音階やアルペジオをピアノでラクに弾く最強の方法はグルーピングに有り!
ピアノを弾く上で、弾きにくさを感じるものに、「音階」「アルペジオ」や「重音が続くフレーズ」などがあります。
それら全て、ピアノを弾くなら避けて通れないもの。
なぜなら、ピアノのための作品は、音階とアルペジオと重音の進行で出来ているようなものですから。

そんな音階を弾くにもアルペジオにしても重音の進行にしても、もっとラクに弾けるようにするために最適な方法があります。
それはグルーピング!
今日はそのグルーピングについてお話しますね。
Contents
音階もグルーピングするとピアノは弾きやすくなる!?

この画像のような音階のフレーズは、いろんな曲に登場しますよね。
こんな音階フレーズをピアノで弾く時も、グルーピングしてみましょう。
ただ指づかいを守って弾くだけの、音並べ、音置き、指の体操からは卒業ですよ。
(もしや指づかいもいい加減になりがちでは?)
音の方向の通りに素直に、グループ分けしてみましょう。
上昇の音階なら、それぞれのグループで、一番高い音に向かって行きますよ。
上の画像では、この2小節に大きなスラーがかかっていますよね。
つまり、フレーズとしては大きな一つ(スラーの通り)。
フレージングとグルーピングはちょっと違うんです。
グルーピングとは、弾きやすくするために、そして音楽的に弾くために、フレーズを更に細かくグループ分けすること。
グルーピングする時に考えること・感じること
もう一度画像を出しますね。

はじめに「フォルテ」と書かれていますが、第1音からフォルテで弾かなくて良いの。
そうね、ここなら第1拍の左手オクターブの4分音符「ラ」を、フォルテの豊かさを持って打鍵すると良いでしょう。
この大きなフレーズ(1つのスラー)の中で、どうグルーピングするか?
画像に小さなスラーを書き入れているとおりです。
音の方向のとおりに素直にとらえる。
- らしどれみふぁそら
- れみふぁそらしどれ
- らしどれみふぁそら
- れみふぁそらしどれ
というようにね。
そしてここで大事なのは、あなたが何をどう感じるのか?ということ。
- 音が上がって行く時に、あなたは何を感じるかしら?
- 音が上がって行くと、見えてくる景色はどう変わるかしら?
- 何を感じて、何が見えるのか?
何かを感じて何かが見えるなら、それぞれのグループで音が上がって行く時、あなたはどんな呼吸をするでしょう?
どんな風に体は豊かになって行く?
どんな風に歌って行くかしら?
親指で、カクンと手の高さが落ちないように、ちょっとだけ気をつけて。
そしていっぱい感じてね。
アルペジオだってグルーピング

この画像の左手に注目。
このように2オクターブを超えるアルペジオのフレーズも、いろんな作品によく出てきますね。
こんなアルペジオのフレーズでは、弾きにくさを感じることが多いようです。
こんな左手のアルペジオも、グルーピングしてみましょう。例えば
- れられふぁられふぁ(もしくは「れられふぁ」と「られふぁ」に分けても良い)
- らふぁれらふぁ
- らふぁれら
- れら
グルーピングの基本は、音の動きの方向が同じところでとらえるということです。
では、どうして弾きにくいと感じるのでしょうか?
アルペジオが弾きにくい理由
アルペジオのフレーズをピアノで弾こうとすると「弾きにくい」と感じるには、理由があります。
それは指変え(指くぐり)。
親指は他の指に比べて短くて太いですよね。
指が生えている向きも違います。
もう一度画像を出しますね。

この画像のフレーズのように、黒鍵と白鍵の音が混ざっているフレーズだと、親指は白鍵を弾く事が多いでしょう。
すると、指が黒鍵と白鍵を行き交うので、視覚的に「鍵盤の前後の場所で弾かなければならないような気持ち」になるのかもしれません。
そもそも親指は短いのです。
その親指で白鍵を打鍵するなら、手前にわざわざ戻って来る必要はありません。
でも何故か、黒鍵の後に白鍵を親指で弾く場合、手を手前に引っ張るようにしがち。
余計な前後運動をしているケースが多く見られます。
アルペジオを弾く時、黒鍵と白鍵の打鍵で手が前後に動くことをやめてみる。
それだけで、めっちゃ弾きやすくなりますよ。
今日のピアノ動画*ドビュッシー「月の光」とモーツァルト「ロンド」ニ長調
ティブレイクは、ドビュッシー様の「ベルガマスク組曲」から”月の光”。
2017年のリサイタルから。ピアノはブリュトナー。
そしてもう一つ。モーツァルト様の「ロンド」ニ長調KV.485。ちょっと水の音がうるさいのはご愛嬌?
可愛い曲ですよね。たくさんの生徒さん達が愛して弾いてきました。あなたもいかが?
音階もアルペジオもピアノでラクに弾く方法はグルーピングだ!のまとめ
- 音階も、向かう音の方向をまとめるグルーピングをするだけで弾きやすくなる!
- グルーピングする時には、その音の方向性の気持ちを考えてみよう!
- アルペジオもグルーピングすると弾きやすくなる!
- アルペジオが弾きにくい理由は指くぐり(親指)に合った!
さぁ、あなたも今日からグルーピングを意識してピアノを弾いてみませんか?
楽譜をもう一度、読み直してみましょう。
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もっとラクに心と体を使ってピアノを弾くお手伝いをしています。
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