【音の聴き方】行間を読むようにピアノの音を聴けば体もラクに使って弾ける!
ピアノを弾いていると「もっと音を聴いて」「最後まで自分が出した音を聴くのよ!」などと言われた事はありませんか?
または「あなたの演奏はブツ切れで繋がっていかないのよね」など。
そんな事を言われたって「わたし」はちゃんと音を聴いているし、これ以上どうしたらいいのか、どうやってこれ以上聴いたらいいのかわからない!って思うでしょう。
では今日は「どうやってピアノの音を聴いたらいいのか」考えてみましょう。
Contents
ピアノを弾くのは文章を読むのと同じ事
文章やお話を読む時、あなたは何を読むのでしょうか?
そこに書かれている文字?
うん、そうですよね。まずは「文字」を読みますよね。
だけど、書かれている文字をただ読むだけでは、例えば….
「朝起きて窓を開けると、冷たい空気が気持ちよかった。」という文章も、
「あ・さ・お・き・て・ま・ど・を・あ・け・る・と….」となり、何が何だかよくわかりませんね。
それでも、漢字が混ざっている文章でその漢字が読めるなら、
「朝・起きて・窓を・開ける・と、冷たい・空気が・気持ち・よかった。」このように読めるでしょう。
しかしこれでは「棒読み」と同じですよね。
行間を読むように
「行間を読むように」という喩えをするなら、もう少し長い文章でお話するかもしれません。
でも話が長くなるので短かめに。
行間を読むようにとはつまり、それぞれの行の文章が繋がった「一つの文(話)」として読まないと、意味が伝わらないという事。
幾つかの文が続いている時は、「それぞれの文から文へ、どのように繋がっているのか、或は変わって行くのか、というものを読み取って行く」でしょう。
楽譜を読むという事も、同じですよ。
しかし楽譜を読んでピアノを弾くのは、「読む」だけではありません。
音と音の空間を聴いてみよう!
じゃあピアノの場合、どうやって音を聴くのか?(ピアノに限らないですね)
きっと他の楽器でも同じだろうと思います。
今 弾いている(出している)音から、次に弾く(出す)音への「音の空間を聴く」これが大事です。
音は、次から次へ連なって行きますよね。
だから、「今の音を聴き続ける」という事に意識を持ち続けるのはなかなか難しい事。
今の音を聴き続ける事に慣れるまでは。
いえ、ちゃんと聴いている事を自覚出来るようになるまでは、今の音を聴き続けるのは難しい。
でも、聴いてみましょう。
今の音から次の音までの空間を。
変化する音の響きを味わってみよう
音は、ピアノを打鍵してから変化していきます。
ピアノから放たれた音の響きは、空間を伝わって行きながら音・音の色が動いていきますよ。それを味わうと気持ちいい!
それは、どんなに速いパッセージであってもです。
是非、味わってみて下さいね。
それでも聴けている気がしないなら、ゆっくり弾いてみればいいのです。
これは練習・訓練なのですからね。
何事もまずやってみる事から始まりますよ。
行間を読むように音を聴くとは事前に音を聴く事!
今あなたがピアノを弾いている(出している)音から、次に弾く(出す)音への「音の空間を聴く」
これはつまり、
- 自分が出している音を常によく聴き続けなければならない
- 聴き届けなければならない
という事です。
今あなたが出している音を聴く・その音の行方を聴く・聴き届けるという事は、その次の音へ「どう繋がって行くのか?」という事を、実際に弾く前に「知る」事となります。
言い換えれば、その場面ではどんな音が相応しいのか?という事を事前に知るという事。
ピアノを実際に打鍵する前に、どんな音色・響きが必要(欲しい)かがわかれば、
- どのように弾いたら良いのか
- どのように呼吸してどのように体を動かしていけば良いのか
この点が、わかるでしょう。
そうすると、不必要な(無駄な)動きをする弾き方を避ける事ができます。
事前にピアノの音を聴ければ無駄な動きはなくなる!
楽譜にクレッシェンドと書かれているから、フォルテになったからと言ってこんな事をしてはいませんか?
- 上体を鍵盤に押し付けるように近づいて行ったり(本人、無意識です)
- 息をする事を忘れて肩から腕がガチガチになって、力で押してしまったり
でもね、事前にピアノの音を聴ければ、こんな無駄な体の動きをする事は避けられますよ。
自分の音をよく聴くために、ピアノに近づきすぎない。
「程よい空間」を持てるといいですね。
今日のピアノ動画*バッハ「平均律第2巻第5番」プレリュード
さぁ、ティーブレイクです。
今日はヨハン・ゼバスティアン・バッハ様の「平均律クラヴィーア曲集第2巻」から第5番のプレリュードをお送りします。
気持ちもゆるゆると解き放ちたいですね。
行間を読むようにピアノの音を聴けば体もラクに使って弾ける!のまとめ
- ピアノを弾くのは特別な事じゃない。文章(お話)を読むのと同じ事
- お話を読む(朗読する)のと同じように、行間を読んでみよう!
- 音と音の行間をさまよう響きを追うように味わってみよう!
- 行間を読むようにピアノを弾くためには、弾く前にその音を聴くのがポイント
- ピアノを弾く前に欲しい音を聴ければ無駄な動きはなくなる!
さぁ、あなたも初めは欲しい音を想像する所からでも始めてみませんか?
大事な事は、この記事を読んでわかったつもりで終わりにしない事。
すぐ実践することですよ。それがあなたの力になるのです。
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