シューマン「アベッグ変奏曲」Op.1練習のポイント教えます!
あなたはシューマンはお好き?
ピアノの世界ではショパンの人気におされがちだけど、同じ歳の作曲家シューマンさまのピアノ曲も、どうしてなかなか素敵な作品ばかりですよ。
そうね、特に有名で愛されているシューマンのピアノ曲といえば、「トロイメライ(夢)」でしょうか。

今日は「トロイメライ」ではなく、シューマンの作品番号1である「アベッグ変奏曲」を取り上げます。
シューマンの「アベッグ変奏曲」の練習するポイントについて。
Contents
シューマン「アベッグ変奏曲」とは
ロベルト・アレクサンダー・シューマン(1810-1856)は、ドイツの作曲家。
シューマンはピアニストを目指していたのですが、指を強化しようと妙な器具を使って逆に指を痛めてしまいました。そのためにピアニストになることを諦めなければならなかったけれど、シューマンにとってピアノはとても親しみのある楽器だった事に変わりはありません。
シューマンはピアノ曲・歌曲がよく知られていますが、他にも交響曲や室内楽・オペラ他、多岐に渡って多くの作品を生み出しました。
「アベッグ変奏曲」は、シューマンの作品1。ピアノのための作品。シューマンの最初期の作品には、「アベッグ変奏曲」同様に変奏曲が多いのです。
「アベッグ変奏曲」は1830年、シューマン20歳の時に作られました。原題を「アベッグの名による変奏曲」と言います。
「アベッグの名による」とはどういうことか?それはね、アベッグは「ABBEG」と書くのですが、架空の伯爵令嬢パウリーネ・フォン・アベッグの名の綴りからとっています。この「ABEGG」を音にすると「ラシ♭ミソソ」になる。
そう、その「ラシ♭ミソソ」を主題としてこの「アベッグ変奏曲」は成り立っているのです。
シューマンの「アベッグ変奏曲」は、
- 主題
- 第1変奏
- 第2変奏
- 第3変奏
- 第4変奏=カンタービレ
- フィナーレ
という構成で出来ています。
「アベッグ変奏曲」はシューマンの作品ですから、古典派のように型にはまりすぎないよう気をつけましょう。
シューマン作品を演奏するポイントは、キャラクター分けを明確に「わからせる」ことです。
では、シューマンの作品番号1「アベッグ変奏曲」をより美しく弾くための練習のポイントをお話していきますね!
シューマン「アベッグ変奏曲」主題

始まりの音で、終わってしまう印象を与えないようにね。
この第一音は、次の音に向かって行きます。あなたはそうしてるつもりかもしれません。でもね、アクションが逆になっていないか確認してみましょう。
打鍵後のアクションでは遅いのです。打鍵する前の呼吸から意識していきますよ。
この第一音は、前へ飛ばして行きたい。だから、
「1.2.」と数えてそして手をすっと鍵盤に中に入れるような感覚で打鍵します。そして、入れたと同時に鍵盤を掴み上げて次の音へレガートで持って行く。
そしてね、この「ら|しみそ|そー」で終わってしまわないよう気をつけましょう。

上の画像部分全部で1フレーズです。
この1フレーズの中で、どこに向かって行くのか、どう解決するのか?を聴かせましょう。
このアベッグ変奏曲の「主題」はね、シューマンが愛するクララを想う気持ちの表れです。
もう一度画像を出しますね。

第一音の長さと次の小節のテンポが違いすぎないように。第一音を味わいすぎると、拍感がおかしくなりますよ。第一音と次の小節のテンポは同じにしましょう。やわらかくね。
この主題はハッピー💕なんです。でもね、ハッピーにもいろいろ種類があるでよ。では、このハッピーは何かしら?
それはね、ダンスですよ。オトコの人とオンナの人が手を取り合って、くるくる回りながら踊ってる感じのハッピー💕
だから画一的ではなくね!
主題はアニマートで動きを持って弾きますが、アニマートとアジタートはちょっと意味/ニュアンスが違いますよね?
アジタートは、場合によって、ちょっと「怒り」を含む事もあります。でもね、このアニマートには「怒り」はないでしょう?
「愛」ですよ、「愛」。
シューマンの音楽は、「愛」なのです。

この画像のところは、各小節第1拍のベースも大事。
左手のベース(低音の赤丸の音)と右手とで、ハーモニーを作っているのですから。
シューマン「アベッグ変奏曲」第1変奏

アップビート(アウフタクト/弱起)の変奏ですよ!
こんなアップビート(アウフタクト/弱起)では、拍頭が逆転しないよう、注意が必要です。そのためには、
「1&2&3」って数えて次の「&(アンド)」で入りましょう。もちろん「1と2と3と」と数えての「と」を意識するのも同じく有効です。
それからね、和音の上の音で言いますが、「らーしっ」「らーしっ」と、切らないようにしましょう!なぜならね、楽譜にはレガートって書いてありますよね?ペダルも使って大きなレガートでね。
大きなレガートで弾くためには、「らーしー」をまだ弾き終わってないのに、あなたの腕と体が既に次の音域に動いてしまわないようにする事です。弾き終わるまで動かない!
それからね、これは
「らーしーらーしーらーしー」と、前へ向かって行くのだ、ということを忘れないでね。
続くフレーズ、

このアルペジオの下降フレーズは、一音ずつではなく!
指揮者なら一振りしかしないところでしょう。だから、打鍵の動きは1アクションですよ。全ての音を出さないのがポイント。
この二枚目の画像(第二小節)の第1拍は、それまでのフレーズの頂点になっています。そこも第一小節と同じ調子で流して行かないでね。この頂点への到達は
「あああっ!ようやく到達できた!』という感じで少し、ほんの少しだけ「ためて」みましょう。

この画像のところは、ソプラノ(右手の上のライン)の8分音符の段階を経て上がって行く・向かって行くのをきちんと聴かせる事を意識してみましょう。
ただ音の高さが変わる1回目、2回目、3回目で音量を上げて行くだけではなく、一つの「そ・そ・そ・そ・そ・そ」の中だけでも、クレッシェンドしていくのがコツ。(1回目は2回目に「向かって行く」、2回目は3回目に「向かって行く」)

この左手の和音のトップにある主題、親指の打鍵はね、ドラムスティック(親指の付け根の筋肉)を使って弾いてみましょう。
そして、手首を内側から外側へ回転させて深さを出して行くのです。

ここではまず、右手の「アクセント」に注目しましょう。
シューマンの「アクセント」は、「強く」ではなく「大事に気持ちを込めて」!ちょっと「うっとりするように」ね。
そして左手を見ていきましょう。
「し・れ・ふぁ・ら♭・し・そ」と、全部聴かせるのではありません。
「し」は、まず軽く飛びます。そして「れーふぁーら♭ーしーー」です。最後の「そ」は隠すようにね。

ここは第一変奏の始まりと同じですが、逆ですよ。同じとらえ方をしつつも、下降。下降ですが、ぐわーっと向かって行くのです。
ココは第一変奏の出だしとは、ちょっと違いますよね。ココはね、第一変奏の出だしより、もっとアジタートしていく感じはどうかしら?
第一変奏の出だしは、拍頭に向かっていきました。しかしココは、拍頭ではないところのスフォルツァンドを、ヒジを使って腕を前に押し出す事でアジタートしてみましょう。

続くココは、それまでと違って、ムーディにね。

ココは、赤色で囲ったところを、
「きゃっきゃっ」とチビっ子が言っているみたいに(チビっ子の様子を想像してね)。
ウンと、ハッピーにね♬
シューマン「アベッグ変奏曲」第2変奏

シューマン「アベッグ変奏曲」の第2変奏は、4分の3拍子です。しかし、第3拍から始まるそのフレーズは、3小節目の第1拍までが1フレーズ。
1音1音を大事にしすぎるあまり、この3小節に渡る8音が、とてつもなく長い遠い道のりのように感じていないかしら?
楽譜で見たら、そう「長いライン」ではありません。でもね、聴くととても長く聴こえてしまうのだとしたら、それはどうしてかしら?
とても細い、でも、長く続く道を向かっている。そんな上級尾を想像してみて。
両脇は、雪があなたよりも高く積もっているような、そんな雪道です。先が見えるようで見えない。それでも、ソリ一つ通れるその道を、ひたすら前進していくのです。
そんな「狭さ」と「目的地への奥行き」と、そこへ向かう「スピード感」。それをイメージできたら、きっと今までとは違う弾き方になるのではないかしら?
イメージ一つ、呼吸一つで、それがたとえ同じテンポであっても、聴こえ方や躍動感・推進力は、変わってくるんです。
「このフレーズ、なんか長いよ〜!」と感じたら、うんとイメージしてみましょ。それは、どんな場面なのかしら?と考えてみましょう。想像してみましょうね。
イメージ(映像)は、言葉よりも伝わるものが明確かもしれません。
「アベッグ変奏曲」の第2変奏は、クララとシューマンを表しています。
ソプラノはクララ、ベースがシューマン。だからベースも大事。ベースも歌うのを忘れないでね。
左手はアジタートです。シューマンは「愛を追いかける・追い求める人!」クララの愛の歌を、追っかけていくのです!右手(クララ)がレガートに歌えば、左手(ロベルト)は
「追う!」「追う!」「追う!」

ここの、左手第一拍(第二音目)の「ファ」と右手第三拍の「ファ」(同じ音域)は…「同じ音色にしない」のがポイントです。だって、違う声部ですから。
では、どう変えるか?を考えてみましょうね。
第三拍、右手の「ファ」は「指の腹全体を使う」打鍵で。

デクレッシェンドの指示がありますが、デクレッシェンドが急激にならないよう、気をつけてみましょう。「poco a poco」ですからね。
そして、最後のリタルダンドをかけるのも、早過ぎないように。リタルダンドをかけるのは、本当に最後の小節だけにしてみましょう。
シューマン「アベッグ変奏曲」第3変奏

シューマンの「アベッグ変奏曲」第3変奏は、ダンス!です。
左手のベース音だけを出さないでね。それではアクションが逆になってしまいます。ベース音を軸に動く=低音打鍵でジャンプする、という考え方を、一度捨てましょう。
つまり、低音打鍵から横移動で上がってくる。→そして裏拍の和音を弾いたらジャンプして低音へ降りる。という動きは、腕の円の描き方が逆回りになっています。こんな場合の「ラクに弾く打鍵法」は、時計回りではありません。
逆です。裏打ちになりますが、拍頭の低音打鍵を軸にしない。楽譜に書き込みを入れたように、「裏打ちの和音打鍵から次の拍の低音打鍵へと向かう」という動きをしてみましょう。体の内側から外側へという動きは、自然でラクに出来ますよ。あくまで、「とらえ方」の問題です。

ココでは、それまでコロコロと鈴のように上がって行った物を追いかけるように。左手は、たたみかけるようにね。

そして、それをひるがえすように(期待を裏切るように)キャッキャッキャッ!という感じで下降打鍵していきましょう。
左手ではなく、右手の3連符の第一音を聴かせて行く意識でね。「きゃっきゃっきゃっ」と。

ここは左手の各拍頭となる低音のラインを(も)歌って行くのがポイントです。
シューマン「アベッグ変奏曲」第4変奏カンタービレ

こちらはシューマン「アベッグ変奏曲」の第4変奏”カンタービレ”の出だしです。
あなたが思うより、もっと歌っていい。なんて言ったらいいかしら。ほら、舟に乗っていて、ちょっと酔ってるみたいに。自分に酔ってるみたいな感覚で。
「舟に乗って酔う?うげーってやつ?」と反応したのは、当時中学生だった生徒さん。
いえいえ、そうではなくてね。舟に乗って船酔いして気持ち悪いんじゃなくて!
例えばね、カラオケに行って、あまり歌は上手じゃないんだけど歌ってる人、気持ち良くて自分の歌に酔っちゃってる~みたいな感じ。
つまりね、ナルシストみたいに自分に陶酔しちゃうみたいに酔っちゃう~くらいの入りっぷりが丁度いい。
この第4変奏カンタービレは、8分の9拍子。実質3拍子です。3拍子でも、各拍のリズムは「舟歌」を連想させるに充分ですよ。
だから、「舟に乗って揺られてるみたいな心地よさの中で自分に酔って~」と言いたかったのです。
出だしのクレッシェンドは左手でも助けてみましょう。
そしてこの後、デクレッシェンドになりますが、あまりデクレッシェンドしすぎないようにね。なぜなら、ここでデクレッシェンドしすぎると、この次(次の画像)の場面の効果が薄れてしまうから。
クレッシェンドやデクレッシェンドなどの強弱は、前後のフレーズがどのように展開するのか?を考えて整えるということを、考えてみましょう。

ここは、あまりはっきり弾かないようにするのがポイントです。あなたが思うより、もっと遠くで鳴ってるように、遠のいていくようにね。
それまで歌い上げて行った事を裏切るように「え?何かありました?」的に変動させてみましょう。
右手トップ音の8分音符は、鈴がチリンチリンと鳴るように。
でも右手の内声は「さらさらと」流れ落ちて行くように。

ココは左手は低音となるスタッカート音を聴かせて行くことを意識してみましょう。
それに対して右手は、○で囲った二音の繋がりを聴かせて行く。せっかく音が上がったのに、また音程を離して降りる、その音程の感覚を感じてみましょう。
シューマン「アベッグ変奏曲」フィナーレ

「アベッグ変奏曲」の最終曲”フィナーレ”は、8分の6拍子です。2拍子でとらえましょう。決して6拍子にならないようにね!

ココも、左手はアクセント音を聴かせて行くことを意識してみましょう。
右手は○で囲った二音の繋がりを聴かせて行くのがポイントです。これはどの作曲家のどんな作品にも共通する・応用できる事ですよ。
つまり、拍の終わりの音と次の拍の頭の音のつながりを大事にすること。
音はどんどん次へ次へと流れていきますよね。中でも拍の終わりの音から次の拍の頭へのつながりは、エネルギーがとても大きい。だから、ここを意識すると、流れがとても良くなります。推進力も生まれるんですよ。ぜひ覚えておいて実行してみてくださいね。

途中、左手に主題が出て来ますよ。わかりますか?右手の動きに気持ちがとられていると、なんとなく左手の和音を弾いてすませてしまいそう。ちょっと注意が必要ですね。
ここに至るまで、右手は16分音符フレーズが続いていて、かなり盛り上がってきています。そこに主題が重音で出て来るので、右手の勢いにつられがち。打鍵のタイミングも、音質もね。
ここで気をつけたいのは、(重音のトップ音で)「どみそどどー」(全て#付き)の中の、はじめの「ど」から「み」へのタイミングと、終わりの「ど」二つのタイミングです。
はじめの「ど」から次の「み」へ飛び込んでしまうと、もう雪崩のように進んでしまうの。何しろここは、主題が登場するのですから「お知らせ」してあげたい。
それを、「知らせるんだー!」とばかりに、ただ強く弾こうと思うと?たたいてしまって音が美しくなくなってしまいます。
また、終わりの「どどー」も同じ重音なだけに打鍵そのものが簡単なことがネック。かならずこの二つの「ど」の間にタイミングをとってみましょう。
ただし、はじめの「ど」から「み」へも、終わりの「ど」二つも、その打鍵のタイミングを取るのは、左手だけではかなり難しい。ではどうすればいいか?
それはね、右手を左手に合わせることです。
右手の方が音価が速いのだから、動きを止められないとは考えないこと。動きが速くたって、より大事なものがどちらにあるかを考えれば「聴ける」から「合わせられる」。だから左手をサポートしてあげられますよ。

ここは右手を聴かせて行く!キラキラと鐘が鳴り響くように!

さぁここ、ちょっと不思議な書き方をしていますよね。シューマンらしいです。和音として響いている音が、下から1つずつ、抜けていきます。去っていく感じ。
右手の和音を、下の音から上へと読んでいくと「ラシミソソ」となっていますよね?おお!これは?
そう、この「アベッグ変奏曲」の主題ですよね。主題の音が、1つずつ消えていき、1つずつ浮かび上がっていく。その音の余韻をきちんと聴き届けてあげましょう。
最後の音のフェルマータも、怖がらずにきちんと聴き届けるのがポイントです。
「らー|しーみーそーそー」と聴かせて行くこの和音。「らー」も和音から、次の和音「しー」の打鍵スピードは、「らー」より ゆっくりめに。
そして、一音ずつ離鍵していって、最後の一音「ソー」は、最後の最後まで音を聴く!

その後の休符のフェルマータも!
- どうしてここに休符があるの?
- どうしてこの休符にはフェルマータが付いているの?
と、考えてみましょう。

最後は、メゾ・フォルテからトリプル・ピアノまでの音量の変化がありますよ。これを計算していきましょうね。あなたはどこまで音量を落とすことができるのか?知っておきましょう。

最後の二つの和音は、ペダルを長めに入れてみましょう。
ペダルとはタイミングが違うけれど、打鍵は指先だけで打鍵と同時に「ふわっ」と腕を上げる。
この二つの和音は、音価が短いですよね。それに対して、ペダルの指示は少し長めになっていますよ。
だから、実際の打鍵の長さとペダルの長さが同じにならないようにね。ペダルは、音の余韻が空中を舞っていくのを助けるように。
イメージは「夢の終わりを味わうように」です。覚醒しているような感じで。
- 追いかけっこしているように
- 隠れていたけど飛び出るように
- 歌うように
- 舟に揺られているように
- 夢の余韻に浸るように etc…
これらは有る日の、生徒さんのレッスンで、たとえとして話した事。ご参考までに。
ピアノ動画*シューマン「アベッグ変奏曲」
ティブレイクは、シューマンさまの「アベッグ変奏曲」Op.1。
こちらは2016年のリサイタルから。ピアノはシゲルカワイ。

右は約40年前のもの。左は現在のもの。
上の画像は、どちらもコルトー版の「アベッグ変奏曲」の楽譜です。
右側は約40年ほど前に、初めてこの曲のレッスンを受ける事になった時に、当時の先生に「コルトー版を買うよう」指示されて購入。
香港で10年師事したエレノア・ウォン先生は、アルフレッド・コルトー氏の弟子でした。それで、エレノア先生に「アベッグ変奏曲」を見ていただきたくてレッスンに伺った時に、私のこのコルトー版の楽譜を見て驚かれました。「どこで手に入るの?なんであなたがこれを持ってるの?」と。
このコルトー版は、練習法なども記載されているんです。その記述は、楽譜ページに「ここの小節は、こちらのように練習すると良い」などと書かれているので、実際の楽譜が1ページに少ししか載っていないところも。
エレノア先生にこの「アベッグ変奏曲」をレッスンしていただいたのが、ちょうど11月末から12月でした。なので、コルトー版「アベッグ変奏曲」の楽譜をクリスマス・プレゼントに贈ろうと購入したのが、上の画像の左側です。
右側の古いコルトー版は、A4サイズを少し上回ります。だから他の楽譜と一緒にカバンに入れると、端っこがちょっとヨレるんですよ(笑)。楽譜棚も、A4用だと入らない。
それが現在のコルトー版は、きちんとA4サイズになっていました。紙質はとても良くなっていますが、中身(内容)は同じです。日本なら大手楽器店なら取扱があるかと思うので、「アベッグ変奏曲」をやるなら、コルトー版はオススメですよ。
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