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シューマン「交響的練習曲」Op.13 演奏のポイントを少しおすそ分け

この記事は約11分で読めます。

世の中に、ピアノのための作品は数え切れないほどあれど、好みは人それぞれ。

世界中で愛されているショパン様に比べますと、同じ年に生まれたシューマン様の作品が好きだと言う方は、残念なことに少なめです。

かくいう私はショパン作品も好きですが、どちらかと言えばシューマン作品の方がうんと好き。

ドイツの作曲家ロベルト・シューマン

というわけで、私はシューマン作品をこれからも弾き続けていきますし、シューマン作品素敵よ!の布教活動に、微力ながら力を注いで参ります。

というわけで、今日はシューマン様の「交響的練習曲(シンフォニック・エチュード)」作品13の、演奏・練習のちょっとしたポイントをシェアしますね。本当にちょっとだけね。

※ 遺作は除く。

とは言ってもシューマン様の「交響的練習曲」は、かなり長い作品ですから、ポイント少しずつでも、長い記事になってしまうかもしれません。

シューマン作曲「交響的練習曲」Op.13とは

ドイツの作曲家、ロベルト・シューマン(1810-1856)のピアノのための作品「交響的練習曲(シンフォニック・エチュード)」Op.13は、1834-1837年にかけて作曲されました。出版されたのは1837年。

「練習曲」とありますが、変奏曲になっています。1837年に出版された時の曲名は、「12の交響的練習曲」でした。主題と12の練習曲(主題にもとづく変奏曲)になっています。

しかし、1852年の第2版では、主題とは関連のない第3曲と第9曲が除外されました。この時の曲名は「変奏曲形式による練習曲」。

さらに第3版が1890年に、ヨハネス・ブラームスの校訂により出版されます。この第3版は、第1版+作曲されていたのに第1版には入らなかった5曲を「遺作」として加えられています。

現在、シューマンの「交響的練習曲」を演奏する場合は、主に第1版か第3版が使われることが多いよう。ただし、第3版で演奏する場合は「遺作」をどこに(どの変奏とどの変奏の間に)入れて弾くかがしばしば議論されています。もちろんこれは、演奏者の考え・好みによるでしょう。

では各曲の演奏・練習のポイントを見てまいります。

シューマン「交響的練習曲」主題

シューマン「交響的練習曲」主題から

主題は、次の第一変奏曲のテンポより、少し遅めで弾き始めましょう。

交響的練習曲」と言うだけありますから、オーケストラでの演奏を想像することで、あなたの演奏がより豊かな響きになること間違いありません。

この主題の第一音は、オーケストラで演奏することを想像した場合、全ての楽器の深い響きの音色を出すところだと意識してみるのがポイント。

シューマン「交響的練習曲」第1変奏

シューマン「交響的練習曲」第1変奏から

楽譜に指示があるように、必ず「ピアニシモ(pp)」で始めるのがポイントですよ。

細かい動きの音にスタッカートが付いていますし、スラーがつく1音目にはアクセントもありますよね。すると、つい元気にはずんで弾いてしまいがち。「ピアニシモだよ!」ってあなた自身に言い聞かせてみましょう。

シューマン「交響的練習曲」第1変奏から

タラッ(16分音符→8分音符)タラッ(32分音符→8分音符)のラインをよく見て、そのリズムを感じて弾きましょう。

シューマン「交響的練習曲」第2変奏

シューマン「交響的練習曲」第2変奏から

第2変奏は、ペダルの指示がありますよ。左の和音が変わるたびに踏みかえていきましょうね。

ドミナント(属音・属和音)、トニック(主音・主和音)でペダルは、必ず踏み変えるのがコツ。

和音が変わったらペダルを踏み変えるのは、響きをにごらせないためのポイントです。音(響き)を混ぜ合わせる効果をねらう場合は話は別。そんな時は、ハーフや1/3ペダルで細かく踏み変えをしていきます。

シューマン「交響的練習曲」第2変奏から

最後のフレーズはcresc.ですよ。ディミヌエンドなしで最後の音までふくらましていきましょう。

シューマン「交響的練習曲」第3変奏

シューマン「交響的練習曲」第3変奏から

第3変奏で大事なのは、左手の内声。左のそのラインはチェロの響きや弾き方を想像してみましょう。あなたの打鍵に・歌い方に大きく役立ちます。

そして、限りなくレガートで弾くこと。

シューマン「交響的練習曲」第3変奏から

ここからのフレーズは、シューマンが書き入れているペダルの指示に従いましょう。

シューマン「交響的練習曲」第4変奏

シューマン「交響的練習曲」第4変奏から

第4変奏では、スフォルツァンド(sfz)と、そうでない音は、どう違うのか考えて、その違いを出すのがポイントです。

オーケストラで、二つのパートが奏でていることを想像してみましょう。

シューマン「交響的練習曲」第5変奏

シューマン「交響的練習曲」第5変奏から

リズムやスタッカートなどが特徴的な第5変奏です。

しかし、この変奏の終わりの左は、スタッカートは付いていません。それまでの動きにつられないよう、しっかり自制いたしましょう。

シューマン「交響的練習曲」第6変奏

シューマン「交響的練習曲」第6変奏から

第6変奏は、大きなワン・ラインを意識することと、常にレガーティッシモで弾くのがポイントです。

ペダルは指示の通りで踏みっぱなしで。シューマンがペダルの指示を書いているのですから、それを無視しないようにしましょうね。

そして、アジタートしていく。どんどんエキサイトして。

シューマン「交響的練習曲」第7変奏

シューマン「交響的練習曲」第7変奏から

第7変奏は、「パッ|たららパッ たららパッ|」というアーティキュレーションを保つ・維持するのがポイントです。

そして、「ten.」とテヌートが付けられている音を味わいましょう。そのうえで、「sempre brillante」(常に華やかに・輝かしく)という指示もお忘れなく!

シューマン「交響的練習曲」第8変奏

シューマン「交響的練習曲」第8変奏から

第8変奏はとても重く。重厚さを感じて表してみましょう。

シューマン「交響的練習曲」第8変奏から

ト長調で始まるところは、ピアニシモ(pp)で始めてエンディングに向けて大きく発展させていきましょう。

シューマン「交響的練習曲」第8変奏から

第8変奏の最後、左手の「ミド」と「ドー」では、ペダルを分けましょう。最後の4分音符の「ドー」でペダルを踏み変えることで、より明確な・強固な響きが出ます。

そうね、踏み変えるのと踏み変えないのと両方試して聴いてみると、あなた自身で理解できるでしょう。

シューマン「交響的練習曲」第9変奏

シューマン「交響的練習曲」第9変奏から

テーマの一回目と二回目は、変えて弾くのがポイントです。上の画像が一回目。

シューマン「交響的練習曲」第9変奏から

こちらが二回目になります。ダイナミクスの指示から、音域の使い方まで違いますよね。その違いをきちんと感じて表してみましょう。

シューマン「交響的練習曲」第9変奏から

わかりやすいように、今からお話するフレーズ以前の部分を塗りつぶしました。

第9変奏の最後の長いアルペジオフレーズは、ペダルは踏み変えず1つで。細かく踏み変えたくなるかもしれませんが、「1ペダル」の指示があります。

ピアノ(p)で始まって、上昇アルペジオの途中からピアニシモ(pp)になりますよね。そして更にデクレッシェンド。だから、ペダルは浅く踏むと良いでしょう。

どのくらいの塩梅でペダルを踏んでいるのが「ppp→デクレッシェンド」をキレイに出せるか、試してみましょうね。

シューマン「交響的練習曲」第10変奏

シューマン「交響的練習曲」第10変奏から

第10変奏、左手は各指を独立させるように、マルカートで弾くことで、エネルギーを増幅することができます。

右手は「タッカ」のリズムではありますが、スタッカートはついていません。だから、各音でジャンプしないように気をつけて弾きましょう。ジャンプすることで生まれる元気の良さではなく、エネルギーの増幅を感じるのがポイントです。

シューマン「交響的練習曲」第11変奏

シューマン「交響的練習曲」第11変奏から

前の第10変奏と打って変わって、第11変奏は「大変穏やかに」。落ち着いてね。

この第10変奏は、ノクターン(夜想曲)です。右手、出だしの音は十分に気をつけましょう。「sotto voce(声をひそめて)」だからといって、蚊の鳴くような声にならないように。

全ての声部を、よく響かせることを意識してみましょう。

シューマン「交響的練習曲」第12変奏(終曲)

シューマン「交響的練習曲」第12変奏から

さぁ、いよいよ「交響的練習曲」の終曲ですよ。

第12変奏の始めのフレーズ「ラッ|ファーラッレッファーミレドッ|レードレッドッレ~」
の後は、すぐにピアノ()で。

終曲で重要なのは、リズムをチェックすること!

♪ぱ・ぱ~ぱぱっぱっぱ~ぱぱっぱっ~♪

フルートやクラリネットやトランペット、そして小太鼓の動きを想像してみましょう。

シューマン「交響的練習曲」第12変奏から

このフレーズはレガーティシモで弾くことを意識しましょう。

そして4分音符の動きに合わせて、ペダルを踏み変える。

シューマン「交響的練習曲」第12変奏の終わり

第12変奏(終曲)の、本当の終わりですよ。

最後の4分音符フレーズは、オケのトゥッティを想像して!だから、指示はないけれど、リタルダンド(rit.)していくのも良いですね。そう、オーケストラの演奏を想像することが、あなたの音楽を創る上で、大きく役立ちますよ。

以上です。

シューマン作曲の「交響的練習曲」、練習・演奏のポイントをざっくりお話してきました。

あなたがこの「交響的練習曲」に向き合う時、改めて取り組み直す時、参考になれば幸いです。

こちらの記事もご参考までに。

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