ピアノで16分音符や速いパッセージを脱力と呼吸で弾きやすくする2つのポイントとは?
ピアノを弾いている時に、弾きにくいなぁと感じるポイントはいろいろあるでしょう。
あなたが弾きにくいと感じる中に、16分音符などの速いパッセージはありませんか?

そんな時、あなたはどうするでしょうか?
手が、腕が、体がツライと感じたなら、脱力してピアノを弾く方法を探るかもしれませんね。
なんか息がつまるような気がするなら、ピアノを弾く上での呼吸法を考えるかもしれません。
今日はそんな、ピアノで速いパッセージを弾く時の体の状態・脱力や呼吸について考えてみましょう。
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ピアノで16分音符フレーズを弾きやすくするポイント

この画像のように、指くぐりがない5指(5音)で弾けるフレーズでも、両手で16分音符を合わせてピアノで弾くのはやさしくありません。
もしかしたら、両手で合わせるという事以前のおハナシと言えるかも。
このようなフレーズは、1音ごと弾きに行かないのがポイントです。
このフレーズ全部で一つと捉えてみましょうか。
「ドレミファソ」と弾くのに、肘や手首で持っていかないこと。
ポイントは脇が広がるような、脇の下が膨らみような「感覚」を持って弾くこと。
実際にあなたが脇を広げて、腕が不自然に外側へ出るわけではありません。
あなたの脇が広がった感覚を得られた時、あなたの肩から指先まではワンピースとなって、脱力出来ているんです。
その状態になったら後は、軽い手の甲の左右の動きだけで十分なの。気張らないでね。
速いパッセージがデコボコしてしまう原因は、手首にあり

上の画像では、左手に出てくる16分音符の音階フレーズが問題です。
こういうのって、右手と合わせにくいのよね。
きっとあなたは、リズム変奏練習をしたり、一方の動きに合わせよう!と努力するでしょう。
しかし、ズレる。
これはね、たった一つの事に注意するだけで解消します。
それは「手首」。あなたがこのようなフレーズを弾く時、
手首を気持ち高めにすると、速いパッセージは凸凹なく弾きやすくなる!
手首を高めにすると、何故弾きやすくなるのか?
それはね、音階は「指くぐり」と「指またぎ」を伴いますよね。
この時、問題となるのは「1」の指なんです。
「1」の指は他の指に比べて短いでしょ。
だからね、「1」の指で打鍵する時に、「手全体」が落ちやすいのです。
するとそこに「上下運動」が加わってしまう。
つまり、余計な動きが発生しちゃうの。
それで「デコボコ」してしまうんです。
だからこんな時は気持ち手首を高めにして、「1」の指打鍵で手が落ちないよう、「1」の指も「指先」で打鍵するよう意識してみてくださいね。
実際、この例の生徒も他の生徒達も、そこを意識するだけでデコボコしないでスムーズに弾けるようになりましたよ。
もしもあなたが「速いパッセージ」が弾きにくいと感じていたら、手首の高さを意識してみてくださいね。
メヌエットは4小節で一息。その呼吸が歌を作る。

メヌエットとは、4小節で一つのフレーズで出来ています。
つまり、4小節で1つの動きをする踊りということ。
その4小節で呼吸は一つ。一息です。
例えばこの画像では、1段目と2段目はどちらも4小節で1フレーズ。
音の動きも(右手は)殆ど同じだけれど、終わり方が違います。
それを、実際に声を出して歌うなら、どうする?
もしこれをサックスで吹くとしたら、どうやって呼吸をコントロールするかな?
その時の喉や身体の状態って、どうなってると思う?
もし歌うなら、もしサックスで吹くなら、そう想像してみてね。
全ては、あなたが想像して実感したり理解して、あなた自身の言葉として、あなた自身が発する歌(音)として発信できるかどうか?ですよ。
今日のピアノ動画*ドビュッシー「デルフの舞姫」
ティブレイクは、ドビュッシー様の「前奏曲集第1巻」から”デルフの舞姫”。
好きな曲・弾きたいと思う曲があって、弾ける体があるというのは、幸せなことだなぁ。
それを忘れてはいけないとも思います。
ピアノで16分音符や速いパッセージを弾きやすくする2つのポイントとは?のまとめ
- ピアノで16分音符フレーズを弾きやすくするポイントは脇の下が膨らむような感覚を持って、1音ごと弾きにいかないこと!
- 速いパッセージが凸凹してしまう原因は手首にあるから、手首を少し高めにすると弾きやすい!
- メヌエットは4小節で1つのフレーズ(歌)なので、それに呼吸を合わせれば良い!
さ、あなたも体から不要な力を抜いて呼吸を生かして(脱力で)、ピアノで自然に歌を、音楽をやりませんか?
エンジョイ!あなたのピアノ・ライフをもっと豊かに!
もっとラクに心と体を使ってピアノを弾くお手伝いをしています。
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