ピアノでアルペジオ、音楽の流れを生み出す方法と弾き方のコツ教えます!
アルペジオは流れるように弾きたいのに、何度練習してもボテボテ。何だかぎこちなくて音楽が流れているような気がしない…あなたはピアノの練習をしていて、そんな風に感じたことはありませんか?

ピアノでアルペジオを弾くには、ちょっとしたコツがあります。コツさえつかめば、もっとラクに、そして音楽の流れを止めること無く弾けるようになりますよ。今日はそんなお話を致しますね。
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ピアノで音楽の流れを生み出す方法
音楽とは、流れゆくもの。意図して「止める」場合もありますが、ほとんどの場合は常に流れゆくものです。
こちらの画像を見てみましょう。

あなたは16分6連符を1拍に「入れよう」と思って弾いていませんか?すると、2拍目の4分音符に「たどりついた」時、安心するのか、やれやれと思うのか、動きが止まりがちです。
フレーズは1小節単位ではありません。もっと続いています。2拍目の4分音符には「テヌート」が付いていますよ。それでも、テヌートは「動きを止める」という意味ではありませんよね。音楽用語的には「その音を十分に保って」でしょう。本意は「大事に聴いてね」です。
決してその音の打鍵をした瞬間から、その音の響きも聴かずに「次へ行ってしまえ!」ではありません。
そもそも、全ての音は「味わう」もの。しかし「次の音への用意」もした方がいいのが難しいところ。その音を大事に聴くという行為は、「耳」「あなた自身」がすること。そして、次の音への準備も、「あなた自身」が「呼吸を伴って」することです。
だから、この画像の2拍目の4分音符を打鍵したら、それまでの16分3連符を弾いてきた流れを止めず、あなたの腕は「円を描く」ようにして次の音の位置に向かっていきましょう。

こちらの画像は1枚目の画像の続きですが、この場合も同じです。
この画像の1~2小節で駆け上っていった後、8分休符ではそれまでの「余韻」を聴きつつ腕は次の音の場所へ。やはり円を描くようにして「用意」に行きましょう。
音楽の「流れ」を生み出すには、決して動きを止めないのがポイントですよ。
ピアノでアルペジオを弾きやすくするコツ

この右手のような16分音符フレーズの場合。
(これは2台ピアノのための作品なので、上の大譜表が第一ピアノ、下は第二ピアノの表示になっています)
「そしみそ ふぁしれふぁ みらどみ れそしれ」と、1音ずつ「弾きにいく」のでは忙しない感じが。動きも多くバタバタしてしまうし、音をはずしやすくなります。
このような場合は1拍ずつ、「和音」としての「かたまり」で先に手の形の準備をしておきましょう。「そしみそ」の和音としてつかめるように。
- 「ふぁしれふぁ」の和音として
- 「みらどみ」の和音として
- 「れそしれ」の和音として
まずは、それぞれを「和音」として弾いてみましょう。和音として手の型を用意するだけで、アルペジオは弾きやすくなりますよ。
今日のピアノ動画*リスト「軽やかさ」
ティブレイクは、フランツ・リスト様の「3つの演奏会用練習曲」から第2曲”軽やかさ”。
この曲は、かなり姉弟子が弾いていて魅了されてしまい師匠にお願いして教えて頂いた作品。好きすぎて何度もプログラムに載せた曲です。
ピアノで音楽の流れを生み出す方法とアルペジオの弾き方のコツのまとめ
- ピアノで音楽の流れを生み出すコツは打鍵の動きを決して止めないコト!
- ピアノでアルペジオを弾きやすくするコツは、1拍ずつ和音のカタマリとして捉えるコト!
難しく考えないで、一度今考えていることや今のやり方を横に置いて、シンプルに捉えてみましょう。
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