三枝隆「水の歌」からピアノで音楽的になる指づかい・ポジションを考える!
あなたは普段ピアノを弾く時、はじめての曲と向き合う時、指づかいや手のポジションをどうやって決めているでしょうか?

一見難しいという印象を受けないフレーズ。
考えることなしにさらっと弾けそうな気がするかも?
それでも、実はちょっと考えた方がもっと音楽的になる事があります。
今日はそんなお話を、三枝隆さんの二台ピアノ作品「水の歌」を例にお話しますね。
指づかいを変えた方がいいわけ
ピアノ初心者とでも、素敵な響きのする二台ピアノをやりたい!という想いがありました。
その気持ちが募って、交流のあった作曲家・三枝(みえだ)隆さんに依頼して作って頂いた作品。
それが三枝隆作曲「水の歌」。
この曲は、当時幼稚園生だった生徒さんと弾きたかったんです。
ピアノ学習を始めたばかりの生徒さんとでも、二台ピアノで弾けたらなぁと、「指くぐりなし・ほぼ5指ポジションで弾けること」を第一ピアノの条件に作っていただきました。
さぁ、問題はこの画像のところです。

第一ピアノは「そーふぁーみーれーどー」と歌うと、次は「ふぁーみーれーどーしー」と続く。
この「そーふぁーみーれーどー」は、両手とも「ドレミファソ」ポジションで一息で弾けますよ。
次の「ふぁーみーれーどーしー」も、指替えを入れれば、弾くのはさほど難しいことではありません。
だけどここはね、フレーズのあり方も考えれば(スラーの付き方を見てね)、
「ふぁーみーれーどーしー」の「ふぁ」で、指を変える=ポジション移動(二度移動)しておくほうが自然で音楽的に弾けます。
そしてその後がラクですよ。
指づかいを決める(考える)ポイント
ピアノを弾く上で指づかいを決める(考える)ポイントは次の通りです。
- 弾きやすさを考える
- 次への繋ぎやすさを考える
- アーティキュレーションにふさわしい指づかいを考える
- その指づかいで音楽的かどうか?考える
ポイントはこんな所でしょうか。
私達は往々にして「その時の弾きやすさ」だけに意識が行きがち。
でもね、一番大事なのは「音楽的に歌える指づかいかどうか?」だと私は考えます。
あなたが次に指づかいを考える時のご参考になりますように。
ピアノ動画*三枝隆作曲 二台ピアノのための「水の歌」
先にお話したように、この曲は当時5歳だった生徒と二台ピアノをやりたくて、友人の作曲家:三枝(みえだ)隆さんに作曲を依頼しました。
どんな作品か、ぜひ聴いて下さい。第1ピアノを弾いているのは当時5歳の男の子。
第1ピアノは指くぐりなど一切ない5音ポジションで弾けるよう作られています(移動はあります)。
この動画の見どころは、演奏中5歳くんが鍵盤上のゴミに意識が行って、それを取り払うトコロ・・・じゃなくて(笑)5歳くんのポジションにご注目。
あなたの可愛い生徒さんとも是非、二台のピアノでの演奏を楽しんでみませんか?
音楽的になる指づかい・ポジションを考えようのまとめ
- ポジションを変えなくてもそのまま弾けそうだなと思っても、変えた方が音楽的になる時がある!
- 指づかいもポジションもどうしたら良いかを決めるコツは、音楽的になるかどうか?だ
ピアノを弾く上での指づかい、最初に楽譜に指づかいの指示があると、考えることなしにとりあえず従ってしまっていませんか?
指づかいの指示がある時もない時も、あなたにとっての弾きやすいポジションや指づかいも大事です。
しかし、もっと大事なのは音楽的になるかどうか?を考えてみるという事ですよ。さ、考えてみましょう!
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