三枝隆「水の歌」からピアノで音楽的になる指づかい・ポジションを考える!

2020年10月29日

あなたは普段ピアノを弾く時、はじめての曲と向き合う時、指づかいや手のポジションをどうやって決めているでしょうか?

三枝隆作曲「水の歌」(二台ピアノ)から

一見難しいという印象を受けないフレーズ。考えることなしにさらっと弾けそうな気がするかも?

それでも、実はちょっと考えた方がもっと音楽的になる事があります。今日はそんなお話を、三枝隆さんの二台ピアノ作品「水の歌」を例にお話しますね。

指づかいを変えた方がいいわけ

ピアノ初心者とでも、素敵な響きのする二台ピアノをやりたい!という想いがありました。その気持ちが募って、交流のあった作曲家・三枝(みえだ)隆さんに依頼して作って頂いた作品。それが三枝隆作曲「水の歌」。

この曲は、当時幼稚園生だった生徒さんと弾きたかったんです。ピアノ学習を始めたばかりの生徒さんとでも、二台ピアノで弾けたらなぁと、「指くぐりなし・ほぼ5指ポジションで弾けること」を第一ピアノの条件に作っていただきました。

さぁ、問題はこの画像のところです。

三枝隆作曲「水の歌」(二台ピアノ)から

第一ピアノは「そーふぁーみーれーどー」と歌うと、次は「ふぁーみーれーどーしー」と続く。

この「そーふぁーみーれーどー」は、両手とも「ドレミファソ」ポジションで一息で弾けますよ。

次の「ふぁーみーれーどーしー」も、指替えを入れれば、弾くのはさほど難しいことではありません。だけどここはね、フレーズのあり方も考えれば(スラーの付き方を見てね)、

「ふぁーみーれーどーしー」の「ふぁ」で、指を変える=ポジション移動(二度移動)しておくほうが自然で音楽的に弾けます。そしてその後がラクですよ。

指づかいを決める(考える)ポイント

ピアノを弾く上で指づかいを決める(考える)ポイントは次の通りです。

  • 弾きやすさを考える
  • 次への繋ぎやすさを考える
  • アーティキュレーションにふさわしい指づかいを考える
  • その指づかいで音楽的かどうか?考える

ポイントはこんな所でしょうか。

私達は往々にして「その時の弾きやすさ」だけに意識が行きがち。でもね、一番大事なのは「音楽的に歌える指づかいかどうか?」だと私は考えます。

あなたが次に指づかいを考える時のご参考になりますように。

ピアノ動画*三枝隆作曲 二台ピアノのための「水の歌」

先にお話したように、この曲は当時5歳だった生徒と二台ピアノをやりたくて、友人の作曲家:三枝(みえだ)隆さんに作曲を依頼しました。

どんな作品か、ぜひ聴いて下さい。第1ピアノを弾いているのは当時5歳の男の子。第1ピアノは指くぐりなど一切ない5音ポジションで弾けるよう作られています(移動はあります)。

この動画の見どころは、演奏中5歳くんが鍵盤上のゴミに意識が行って、それを取り払うトコロ・・・じゃなくて(笑)5歳くんのポジションにご注目。

あなたの可愛い生徒さんとも是非、二台のピアノでの演奏を楽しんでみませんか?

音楽的になる指づかい・ポジションを考えようのまとめ

  • ポジションを変えなくてもそのまま弾けそうだなと思っても、変えた方が音楽的になる時がある!
  • 指づかいもポジションもどうしたら良いかを決めるコツは、音楽的になるかどうか?だ

ピアノを弾く上での指づかい、最初に楽譜に指づかいの指示があると考えることなしにとりあえず従ってしまっていませんか?

指づかいの指示がある時もない時も、あなたにとっての弾きやすいポジションや指づかいも大事です。しかし、もっと大事なのは音楽的になるかどうか?を考えてみるという事ですよ。さ、考えてみましょう!

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