アルペジオを弾きやすくするのは準備の仕方と捉え方!潜む危険とは?

2021年2月6日

どんなにピアノが好きでも、どんなに練習しても頭を悩ますもの。

その筆頭に「アルペジオ」があります。アルペジオとは和音としてとらえる事ができる音を、和音として同時に弾くのではなく、1音ずつ崩して弾くこと。

和音を1音ずつ崩して弾くだけ、と思うと簡単そうに聞こえるかもしれません。でも意外とアルペジオって弾きにくいのね。

弾きにくいなら、どうして弾きにくいのか?今どうやって弾いているから弾きにくいのか?を探っていくことで、弾きやすくする事ができます。

今日はそんなアルペジオを弾きやすくする考え方を3つ、お話しますね。

アルペジオはとらえ方と準備の仕方で弾きやすさは変わる!

ショパン「スケルツォ第2番」から
ショパン「スケルツォ第2番」から

さぁ、こちらはショパンの「スケルツォ第2番」に出てくるフレーズです。

  • アルペジオは、捉え方次第で弾きやすくなる
  • 跳躍は、準備の仕方を変えるだけで、弾きやすくなる

画像のように、右手はジグザグなアルペジオ・フレーズになっていますね。左手は音は少ないとはいえ、跳躍が。その二つが同時にあるから、どっちを気にしてもとっても弾きにくいところ。

「弾けません!」と、よく生徒さんに訴えられた場所です。

生徒さんの話をよく聞けば、右手のアルペジオでは必ず外す音があるという。それが、上がっていった頂点の音(小節終わりの音=和音の前の音)。

アルペジオは、オクターブを超えたあたりから外れやすくなります。

2オクターブ続くフレーズなら、2オクターブ目で外しやすい。
3オクターブ続くフレーズなら、3オクターブ目で、外しやすい。

これは心理的な作用もありそうですね。

ただ、「外しやすい音」が決まっているなら、対処出来ますよ。

ある生徒さんの場合は、アルペジオで上がっていった頂点の音を外しやすい。だから続く和音までがグダグダになりやすいとのことでした。

それならね、グループ分けすればいいんです(とらえ方を変えればいいの)。

上の画像に書き入れたように1小節目では、

  • 「ファレラファレ」と「シラ(ラは和音)」に、分ける
  • 次は「ソドラソド」と「ラファ(ファは和音)」に、分ける

つまり、分けるところで「入り直す」=「打鍵を改める」=「打鍵の方向を改める」と言うこと。

フレーズは一息だですが、弾き方は分ける。これは「弾き方」の話なので、そのとらえ方がわかったら、変にアクセントが付いたりしないよう気をつけて打鍵すればいいんです。
(アクセントがついてしまうと、1フレーズ感が失われてしまうから)

次に左手。

こんなに音が少ないのだけれど、跳躍で低音を弾くそこは、丁度、右手のアルペジオが外しやすくてめっちゃ気になる所なんです。だから「あっちもこっちも見てられないの!」状態に(泣)。

それなら、準備を早めればいいの。低音を打鍵するその時になってからその鍵盤めがけて飛んで行こうとするから、間に合わないし、右手も同時に大変だから目も当てられない状態に。

右手が大変!になる前、もう左手が休符になった所でさっさと移動しちゃえばいいんです。

出来ないなら、出来ない場所と理由を探れば、解決策は見つかりますよ。

何回やっても出来ないの〜!って言ってるだけじゃ、何回練習しても、出来るようにはならないよね。
(もちろん、そう言いたくなる気持ちは、よくわかりますよ)

あなた自身で解決策を見つけられるようになります。それまでは、ヒントはいっぱい投げかけますよ。

外側から内側へ動くアルペジオをラクにする方法

モーツァルト「ピアノソナタ」K.545第1楽章から
モーツァルト「ピアノソナタ」K.545第1楽章から

右手も左手も、アルペジオ(分散和音)を体の外側から内側へという動きで弾いていくフレーズです。

同じようで違うような気がする。何か違和感を感じるのは、右手と左手の違いかもしれないし、そうじゃないかもしれません。
ただ、ここに来るまでの右手は、左手に比べて動きのあるフレーズに多く当たってきました。だからその分、訓練されているかもしれません。

ここで気付いたのは、【「4」の指が他の指に比べて反応に時間がかかっている】と言うコト。

「4」の指は、ちょっと弱いものね。「5→4→2→1」という指使いで弾く時、
(※「5→3→2→1」は、幅がツライ)

「5」で打鍵してから「4」が弾きに行く体勢に入ると、まさに「今から弾きますよ」状態ですよね。それを、なくしてみましょう。「5」で打鍵してから「4」が弾きに行く体勢に入るのでは、ちょっと動作が多いからね。

少し手を立てるような感じで、「5」打鍵で立たせ、そのまま手を斜め右前、向こう側へ少しだけ腕の回転を使うことで、もうそこに「4」の指が!打鍵すべき鍵盤に「4」の指がある状態になりますよ。

そしたら、わざわざ「弾きに行く」必要はなくて、弾けちゃいます。

腕は、外側から前方へ円を描いて、内側へ回していく。これで、外側から内側へ動くアルペジオはラクに弾けちゃいますよ。

アルペジオや音階フレーズに潜む危険?

音階アルペジオ(分散和音)は、曲の中にたくさん登場しますね。そんなフレーズ、「なんとなく弾けてる気」が、していますか?指使いも正しくしてるし?

今、あなたが練習している曲の中に、音階アルペジオのフレーズがあったら、その部分を片手だけで弾いてみましょう。
あなたが出す音に、よーく耳を傾けてね。

指使いだけに気を取られないで「聴いて」ください。

何か、凸凹した印象を受けませんか?
もしくは、「粒が揃っていない」気がしませんか?

まず、それに「気づく」事が大事です。つまり、あなたの「耳を育てる」事が、大事なの。何となく流して弾かないでね。

では、凸凹した印象を受けたり、粒が揃っていないような気がすると感じたら、次にやる事は何でしょう?

そう、原因究明ですね。「どうして、こうなっちゃうんだろう?」と探っていきます。

たまには綺麗に弾ける事があっても、それはただの「まぐれ」。よーくチェックすると、「ほとんどの場合、うまくいってない」のではないでしょうか?これを見逃していると、耳が鈍くなりますよ。指先の感度もね。

「耳」を澄ませて、「目」を指と手の動きに集中させて、弾いてみましょう。

さぁ、原因はわかりましたか?ヒントは........「1の指」ですよ。

音階アルペジオ(分散和音)のフレーズを弾いていると、「指くぐり」をする時に、「ドスン!」となりやすいの。その指くぐりの時に、1の指が(指先が)立たず寝た状態になり、ドスンとなってしまいます。

見ていると、指くぐりの1の指で打鍵する時に、手全体の高さが落ちる方が多い。これはなぜなのか?

無意識のうちに、体で手を(音の流れの方向へ)引っ張ってしまい、手首や指の関節の自由な動きを制限してしまうから。
そして、1の指全体で落としてしまうのです。

だから指くぐりの時、1の指での打鍵は手の甲を落とさない。
(甲から下腕の高さに動きが出ない)

あなたの意識は背中へもっていきましょう。

背中に羽がある事を、意識してみて。肩甲骨ゆるゆるでね。

ちょっと動画に撮ってみました。わずか35秒です。ご参考まで。

今日のピアノ動画*モーツァルト「ピアノソナタ」K.545 第1楽章

ティブレイクは、モーツァルト作曲「ピアノソナタ」K.545の第1楽章をお送りします。

モーツァルトのソナタはどれも可愛らしかったり美しさがいっぱいだったり。楽譜上の印象より弾くのは難しいもの。

でもモーツァルト、いいなぁと思う年代になったのかな。なんてね。

アルペジオを弾きやすくする方法のまとめ

  • アルペジオは準備の仕方と捉え方で弾きやすさが変わる!
  • 外側から内側へ動くアルペジオを弾きやすくするのは、指づかいと打鍵の仕方にあった!
  • アルペジオや音階フレーズに潜む危険は「1」の指打鍵にあり!

こちらの記事もどうぞ。

ピアノでアルペジオをキレイに外さずに弾く4つの方法

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