴォ(表情豊かに)と捉えるのも良いですね。

そして最後の8小節では左手に「生」を与えてみましょうか。左手の動きでクレッシェンドを助け、クライマックスの相乗効果を上げる方法もありです。

左手の拍頭となるバス音を響かせる(浮き立たせる)ところから始め、次第に以外の音にも「命を宿らせて行く」ように、エスプレシーヴォで(表情豊かに)弾いてみましょう。

このようにコントロールすることで、まるでピラミッドの頂点まで上がるようなクレッシェンドで効果的にクライマックスへ持っていけます。

こうすることで、聴いている人にもわかりやすいクレッシェンドを出すことが出来ますよ。これが「聴こえ方のトリック」。

「だんだん強く」というクレッシェンドは、言葉の通り「だんだん(徐々に)」では、不明瞭なのです。

効果的にクライマックスへ持っていく方法、是非試してみて感じてみて下さい。そして、あなた自身で応用してみて下さいね。

クライマックスへの効果的な呼吸法

ピアノを弾くには、技術を身につける事と同時に「呼吸法」が要。クライマックス・盛り上がっていることをわかりやすく伝えるためには、呼吸法が重要です。

では、クライマックスに向けてどのような呼吸をしたら良いのか?考えてみましょう。

さぁ、これから盛り上げて行くんですよ。どんな気持ちでしょう?その時の呼吸はどんなかな?って考えてみましょう。





なんとなくイメージが沸きましたか?うぉー!素晴らし!

では、打鍵する前に深く息を吸います。ゆっくりね。口だけの「息を吸う」作業ではありません。体全体を使います。深呼吸をする時のように、ゆっくり、深く。

息は、おなかに吸い込むことをイメージしてみましょう。(実際にお腹に入るかどうかのお話は横に置いておきます)

いわゆる腹式呼吸。もし腹式呼吸をするのが難しいなら、喉を通って吸い込んだ息が、肩から胸へ→胸から下へ→おなかへ「落ちて行く」ことを強くイメージしてください。

「肩から胸へ」を、「肩から肩甲骨へ」とか「肩から腰へ」落ちるとイメージしてみましょう。

イメージできたでしょうか?

イメージできたら、おなかに(背中に)入った息がでおなかが横に広がって(膨らんで)、めちゃめちゃ体格の良いオペラ歌手になった自分を想像してみましょう。

まずは、ここまで出来るようになることが良いですね。ここまで出来た方は、次にいきましょう。

→ここまでの一連の息の吸い方にかける時間をなるべく速くしてみましょう。

吸った息を喉からおなかにまで息を落とす、そこまでのスピードを速くしてみる。でも、そこから先おなかに入った息を横へ広げて行くところは、ゆっくりです。

それができたら、その時の自分の体の状態がどうなっているか、見てみましょう。その時、肩から腕は少し脇が開いて広がる感覚になっていませんか?

意識的に広げているのではなく、無意識で自分の腕はまるで「あやつり人形」のような状態です。自然とそうなってしまう状態です。

おなかの中で横に広がった息を溜めたまま、吐き出さずそのままで打鍵してみましょう。

ご参考までにね。

今日のピアノ動画*ショパン「バラード第3番」ど「バラード第1番」

ティブレイクは、ショパン様の「バラード第3番」をお送りします。

Chihiro plays Ballade No.3 by Chopin

これは香港のシティ・ホールのリサイタル・ホールでピアノはベーゼンドルファーでした。

今日はもう一つ演奏動画をご紹介。

この記事で取り上げたショパン「バラード第1番」を、生徒さんの1人が演奏したもの。

ショパン「バラード第1番」Op.23

2020年10月4日、麻布区民センターホールにて。ピアノはヤマハのC7。

ピアノでのクレッシェンドの効果を最大に発揮させるポイント

  • どうやって音量を上げていくのか、段階を踏まえて考えていく
  • 常に目的地はどこにあるのか?意識する
  • クレッシェンドの始まりはピアノ(p)から

クレッシェンドは戦闘ではありません(笑)。頑張らないでね。

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