モーツァルト「ロンド」ニ長調K.485で音楽を創る7つのポイント

2021年2月28日

どんな曲と向き合う時も、譜読みに苦労し、技術が足りないと嘆きながら練習を積む。

たくさん練習を重ねた後に、ようやく「こんな感じの音楽かな?」というのが見えてきたり、理解できないフレーズにモヤモヤさせられたりしませんか?

もやっと
もやっとしてます

曲ごとに違う難しさは確かにあります。

でも、どのように楽譜を読んでいくのかや、フレーズをどうとらえると弾きやすくなるのか?
より音楽的になるのか?など、基本は同じ。

だからね、今日はモーツァルト様の「ロンド」ニ長調K.485を例に、どう楽譜を読むか?
どうとらえるか?どう練習するかなど、お話します。

ぜひ、他の曲にも活かしてくださいね。

その音を、弾く前に想像する

モーツァルト「ロンド」ニ長調K.485から
モーツァルト「ロンド」ニ長調K.485から

この主題が何度も出てきます。時には調を変えて。

最初の第1音、この「ラー♪」って、一体、どんな音かしら?
どんな空気感なのかしら?
弾いてしまう前に、ちょっと想像してみて!
想像する前に弾いちゃ、ダメよ。

「ラー♪」

目をつぶって想像してみて!

その音の響きを、想像できた?
どんな種類の音がどんな風に発せられるのか?
どちらの方に向かってどんな軽さで
どんな風に乗って現れるのか?

うん、想像出来たら、弾いてみましょう。
ほ~ら。とっても素敵な響きが出てきたわよ♪

この事を忘れないで。弾く前に、あなたが出したい音を想像することなく、不用意に弾き始めないでね。
強く意識してその音を想像してみましょう。それだけで、出てくる音が変わりますよ。

だまされたと思ってもいいから、やってみてね。

想像なしに、不用意に弾いて出てくる音は、誰でも出せる音。出た後に、もやもやする音。
後悔する音。そこで欲しい音じゃ、ない。

さぁ、あなたも、この最初の音ってどんなの?って、目を瞑って想像してみましょ!

音階をデコボコさせたくなかったら、手首の動きに気をつけよう

モーツァルト「ロンド」ニ長調K.485から
モーツァルト「ロンド」ニ長調K.485から

この音階フレーズも、デコボコする事なく、まるで「そよそよと」爽やかな風が吹くように、美しく弾けるようになった生徒さんがいました。

もちろん、「そよそよと」弾くことを求められないフレーズもいっぱいありますよ。
でもね、音階フレーズや速いパッセージを弾く時には、まずは「デコボコしない」ために、

手首を少し上げ気味で弾く、というのがとっても有効です。オススメ!

伸ばす音・タイの音に命を与える弾き方

モーツァルト「ロンド」ニ長調K.485から
モーツァルト「ロンド」ニ長調K.485から

この画像のように「伸ばす音」や、更に「タイ付きの音」の場合、あなたの意識を「音価分きちんと伸ばす事」に置かないのがポイントです。

もちろん、正しい音価分の長さは必要ですけれどもね。

これは、その音の響きが向こうの向こうまで、エネルギーを増殖しながら飛んでいくのを、しっかりと聴き届けることがポイントです。

拍ごとに、響きのエネルギーが増していくのを耳と脳と腹で感じること。

エネルギーが増殖していく時は、腹部が横に広がっていく感覚を伴います。

伸ばす音やタイ付きの音の時は、響きを聴き届けることに気を集中させましょうね!

合わせにくいリズムを弾きやすくする方法

モーツァルト「ロンド」ニ長調K.485から
モーツァルト「ロンド」ニ長調K.485から

右手は16分音符で、左手は付点の「タッカ」のリズム。これ、合わせにくいのよね。
なんかズレたりギクシャクしちゃうの。どうしてだと思う?

それはね、付点8分音符の打鍵で「踏ん張ってしまう」から。

付点8分音符=16分音符三つ分 おさえなきゃ(伸ばさなきゃ)!ってね、あなたの指先が頑張っちゃうの。
その時にね、ものすごい圧力がかかっちゃうんですよ。

つまりね、鍵盤に指がしがみついてしまって、手が・腕が自由に動かせなくなっている状態です。

だからね、こんなフレーズの時は、
その「タッカ」のリズムを弾く方の手が、向こう側へいく、
手を向こう側へ差し出す、そう思って弾いてみましょう。

ほ〜ら、音色までキレイになりますよ♪覚えておいてね。

両手で弾くと、うまく合わなくてゴチャゴチャになってしまうなら、
手を向こう側へ出す意識を持って弾こう!

音の伸び・ふくらみを味わう方法

モーツァルト「ロンド」ニ長調K.485から
モーツァルト「ロンド」ニ長調K.485から

2分音符や付点4分音符、シンコペーションの4分音符などは、その音の伸びを十分に味わいたいポイントです。

音がね、伸びて行って、そして「帰ってくる」のを聴き届けてみましょう。
帰ってくる音を、キャッチするつもりでね。

まるでその音がね、フリスビーのように飛んで行って戻ってくる。って想像してみて♪
もう、ワクワクしちゃうよ♪

トランペットで吹く場合でも同じことだよ。
吹いた音の響きが、向こうへ行って、そして自分に戻ってくる。

うんと、音の伸び・ふくらみを感じちゃおうね!

スラーとスタッカートには、ワナがある!

モーツァルト「ロンド」ニ長調K.485から
モーツァルト「ロンド」ニ長調K.485から

この、一見わかりやすそうに見える(気がする)譜面に、「思い込み」というワナがあなたを待ち受けています。

装飾音は、どの音に掛かっているのだろう?
それはちゃんと、装飾音として弾けているだろうか?
(違うリズムになってはいないだろうか?)

スラーはどの音から始まって、どの音で終わっているのだろう?
スラーの終わりの音は、そこでスラー終わりってこと。

スタッカートはどこに付いているんだろう?
スタッカートで弾いているつもりが、実はレガートになってるよ!というコト、ありがちです。
自分ではちゃんと弾いているつもりなので、耳が「思い込み」という幕を張ってしまう。

スタッカートが続く音は、ただ同じ打鍵をするのではなく、どこの音に向かっていくのか?
見て、読んで、理解して、そして弾きましょう。
考えなしに適当に弾いちゃうのは、もうやめましょう。

音が湧き上がってくるのを聴こう!

モーツァルト「ロンド」ニ長調から
モーツァルト「ロンド」ニ長調K.485から

聴きたいのは、休符の後の「ラー」。
左手の波に引き寄せられるようにやってくる「ラー」。

それを、休符の間、体の中から「ラー」がわき上がってくるのを静かに聴く。
心で、脳で、体で聴いてみましょう。

  • どんな「ラー」がやってくるの?
  • どんな「ラー」が響くの?

それを弾く前に聴くことができたら、欲しい音を出すのに必要な呼吸・体の動きができますよ。

まず、呼吸です。呼吸なくして必要な、欲しい音を出すための体の動きはなされないから。

あなたの中からわき上がって来る音を聴いてね。

ピアノ動画*モーツァルト「ロンド」ニ長調K.485

ティブレイクは、モーツァルト様の「ロンド」ニ長調K.485をお送りします。

モーツァルトは愛されている作品がとても多い作曲家だと思います。

このロンドニ長調は、今まで教えてきた子供から大人にまで、大人気の曲でしたよ。

あなたも弾いてみませんか?

音楽を創るポイントのまとめ

  • 音を弾く前に、その音の響きを想像しよう
  • 音階打鍵は手首を上げ気味で弾くとデコボコしない
  • 伸ばす音・タイの音は、エネルギーが増殖するのを感じてみよう
  • 合わせにくいリズムは、手を向こう側へ出すように弾いてみよう
  • 音の伸びは、響きが行って帰ってくるのを感じてみよう
  • スラーとスタッカートは、どこに・どこまで付いているのかを理解しよう
  • 音が湧き上がってくるのを聴くことに意識を傾けよう

意味のない音はない、などと言います。
では、「この音にはどんな意味があるのかな?」と、いちいち好奇心を持ってあげたらいいんじゃないかしら?

それだけで、あなたが紡ぐ音は、躍動感が出てきますよ。

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