ピアノは3の指を支点に脱力練習をするとラクに弾けるようになる!
先日のレッスンで共通したポイントが幾つかありました。
この記事は以前書いたものですが、今この話があてはまる方が多そうなので、少し手を加えて更新します。
ピアノで脱力は永遠の課題のよう。
でもね、脱力と一言で言っても、全てを脱力してしまったら、そもそも椅子に座る事も、鍵盤に手指を置くことすら出来ませんよね。
どこかに軸・支点となるところがなければ。
では、その軸や支点はどこに置くと良いのでしょう?あなたは考えたこと、ありますか?
私は「3の指」を軸とする・支点とする事をオススメしています。
3の指って手の中で一番長いですよね。それに中心にありますよ。だからこそ「3の指」です。
今日は「3の指」の存在をより強く意識して頂くために、3の指を使った(意識した)脱力練習についてお話します。
「3の指」をちょっと意識するだけで、あなたはもっとピアノが弾きやすくなりますよ。
Contents
親指の存在を忘れてみる
オクターブ・フレーズは、3の指を支軸にするとより安定して弾きやすくなります。
それに加えて、「親指の存在を忘れること」。
何かオクターブ音を「1と5の指」で押さえて(とって)みてください。
まっすぐに立って、片足を上げて両手を広げて横に上げてバランスを取るような感じです。
この時、両手で体のバランスを取っているようでいて、でも実は体の軸となる頭から背骨から、尾てい骨あたりまでで体を支えていると思いませんか?
両腕でバランスを!と思った途端、腕に力が入って腕が重くなる感じがしませんか?
バランスが崩れる!と思った瞬間、両腕に力が入ってしまって、余計にバランスが崩れてしまう。
背骨をまっすぐにして背筋の力を抜くと、バランスが取れます。
これと同じ事。つまり、親指に意識を置かない。
かと言って小指にも意識は置きません。
鍵盤に触れている親指と小指の存在を忘れてみましょう。
3の指に意識を置いてみる
オクターブを弾く時、3の指は打鍵していなくても意識は3の指先に強く置いてみて下さい。
しかし「3の指の第3関節、指先から一番遠い関節=てのひら・甲」とつながっている関節には、力が入らない様に。
この関節の力が抜けるよう抜けるよう!強く意識してみましょうか。
3の指の付け根の関節が脱力できた感覚は、なかなか感じられないかもしれません。
でも、何度も何度も!強く意識してみてください。
1と5の指にも力は入れませんが、指先だけは鍵盤に吸い付いている状態です。
決して指の関節に力を入れない様に。
3の指に意識を置くポイント
まず次のことをやってみましょう。
- 3の指先に意識を置く
- 次に3の指の付け根の力が「抜けていく~!」と意識する
この2つを最優先させることがポイント。
- 目をつぶって
- 肩を落として
- 鎖骨の下をラクにして
どうでしょう?下腕から力が抜けて行くのが感じられたでしょうか?
それを感じられるまで、しつこく!根気よくやってみてね。
ピアノを弾く時の意識の置き方
ピアノは、今まさに弾こうとしている「音」と、それを弾く「指」にだけ意識がいきがちです。
しかしそれらの音を打鍵するために使っているのは、その指だけではないですよね。
いろんな部位が繋がっているのですから、動きは連動します。
でもね、その動きが「後からついてくるもの」なのか「先攻しているもの」なのか、意識の持ち方がどちらにあるか、というだけで、ツラくなるかラクになるか、変わって来ますよ。
今日のピアノ動画*メンデルスゾーン「ファンタジー」第2楽章
ティブレイクは、メンデルスゾーン様の「ファンタジー(スコットランド・ソナタ)」第2楽章をお送りします。
第1楽章とうって代わり、心の奥から湧き上がってくるワクワク感が。いつもこんな気持ちを持っていたいです。
3の指を支点に脱力練習をしよう!のまとめ
- ピアノを弾く時、親指の存在を忘れてみよう!(親指に意識を置くのをやめてみよう!)
- オクターブや重音を弾く時は、3の指を意識してみよう!
- 3の指に意識を置くには、3の指の付け根から力が抜けていく事を想像しよう!
- ピアノを弾くのは実際に鍵盤に触れる指だけではない事を覚えておこう!
ピアノに限らないと思いますが、何事もそれに向っている時は、目の前の事だけに気持ちが集中しがちです。
これは樹を見ている状態ですね。でも意外と問題はもっと違う所にあるもの。
ぜひ森を見て俯瞰してみましょう。
エンジョイ!あなたのピアノ・ライフをもっと豊かに!
もっとラクに心と体を使ってピアノを弾くお手伝いをしています。
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