【ピアノ奏法】オクターブをラクに弾く3つのポイント

2021年1月1日

ピアノでオクターブ(8度音程)を保っての動きは、ちょっと弾きにくいと感じるものの一つじゃありませんか?

オクターブは、手が小さいとか大きいとかは、あまり関係ないんですよね。

例えば、体が大きい(背が高い)人なら誰でも手が大きいわけじゃない。手が大きければオクターブがラクにつかめる「広がる手」を持っているとは限らない。ここがミソ。

5歳の体の小さな子だって、まだ足がペダルに届かないような体だけど、オクターブがラクに届いちゃう「広がる手」を持っている人だっているんです!

かくいう私は体は大きいけれど、体の割に手は小さいのね。でも、割と手は広がるようになってきたので、テンポの速いフレーズでなければ10度届きます。それでもね、寒くて手指がひび割れしやすい時期などは、手を広げた瞬間にピリッとひび割れしたりするんですよ。

東京スカイツリー
東京スカイツリー

というわけで、今日はピアノで弾くオクターブを、少しでもラクに弾くポイントをお話していきますね。

オクターブで3連符をキレイに弾くポイント

ショパン「バラード第1番」から
ショパン「バラード第1番」から

画像の右手に、オクターブで3連符が出てきますね。この3連符は「ド#レド#」という音の動きになっています。

この前の小節も同じリズムなのですが、そちらの音の動きは「レミレ」。全て白鍵。

動く音の全てが白鍵の音だと大丈夫でも、この画像のように黒鍵と白鍵が混ざると、とても弾きにくくなります

3連符「ド#レド#」の2音目の「レ(白鍵)」が、欠けやすくなっちゃうのね。どうしてかと言うと、「すぐに黒鍵に戻って来なきゃ!」と思ってしまうから。

無意識のうちに急いでしまうから、打鍵しきれなくなっちゃうんです。

じゃあ、どうしたらいいのかなぁ?

それはね、上の画像にブルーの縦の線を入れたように、「ド#」と「レド#」とを分けて考えてみるのがヒント。

つまり、3連符2音目の「レ」で「改めて弾き直す/ポジションを作り直す」と、とらえてみましょう。それだけで、劇的に弾きやすくなり、綺麗に音が出てきますよ。

オクターブの動きは「頑張らない」のがポイント

ショパン「英雄ポロネーズ」から
ショパン「英雄ポロネーズ」から

この曲、ショパン様の「英雄ポロネーズ」の、左手オクターブの動きにはホント、泣かされるますよね。これは、まだ序盤。

中間部には、ごっついオクターブ・フレーズが待ち受けています。ここで「シニソー!」になっている場合ではありません。

特にね、ピアノを弾く時の動きで、「あなたの身体の外側から身体の中心へ腕を移動させてくる」のは、苦しくなりがち。息も止まりがちです。

逆に、あなたの身体の中心から外側へ腕を出すという動きは、ラクなの。

だからね、音域移動が繰り返される場合は、その音のとらえ方・グルーピングを、内側から外側へととらえてみましょう。

とは言ってもね、この「英雄ポロネーズ」の場合は一方向なので・・・

このように、腕を外側からあなたの中心へと持ってこなければならない時は、

鼻息でも歌うように息を少しずつ吐いていく。小刻みにね。
「ふーっふっふっふっふっふっふっふー」と。

そして注意事項があります。それは脇が閉まらないようにすること。

あなたの脇の下に「拳一つ分」もしくは「スーパーボール1個分」がある!という感覚をイメージしてね。頑張らないで弾く!ですよ。

小さい手を無理なく広げる方法

小さい手や大きくても広がらない手を無理やり引っ張るように広げようとすると、関節も筋肉もバリバリに固まってしまいます。もしその状態でピアノを弾けたとしても、きっとすぐ「大根おろし後」の腕のようになるでしょう。

「手を広げる」場合は、「てのひらの中央が開けていく感じ」です。

手全体が広がると考えるより、てのひらの中央・中心の点が小さな丸になり少しずつその丸(輪っか)が広がっていくと想像してみましょう。

つまりそれは、各関節の間が広がるような感覚とも言えます。

少しでもふわっとね、関節と関節の間が・細胞と細胞の隙間が広がっていくのを感じてみましょう。そして実際にピアノを弾く時には、手首の動きを使えば(手首や腕の自然な動きで助けてあげれば)ラクになりますよ。

ピアノで手をどう使うか?動画で解説

動画には「引っ張るように広げて」弾いたものと、「手首を使って」弾いたものが入っています。ご参考までにね。

オクターブのジグザグ下降フレーズをピアノでラクに弾く方法

バッハ「トッカータ・アダージョとフーガBWV564」から
バッハ「トッカータ・アダージョとフーガBWV564」から

画像左手のオクターブ・フレーズ「ソーーファソレミシドラレー」を見てね。

このようにオクターブで「音が下がったり上がったりのジグザグ走行」を弾くのは、なかなか大変です。しかも速いんだもの、慌てちゃいますよね。

こんなオクターブで下降ジグザグの動きは、ミスしがちな上に腕も力が入って固まりやすいのでしびれがち。

16分音符や32分音符などの速いフレーズでも、腕に負担なくラクに弾ける方法があります。その上、着地で音ミスを防ぐとらえ方がありますよ。

その方法とは、こうです。

「そーー」「ふぁそ」「れみ」「しど」「られ」と分割してとらえること。いわゆる「グルーピング」です。

これだけでグンと弾きやすくなりますよ。かなり違いを感じられるでしょう。是非お試し下さいね。

今日のピアノ動画*リスト「軽やかさ」

ティブレイクです。今日はフランツ・リスト様の「3つの演奏会用練習曲」から第2曲”軽やかさ”を。

これも、転機の一つ。何がどう転機の一歩になるかわかりません。でも、だからこそ今も慈しむ曲の一つです。

ピアノでオクターブ・フレーズをラクに弾く方法のまとめ

  • 弾きにくいオクターブ・フレーズは、グルーピングすることで弾きやすくなる!
  • 手を広げる方法は、てのひらの中心がどんどん広がっていくと想像する事
  • 音の動きは、身体の内側から外側へととらえるだけで、弾きやすくなる!

モノゴトはピアノに限らず何でも、捉え方・見方次第でいかようにも変わります。だからどんな場合でもラクにするコツは、思い込みを排除する事ですよ。

こちらの記事もご参考までに。

ピアノでオクターブ・トレモロを脱力して弾く方法!ベートーヴェン「悲愴ソナタ」から解説

ハンガリアン・ラプソディ第2番で両手オクターブ・フレーズをラクに弾く方法を教えます!

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