ピアノで和音を弾く時の手の形と装飾音の弾き方のポイント教えます!
学校が始まったら(新学期・新年度が始まったら)途端に学校や仕事のことで手一杯・余裕がなくなってしまうのは子供も大人も同じではないでしょうか。
コロナ禍になってから、自粛だリモートだZOOMで授業だ…とストレスも多いのは大人も子供も同じこと。少し前まで出来ていたことが出来なくなっちゃうなんて、誰にでもありえることです。
ただ、余裕がなくなる前は理解して出来ていた事が、途端に何もなかったかのように元に戻ってしまったり忘れてしまうのはちょっと悲しいよね。でもね、それもある意味当たり前の事。大丈夫。もう一度やれば、何度だってやってみれば良いことです。
今日はピアノで和音を弾く時の手の形と、装飾音の弾き方のポイントについて、お話ししちゃいますよ!
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ピアノで和音を弾く時の手の形はどうしたらいいんだろう?
問題は、左手で弾く(画像下の段の)「ドとソ」です。この時は5歳くんでした。小さな子にとって、鍵盤が重めのグランドピアノで和音を弾くのは(特に弱い5の指=小指)を使うのは大変なことです。
それで、気を付けて見ていないと、こんな風になってしまいます。
一生懸命、ピアノの鍵盤を(ドとソを)押さえなきゃ!と必死に構えてしまうせいか、手首が「山型」になってしまいます。
これはとても不自然ですし、体の色んな所に力が入ってしまいますね。それに、この手首の状態のまま弾き続けるのは無理。手を壊しかねません。
じゃあどうしたらいいのでしょう?
このように、手の甲から下腕はなるべくデコボコせずなだらかにあると、腕を自由に(関節や筋肉を自由に)使いやすくなります。
では鍵盤に必死になってしまう体が小さく指の力も弱い5歳くんのような、小さな学習者はどうしたらいいんでしょうか?
体の小さなピアノ学習者でも手首を柔らかく使う方法
体の小さなピアノ学習者でも手首を柔らかく使うには、まず姿勢を正す事から。
頑張って(一生懸命)弾こう(打鍵しよう/鍵盤をつかもう)とすると、上半身が前傾してしまいます。背中は丸まり肩が上がり、手首から指先まではまるで機械(ロボット)のように不自然な動きに。
だから、まず息を吐いて丸まった背中を正す。そうしたら肩は落ちますよ。そしてね、この場合なら左手は「どれみふぁそ」に指を用意しておく。
手をね、一度ギュッと握ってみて。そしてパッ!と開いて。そして「ふわ〜」っと手を緩めてみて。その「ふわっとした手の形」のままで、「どれみふぁそ」に手を乗せる。
そしてね、息を「ふっ」と吐きながら、指を「ストン」と落とすだけよ。鍵盤の底まで「弾いてやらなきゃ!」と思わなくていいからね。「ストン」と落とせれば、鍵盤の底まで当たらなくても音は出るよ。ただね、ゆっくり鍵盤を押したら(沈めたら)音は出ないよね。
手で・腕で「よいしょ!」と鍵盤を押さず、ただ「ストン」と落とすだけよ。
ピアノでの装飾音の弾き方
5歳くん、ほぼ初めての「装飾音」。「装飾音」とは、書いて字の如く「飾り付ける音」のこと。鈴をチリン♪と鳴らすようなものです。
装飾音だけの練習は少し前にやりました。問題は・・・
右手で弾く「装飾音」に左手の音も合わせて弾かなければ!と思った途端に、右手全体がこわばってしまった5歳くん。
「どれー」なのか「れどー」なのかも、彼の指が混乱。「ど」を弾く指(2)も「れ」を弾く指(3)もガチガチに固まってくっついてしまいます。
「どれー」と弾いたり「れどー」と弾いたり、どちらにしても「装飾音」を打鍵直後に解放する(上げる)ことが出来ず、その装飾音を弾く指は鍵盤にシガミついている。
右手の装飾音「どれー」を弾くことに意識もガチガチになっているため、左手がおぼつかず、同時の打鍵ができない。
頑張って、2と3の指がくっついてしまっています。この打鍵も、鍵盤の底まで行くことに固執しない。上半身は前傾させずに、打鍵したら手は前へ。(手前ではなく、向こう側へやる、という意味)
そしてね、左手の「ソ」は右手の「どれー」の「れ」と同時に打鍵するのですが、ということは左手の「ソ」は右手の装飾音「ど」より「後」になりますよね。後なんだ、と思うから左手が鍵盤に降りるのが遅くなります。
右手と左手の、打鍵のために鍵盤に手を落とすのは「同時」です。右手「どれー」は装飾音ですから、「ど」から「れー」までに時間はありません。瞬時の移動です。だから、左手も右手と同時に落とす。ただそれだけです。
どんな場合の打鍵もコツはピアノの鍵盤にしがみつかないのがラクに弾くコツ!のまとめ
- 大変だな、と思う時、大抵は鍵盤にしがみついて自分の自由を自ら失っている
- 大変だな、と思ったら鍵盤にしがみつくのをやめてみよう
- 鍵盤の底まで打鍵しなくても、音は出るよ
モノゴトがうまくいかない時には、必ず何か原因があります。その原因はすぐには見つけられないかも。自分自身で見つけるのは難しいかもしれません。
でもね、必ず原因はあります。一つだけ覚えておいてね。「頑張らない」ということを。
エンジョイ!あなたのピアノ・ライフをもっと豊かに!
もっとラクに心と体を使ってピアノを弾くお手伝いをしています。
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