ツェルニー(チェルニー)の命日に寄せてツェルニーの言葉を受け止めよう!
7月15日は、作曲家カール・チェルニーの命日です。
ピアノ学習者のための練習曲をいっぱい書いた作曲家チェルニーさん(ツェルニーさん)と言えば、ピアノ関係者なら知らない人はいないのではないか?というくらい、「練習曲の人」として有名でしょう。

ツェルニーは、やみくもに練習曲ばかりをいっぱい作っていたわけじゃありません。
そもそも練習曲を作るということは、ピアノの奏法を学んで欲しいと思ったから。
より無駄なく、歌える手指を作る(鍛える)ようにと、膨大な練習曲を生み出したのでしょう。
そう、だからツェルニーは伝えたいことがいっぱいあったのです。
そんなツェルニーの言葉を、今日は受け止めてあなたの演奏に活かしてみましょうか。
ツェルニーの命日に寄せて
本日7月15日は作曲家、カール・ツェルニー(チェルニー)の命日(1791-1857)です。
というわけで、ツェルニーが遺した言葉をご紹介しましょう。
苦しいけれど、必要な勉強の部分を乗り越える一番良い方法。
それは、できるだけ早く、鍵盤や音符などの導入事項をしっかりと、頭に入れてしまうこと。最初から希望と誠意をもって、記憶力を合理的に使う生徒達は、ほんの数週間でそれらの知識を完全に覚えてしまいます。
しかし、そのあまりの退屈さに基礎の勉強を面倒くさがる生徒達は、同じ事を学ぶのに数ヶ月も費やしてしまうものなのです。
果たしてどちらが利口か?おわかりですね。
頷いているのではないでしょうか?
読譜の克服について
読譜とはすなわち「譜読み」をする力のこと。
楽譜を読むのということは、語学に似ているなぁと思います。
だから、語学と同じように得手不得手がある。
それでも、大好きな作曲家の作品を弾けるようになりたい!と強く思うなら、
やはり、譜読み力=読譜を克服しなければなりませんね。
ツェルニーさんは、読譜の克服について、次のようにポイントをあげています。
- 音符を見たら、その音名を声に出して読み、その音符の鍵盤を探して弾く
- 高音部の白鍵を目をつぶって選び、その音名を言い、その音を譜面から探す
- 白鍵を弾き、その音が「線の音」か、「間の音」かを声に出して言う
- 時々、初心者用のとても易しい曲を
「注意深く、一つ一つ音名を言いながらゆっくり弾く」 - 記譜をする
字を書く勉強と同じく、音符を書く事も学ぶべき。
今ここで少し苦労することは、後に大変に役立つ。
そしてその苦労は充分に報われます。
もしあなたが毎日、15分ずつ音符を書くことに費やしたら、数週間のうちに あなたは記譜のエキスパートになるでしょう。
今も昔も、やるべきこと・向かう姿勢に、変わりはないですね。
コツコツと、正しくやっていくだけです。
レッスンをしていて、改めて痛感するコトがいっぱい。
「線の音」か、「間(かん)の音」かを理解する(注目する)だけで、
音読みのミスや思い込みで弾いてしまうのを、防ぐコトは出来ます。
速いパッセージは、音名読みを必ずする。
九九算を、声を出して、暗唱して覚えたように、音の動きも、目で見て(確認して)
声を出して、その声を耳で聞いて、アウトプットしながらインプットするコトで、
流れるように覚えられ、流れるように弾けるようになります。
そのために「指使い」を無視するコトは、出来ません。
「正しい音が繋がっているから、いいじゃない」では、ないのよね。
それだと、ただ音が羅列されてるだけ、です。
本当にそれ、音楽でしょうか?
「弾いて(弾けて/音が出て)嬉しい」から、
「聴いて(音楽が素敵で)嬉しい!」にシフトチェンジです!
記譜するコトを面倒がっても、何も良いコトはありません。
「ひらがな」だって「カタカナ」だって、
「漢字」だって「英単語」だって、
書いて書いて、書きまくって、覚えてきました。
書いたからこそ、覚えられたのです。
(だからパソコンやスマホの今は、書く機会が減って、書けなくなってますよね。)
どうしても、音の動きが覚えられなかったら、
どうしても暗譜出来ないフレーズがあるなら、記譜しましょう。
そんなコトを、ツェルニー先生は、教えて下さっていたのですね。
ツェルニー(チェルニー)先生、ありがとうございます。
ピアノ動画*ツェルニー「10の小さなロンド」Op.316から第1番
ティブレイクは、ツェルニー先生の「10の小さなロンド」Op.316から第1番をお送りします。
練習曲だけじゃないツェルニー先生の作品、ぜひあなたも弾いてみてくださいね。
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