もっと想像・イメージをふくらませよう!あなたのピアノでの音楽表現力を深める方法

2021年1月17日

ピアノを弾くには、「楽譜を読む力」「楽譜に書かれているとおりに弾く技術」が必要ですよね。

この2つはほとんどの人が理解しているだろうと思います。
でもね、ピアノに限らずクラシック音楽を演奏する上で大事(というより必要)なのは、「あなたの表現力」。

イメージしてみよう!
雪だるまも暖を取る?

音楽をやるというのは、あなたが音を楽しむ様子を伝えること。

あなたが音を楽しむということは、あなた自身が紡ぎ出す音を味わっているということでしょ?

それならあなたの音楽を表す「表現力」がとても重要だということ、きっとわかっていると思います。

でもね、ピアノを弾くのって本当に大変よね。
楽譜を読むだけだって一苦労。読んでも読んでも漏れがあったり気づかないことがあったり。

そして技術的に難しいところがあると、そこを弾けるようにすることに必死になっているうちに、「あなたの音楽を表現する」ところから、「難しいところを弾ききる」喜びへと、目的がすり替わってしまうのです。

この記事を読んでいるあなたなら、その事に気づいているのではないでしょうか?

さぁ、これからは「わたしの音楽を表現する」事を意識していきましょう。
「わたしの音楽を表現する」ために必要な「表現力」、つまり「想像する力=イメージする力」をどう育てていったらいいのか?

今日は「イメージの持ち方」のヒントをお話していきます。

拍を感じてイメージする

リスト「パガニーニの主題による変奏曲」から
リスト「パガニーニの主題による変奏曲」から

「この変奏は、どんな雰囲気がするでしょうか?
 あなたは何をイメージできるかしら?」

と投げかけたら、私が持っているイメージと、同じモノを、返してきた生徒ちゃんがいました。

でもね、彼女はそれをイメージしているのに、そのような音が出て来ないの。

「そのように聴こえない、というのは、どうしてだと思う?」と聞いてみると答えに詰まってしまったので、こんな風に言ってみました。

「それはね...あなたは左手の動きに捕らわれて、無意識のうちに、4拍子で弾いてしまっているからよ。
 あなたの演奏、8分の4拍子になっているよ。何拍子の曲だか、わかってるよね?」という事です♬

あなたもイメージはあるのに、なんかイマイチの違和感を感じる事があったら、もう一度、拍子をチェックしてみましょう。

そして、「拍」を意識して弾いてみて下さいね。

他の楽器を想像してみよう

ベートーヴェン「ピアノソナタ第17番」”テンペスト”第1楽章から
ベートーヴェン「ピアノソナタ第17番」”テンペスト”第1楽章から

この画像のような、伴奏のない自由な旋律は、どうやって歌ったらいいのだろう?
「自由で、表情豊かに」となると、途端に自由になれなかったりしませんか?

こんな時はぜひ、もしこの旋律を演奏するのが、他の楽器だったら?と、想像してみて♬

  • もし、フルートなら?
  • クラリネットなら?
  • サキソフォンなら?
  • トランペットなら?
  • ユーフォニウムなら?
  • ヴァイオリンなら?
  • チェロなら??

他の楽器に触れた事があると、想像しやすいですよね。
特に他の楽器をやった事がない人でも、小学生の時にリコーダーや鍵盤ハーモニカに触れたことはあるんじゃないかしら?
ハーモニカもあったわね。
今はどうなのかしら?

さて、もしも他の楽器の音色や、その演奏する様を想像するのが難しかったら、そんな時は動画サイトで検索していろいろ観てみる事をオススメしますよ。

初めは、真似するのでもいいんだよ。
ぜひ、いろんな人のを真似してご覧。
だけどね、真似しただけで終わらないでね。

あなたが真似をした中で、あなた自身がしっくりする歌い方が見えてくるでしょう。
そうすると、ただの真似じゃなくなるからね。ぜひ、やってみてね。

フォルテに向かう音を想像してみよう

ドビュッシー「小さな黒人」から
ドビュッシー「小さな黒人」から

ドビュッシー小さな黒人」の一部分。
クレッシェンドして行った先がフォルテになります。

「クレッシェンドして行って」フォルテですよ。始めからフォルテなのとは、違います。

では、クレッシェンドする前は、どのくらいの大きさなのかな?とか、
この曲で、このクレッシェンド以上に大きくなる所は、あるのかな?とか、見ていきましょ。

クレッシェンド。
いきなり大きくするのではなく、また、大きくしていくことだけに熱量を注がないで、フォルテに向かっていく過程を、考えてみましょう。

それが、あなたの音楽を創りますよ。

もう一つ。
クレッシェンドの果てのフォルテって、どんな音なんだろう?と想像してみましょう。

キラキラしてるのかな?
輝かしいのかな?
それとも叫びたい心境なのかなぁ?

ドビュッシー「ゴリウォーグのケークウォーク」から
ドビュッシー「ゴリウォーグのケークウォーク」から

さてこちらは、同じドビュッシーの「ゴリウォーグのケークウォーク」の一部分。

フォルテからクレッシェンドしてのフォルテシモって、難しいですね。

フォルテは「既に強い」と思います。
だからこそ、始めのフォルテの音には、かなり気を付けないとね。
だってね、そこからたった1音経過するだけで、フォルテシモですよ!一体どんだけ〜?

こんな所では、やはり前後関係を見てみましょう。
この少し前の音量は、どんなものなのか?
また、ここの他にフォルテやフォルテシモ、もしくはそれ以上になる所はないのか?

「あなたが出せる音量の幅」を知って、その中でコントロールしてみましょう。

そして、「効果的に聴かせる音量コントロール」を考えてみましょうか。

あなたが出せる音量の「ピアニシモからフォルテシモの幅」の中で、

「メゾピアノ」はこのくらいだから、
「メゾフォルテ」はこのくらいになって
「フォルテ」はこのくらい...だとします。

でももし、フォルテシモの直前がピアノやピアニシモだったら?

そんなに張り切ってドカーン!と大きくしなくても、音量の変化を感じさせる事は出来るんじゃないかしら?

更に音量だけではなく、そこで必要な音色ってどんなもの?と考えられたら素敵ね。

  • 痛い音が欲しいのか?(ショッキングな音が欲しいのか?)
  • ただ驚かせたいだけなのか?
  • 暖か~い気持ちにさせたいのか?
  • 明っかる~い気持ちにさせたいのか?

そういう事を、考えるだけでも楽しいですよ。面白いよ。

考えたら、もっと弾く事が面白くなるし、もっと演奏が生き生きしてきます。
まさに、「あなたの音楽」を表現できるようになりますよ。

あなた自身も、もっと生き生きしてくるし、ワクワクしちゃうよ!

だから今日は「フォルテに向かう音を想像しよう!」ね♪

会話の盛り上がりを想像してみよう

ベートーヴェン「ピアノソナタ第17番」”テンペスト”第1楽章から
ベートーヴェン「ピアノソナタ第17番」”テンペスト”第1楽章から

こんなフレーズ、右手と左手が掛け合っていますね。

  • 漫才でボケているのか?
  • 会話がうまいこと運ばないのか?
  • 会話がエスカレートしているのか?
  • 相手は誰なのか?
  • 話はちゃんとまとまるのか?
  • こじれちゃうのか?

ちょっと想像してみると、面白いですよ。
その上、想像するだけで、あなたが本当はどう表現したかったのか、気づけますよ。オススメ!

ピアノ動画*ドビュッシー「ゴリウォーグのケークウォーク」

ティブレイクは、ドビュッシー様の「子供の領分」から”ゴリウォーグのケークウォーク”をお送りします。

ピアノはスタインウェイでした。今はなき広尾にあったセントレホールにて。

想像・イメージをふくらませて、あなたのピアノでの音楽表現力を深める方法まとめ

  • 何拍子の曲か理解して拍を感じよう!
  • もしも演奏するのが他の楽器だったら?と想像してみよう!
  • フォルテに向かう音はどんな状況か、想像してみよう
  • もしも会話だったら?と会話の盛り上がりを想像してみよう!

ほんの少しの、あなたの好奇心が、あなたの想像力と表現力をもっと豊かにしますよ。

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