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「きらきら星」は恋の歌だった?モーツァルト「きらきら星変奏曲」ポイントレッスン!

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ちまたでは「モー様」とか「モツ様」という愛称で親しまれております、かの天才作曲家モーツァルト。

作曲家モーツァルト

そのモーツァルトの作品の中でも、今まで教えてきたあらゆる生徒達のツボにはまっている曲が3曲あります。

第1位が「二台ピアノのためのソナタ」ニ長調。
言わずとしれた漫画・アニメ「のだめカンタービレ」での、のだめちゃんと千秋先輩のデュエット~♡で、もれなく皆んなしびれてはまります。

第2位が「きらきら星変奏曲」。
これも、のだめちゃん効果高いですね。

そして第3位が「ロンド」ニ長調。
やっぱりニ長調ダントツ明るくてハッピー感♡だから?人気ありますね~。

というわけで、本日は第2位の「きらきら星変奏曲」について、演奏のポイントをちょっとだけおすそわけしますよ。

きらきら星変奏曲は恋の歌だった?

モーツァルト「きらきら星変奏曲」主題から

モーツァルト作曲「きらきら星変奏曲」K.265、ハ長調。

この「きらきら星変奏曲」は、主題と12の変奏からできています。主題は、童謡「きらきらぼし」として、すっかり小さな子どもたちにもお馴染みですね♪

しかしこの曲の原題は、『フランスの歌曲「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」による12の変奏曲』 なのです。長っ!

楽譜によっては、原題がちゃんと書かれていますが、すっかり「きらきら星変奏曲」というタイトルで浸透していますよね。

私も子供心に、「あぁ、お母さん、あなたに申しましょう」とか言われても?は?何のことだろう?と、頭の中に「?」がいっぱいでした。

お母さんに言いたいことが、いっぱいあるんだね、みたいな。

ところが「きらきら星」は、童謡じゃなくって「恋の歌」だって言うじゃありませんか!しかも、シャンソンなんです。「フランスの歌曲」なんですね。

では、その恋の歌、どんな歌詞なの?

「きらきら星」恋の歌の歌詞

「きらきら星」、フランス語で恋の歌だったものを、日本語に訳されたものはこちら。

ねえ! 言わせてお母さん

何で私が悩んでいるのかを
優しい目をしたシルヴァンドル
そんな彼と出会ってから私の心はいつもこう言うの
「みんな好きな人なしに生きられるのかな?」

あの日、木立の中で彼は花束を作ってくれた
花束で私の仕事の杖を飾ってくれた
こんなこと言ったの
「きれいな金髪だね
 君はどんな花よりきれいだよ
 僕はどんな恋人より優しいよ」

私は真っ赤になった、悔しいけど
ため息ひとつで私の気持ちはばれちゃった
抜け目のないつれなさが私の弱みに付け込んだの
ああ! お母さん、私踏み外しちゃった
彼の腕に飛び込んじゃった

それまで私の支えは仕事の杖と犬だけだったのに
恋が私をだめにしようと犬も杖もどこかにやった
ねえ! 恋が心をくすぐるとこんなに甘い気持ちがするんだね!

by Wikipedia

へぇ〜。そうなんですね。まぁ、そもそも恋の歌だったとしても、モーツァルト様が作曲した「きらきら星変奏曲」にその歌詞が使われているわけではありません。

ただ、「あぁ、お母さん、あなたに申しましょう」による変奏曲を作ったということですね。

「きらきら星変奏曲」演奏のポイント・レッスン

では、モーツァルト作曲「きらきら星変奏曲」を演奏する時に、ちょっと気をつけたらいい事についてお話しますね。

誌上ポイント・レッスンのようなものです。

「きらきら星変奏曲」第1変奏

モーツァルト「きらきら星変奏曲」第1変奏から

右手の動きを見てみましょう。16分音符で似たような音型が繰り返されていますね。

16分音符が続くと、どうしても音が欠けがち(抜けやすくなります)。

音が欠けがちになりやすいポイントは二つ。

  1. 拍の最後の音
  2. 同じ音が続く時

何しろこの画像の所は、その二つのポイントを両方おさえてますよ!
これはツボです。マズイですねぇ。

「らそふぁそふぁそら
「そふぁみふぁみふぁそふぁ
「ふぁみれみれみふぁ

赤丸の音、ピアノを弾いているあなたの中でも意識的に「きちんとていねいに」聴こうね!

特に

モーツァルト「きらきら星変奏曲」第1変奏から

12小節の終わりは、次の音への音程がそれまでに比べてずいぶん離れます。離れるけれども、指が届かないわけじゃないんですよね。だから危険!

何が危険かというとね、それまでは手の形が閉じていた弾いていたところから、手を開かなければいけないからです。だから指があせっちゃうんでしょうね。次の音へ「行かねば!」とあせるの。それはきっと無意識だと思うけど。

このように、それまでと違って音程が開く時は、ちょっと呼吸に気をつけてみましょう。

画像2小節目の「らそふぁそ」を弾き始める前に、息を吸い直すくらいの感覚で良いですよ。

そうしないと、なだれのように次へ突っ込んでしまうからね。

「きらきら星変奏曲」第3変奏

モーツァルト「きらきら星変奏曲」第3変奏から

「きらきら星変奏曲」の第3変奏の画像のところも注意ポイントですよ。

同じ音が続くとね、大事な(同じ音の)2音目がカットされやすいの。

「らふぁそ どみ」
「みふぁふぁ ふぁしれ」

ではあなたは何故、同じ音の2音目の方が大事だと思いますか?ちょっと考えてね。

それはね、同じ音の2音めは、2拍目の頭の音だから。拍の頭の音だからです。言い換えれば、拍の途中の音ではないから。

やはりね、こういうところは「入り直す」「改める」という意識を持って打鍵するとステキになりますよ。

「きらきら星変奏曲」第7変奏

モーツァルト「きらきら星変奏曲」第7変奏から

フレーズの中に、音階やアルペジオが出て来たときは、どんな曲でもめちゃめちゃ気をつけるところですよ。

音階やアルペジオのフレーズを弾く時の意識は、

  • 絶対、指の運動にならないように
  • 絶対、指使いだけに気を取られないように

気をつけましょう。

あなたがいくつかモーツァルトの曲を弾いたことがあるなら、気がついたでしょうか。

モーツァルトの作品を弾くのが難しいのは、音階とアルペジオづくしで作られているから。しかも音階のフレーズではあっても、指使いは音階の基本として習う指使いではない場合もあるから弾きにくいと感じるのでしょう。だからこそ、いつもよりも意識を置きましょうね。

このような音階のフレーズは、大きな山としてとらえてみましょう。遠くの景色を「あぁ...」と吐息まじりに、うっとりと見るようにするのがコツですよ。

モーツァルト「きらきら星変奏曲」エピソード

私はこの「きらきら星変奏曲」を、一体いつ習ったのか、記憶にないのです。
「きらきら星変奏曲」の楽譜はいろいろな版で持っているものの、自分がどの楽譜を使ってレッスンを受けたのかもわかりません。もしかしたら、レッスンを受けた楽譜はもう、手元にないのかも?。

いつだったか、もう随分昔のことです。

香港でね、「赤ちゃんと一緒に聴きに行ける、ママのためのコンサート」がありました。

赤ちゃんとママのためのサークルが主催したのだったかしら?
昔、まだ香港に三越があった頃、三越のビルの上にあった香港日本人倶楽部の、ピアノがあるお部屋で開催されました。

記憶が正しければ、私を含めた3人のピアニストと、声楽家さんとフルート奏者さんが演奏したような。

3人のピアニストたちは、みんな今でもお友達。そのうちの一人がね、「きらきら星変奏曲」を弾いたんです。

主題ではもう、赤ちゃんたち、キャーキャーというか、ニッコニコで、体を揺らしたりしてました♪
赤ちゃん、2歳児くらいまでの乳幼児ちゃんたちがいっぱいいたの。

そうだよね〜、やっぱり「きらきら星」は人気だよね〜☆だったのですが・・・

モーツァルト「きらきら星変奏曲」第8変奏から

この変奏が始まると、ぐずりだしたり、火がついたかのように泣き出す乳幼児ちゃんたちが!
一人泣くと、伝染するし・・・凄かった記憶が・・・

子供って凄いな〜って思ったの。だって短調だもの。そりゃ、怖いよね。その「なんか怖い」雰囲気を感じ取って、泣き出しちゃったのよね。

でも私はこの短調の変奏が、実は一番好きで(笑)。「きらきら星変奏曲」、大人になってからちゃんと弾いたのは、この時が初めてかもしれません。
(※ 2016年9月に開催したリサイタルでのプログラムに入れました)

指導は数え切れないほどしてきたけれど、自分で弾くとは思いもしなかったですね。

2016年の熊本地震チャリティ・コンサートのプログラムを考えていた時に、「古典派」から何弾こう〜?って考えていたら、選曲のお手伝いをしてくれたお友達が、

「モーツァルトで、きらきら星変奏曲じゃなーい?」ってアドバイスしてくれて。

あぁ!そうだよね、と。

「トルコ行進曲付きソナタ」もいいかな?と思ったのです(変奏曲好きな、お友達と私)。でも、そのソナタは、第3楽章である「トルコ行進曲」に辿り着くまでが、長いなと思ったので、「きらきら星変奏曲」に決めました。

フランスの歌曲「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」による12の変奏曲、通称「きらきら星変奏曲」。

子供達でも、この曲に憧れて弾きたがる子はいつの時も、とても多いです。
たくさんの、煌めくお星様を見れたらいいね。
実際に夜空を見ることが出来ないとしても、目を瞑って、想像出来るかしら?

モーツァルト「きらきら星変奏曲」演奏動画

というわけで、2016年に開催しました熊本地震チャリティー・リサイタルから、モーツァルト作曲「きらきら星変奏曲」をお送りします。

Ah, vous dirai-je, Maman K.265 by Mozart

モーツァルトの伝記を読もう!

最後は、せっかくだからモーツァルト様のことを、もっと知ろう!

というわけで、おすすめの伝記をいくつかご紹介しますね。

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