ドビュッシー「人形へのセレナーデ」から4つの練習ポイントをシェア

2021年3月15日

とっても楽しい曲、大好きな曲をピアノで弾くのは、心が浮足立つような幸せな時間です。

音にするだけで、ウキウキしてしまう感覚は不思議ですよね。でも、自己満足で終わっていないかなぁ?もしかしたら、いろんな事を勘違いしたり間違えて音にしているかもしれません。

お人形
お人形

楽譜をパッと見た感じでは、たいして難しそうではない。だけどよく楽譜を読むと、なんと右手と左手でアーティキュレーションが違っていたり。片方の手はレガートでもう一方はスタッカートの動きのようなフレーズって、ちゃんと理解した上で弾かないと、楽譜の指示通りには弾けないですよね。

今日は、ドビュッシー作曲「子供の領分」から”人形へのセレナーデ”を取り上げて、ちょっとした練習のポイントをシェア致します。

アーティキュレーションを理解するだけで音が踊りだす!

ドビュッシー「人形へのセレナーデ」から
ドビュッシー「人形へのセレナーデ」から

この画像の左手に注目してみましょう。

左手は二声になっていますね。ベースラインは伸ばしておかねばなりません。その上で動きのあるラインが。こんなフレーズは、ものすごく気をつけないと、左手の上のラインもレガートで弾いてしまいます。

もちろん、上のラインもレガートの指示になっているなら問題ありません。でも、楽譜を見るとそうは書かれていないんですよね。

左手の上のライン「どーれどれー」は、1音目の4分音符「ど」が、テヌート。しかし、続く8分音符はと4分音符「レドレー」は、「スタッカート」。つい繋げてレガートで弾いてしまうのと楽譜の指示通りに弾くのでは、まるで違うものになります。

だから、アーティキュレーションを正しく読み取るのは大事。

あなたがアーティキュレーションを正しく読み取る事ができれば、もう音が生きてくる!踊りだすよ♪

音の動き・響きを想像しよう!

ドビュッシー「人形へのセレナーデ」から
ドビュッシー「人形へのセレナーデ」から

音数はそう多くありません。比較的、鍵盤もつかみやすそうな、この動き。でもね、片方の手にスタッカートの指示があると、つられやすいのよね。

  • 左手は全てスタッカート
  • 右手は二声

内声も一音目は2分音符なので、その長さの間はその響きを放ちます。そして上声は「みそしーー」と、伸びのある歌。そう、伸びがあるのよね。だけど、左手のスタッカートにつられて「ミソシっ!」と、手が浮いてしまいがち。しかもその「みそしー」でクレッシェンドだしヘ(゚∀゚*)ノ

ここは、あなただったら、どんな音の響きをイメージするかしら?

きっと素敵な音が響き渡っている。想像してね。

音量を下げる時の呼吸とは?

ドビュッシー「人形へのセレナーデ」から
ドビュッシー「人形へのセレナーデ」から

フォルテシモで2小節同じ音が続きます。何だか「誇らしげ」?「うふ♪私を見て!」な感じかしら?

そして次の小節では

ドビュッシー「人形へのセレナーデ」から
ドビュッシー「人形へのセレナーデ」から

突然ピアノになって、更にデクレッシェンドの指示が。

前の小節までのフォルテシモから、デクレッシェンドなしでのピアノ(p)、突然の「強弱変化」です。この急激な強弱の変化は、どうしたらいいのかしら?

じゃあね、「ふっ」と身をかがめて隠れる時って、どんな感じ?どんな呼吸かしら?

「ピアノ(p)」にする直前、「ふっ」と身をかがめるような「息を呑む」ような呼吸をする。そして「piu p」でデクレッシェンドは、「息を吐いていく」。やってみてね。

ドビュッシー「人形へのセレナーデ」から
ドビュッシー「人形へのセレナーデ」から

続く、ピアノでエスプレシーヴォは左手に注目してみましょう。

この場合「ピアノ(p)」の指示は、右手だと思ったらどうかしら?左手はたっぷりと歌う。まるでチェロで弾くように。想像してみて。チェロの響きを、音色を。

そうしたら、うんとステキになりますよ。ちょっと試してみてね。ご参考まで。

バトンの受け渡しは優しく

ドビュッシー「人形へのセレナーデ」から
ドビュッシー「人形へのセレナーデ」から

単旋律なのに、左手から右手へと音を受け渡して弾く上の画像のようなフレーズ、よくありますよね。この時、大事なのは、「まるで片手で弾いているように、なめらかに聴こえるように弾くこと」

じゃ、片手で弾いちゃダメ?うん、片手でも弾けるよね。でもね、片手で弾くとこんなフレーズでは「指くぐり」をしないといけないでしょ?すると指くぐりで音がデコボコしやすくなります。もちろん、デコボコしないように弾くことも、出来ますよね。意識して、打鍵の仕方を気をつければ良いのだから。

だけど、その点を意識して弾くよりも、このように両手でバトンを渡すように繋げてあげる方が、カンタンです。

手指に自然な指を使って弾かせるのは、ドビュッシーらしいですね。これがドビュッシーのピアニズム。

さて、それでも、その時に注意したいのが「受け渡し」ですよ。「さー!バトン渡しまっせー!」と、意気込み過ぎないでね。

それよりも、大事な人の手にそっと触れるように。あなたが、あなたの大事な人と過ごす時間を想像してね。眠りに入った子供が起きないように、愛を込めてそっと撫でるように。

そんな気持ちでね、優しい気持ちで弾いてみましょう。

実際にどのような連係プレーをするのか?というのは、レッスンで手取り足取りお伝えしています。

ピアノ動画*ドビュッシー「人形へのセレナーデ」

ティブレイクは、ドビュッシー様の「子供の領分」から”人形へのセレナーデ”をお送りします。

ピアノはスタインウェイでした。お話と絵とのコラボから。

ドビュッシー「人形へのセレナーデ」練習のポイントまとめ

  • 声部で違うアーティキュレーションは、正しく理解しよう!
  • その音の動きや響きはどんなものなのか?想像してみよう
  • 突然音量を下げる時の呼吸を考えてみよう
  • 音のバトンの受け渡しは、優しくね

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