湯山昭「月曜日のソナチネ」を練習する4つのポイント

2021年6月12日

ピアノを弾くと言っても、ピアノの作品はこの世に数えきれないほどあります。自分で作曲したり、即興で弾けちゃうすごい人達もいますよね。

多分、この記事を読みにきてくれたあなたは、クラシック・ピアノが好きなんだと思います。だって、クラシック・ピアノのことしか書いていませんから。

そのクラシック・ピアノでさえ、作品は膨大。作曲家さんもたっくさんいますよね。バロック時代・古典派・ロマン派・近現代と、簡単に4つの時期に分けられていますが、もっと細かく分ける事もあります。

フランスもの・ロシアもの、なんて言う事もありますが、もちろん!我らが日本の作曲家さんだって、いっぱいいますし、素敵な作品もたくさんありますよね。

全てを知ることは難しいですが、小学生くらいから親しめるので、よくオススメするのが湯山昭先生の作品。

「こどもの国」とか「お菓子の世界」などの曲集は、本当にワクワクしちゃいます。レッスンに取り入れているお教室も多そう。こと、発表会で映える曲もあります。そんな作品も、追々紹介していけたらと思いますが、今日はこれ。

湯山昭「日曜日のソナチネ」
湯山昭「日曜日のソナチネ」

湯山昭先生の「日曜日のソナチネ」という曲集に収録されている「月曜日のソナチネ」を取り上げて、練習する時に気をつけたらいいポイント、演奏効果があがる事について、お話しますね。ぜひ、あなたも弾いてみてください。

その音は何色?いつでも音を想像しよう

湯山昭「月曜日のソナチネ」
湯山昭「月曜日のソナチネ」

右手の第1拍が休符なのは、どうしてなんだろう?あなたは考えたこと、ありますか?

歌は右手にあります。4分休符を受けて始まる歌。「うん ミーラミ ミレ|レド ドシ シー」♬

休符を受けて始まる「ミー」って

  • どんな音?
  • どんな響き?
  • どこへ向かっていくの?
  • どんな

ってね、想像して、息を吸って、そしてその音の色の中に溶け込むための【間】。その【間】こそが、はじめの4分休符です。なんとなくそこが休みになっているわけじゃありません。だから、その4分休符の【間】を感じてね。

必ず、弾き始める前に

  • 右手の最初の音「ミ」は、どんな音が鳴るのか?
  • どんな音が欲しいのか?

それを想像しましょう。その音をあなたの頭の中で、鳴らす。
そして弾き始めるのです。

そうしないとね、バランスの良い綺麗な音は出ませんよ。
4分休符で必要な呼吸ができません。

想像してごらん。
頭の中で「ミ」を聴いてごらん。

必ず、どんな曲でも、弾き始めの音を想像してね。
曲の中/世界に入り込むのは、左手を弾き始めるための「呼吸」からですよ。

右手の休符では、「ミー」の色にあなたが同化する。溶け込むの。まるで、うっとりするように。

想像してごらん。
想像できて、頭の中をその色で満たしたら、もう後は素敵な音しか出てこないよ。
不用意な音が出ちゃうことはないからね。

私は、あなたの想像力を膨らませるために、ここにいるよ。
あなたの想像力が足りなくたっていい。間違えたっていいの。いくらでも助けてあげるから。
しつこいくらいやったらね、もうあなた一人で出来るようになりますよ。

クレッシェンドは計算するとわかりやすくなる

湯山昭「月曜日のソナチネ」
湯山昭「月曜日のソナチネ」

このような、音階フレーズでのクレッシェンド(だんだん大きく)は、表現しやすいでしょう。音が上がっていく時には、気持ちが大きくなるような感じがします。だから向かいどころを示しやすい。この画像のように、クレッシェンドの指示があるなら、自然に感じるままに弾けるでしょう。

上昇音階フレーズでは、クレッシェンドの指示がなくても、気持ちはクレッシェンド。息を吸いながら弾くのが効果的ですよ。息を吸っていくとね、あなたの上半身が大きくなるような、広がるような感覚になります。すると、豊かな音が出てきますよ。

ではここで考えたい事。それは「クレッシェンド=だんだん大きくする」の「配分」について。
どのように「だんだん大きく」していったら、誰が聴いてもわかるだろうか?
「おおっ!キタねキタねーっ!」と、わかりやすいクレッシェンドになるのかなぁ?

それはね、クレッシェンドの言葉の意味どおりに、「だんだん=徐々に」かけても、わからないの。それでは伝わりにくいのです。クレッシェンドは、だんだん大きく(強く)ですが、その「だんだん=徐々に」がクセモノ。

上の画像に小さいですが赤字で書き入れた強弱記号を、ご参考までに。もう一度画像を出しますね。

湯山昭「月曜日のソナチネ」
湯山昭「月曜日のソナチネ」

クレッシェンドの始まりは必ず「ピアノ(p)」ですよ。覚えておいてね。そこからクレッシェンドの果てが、何の強弱記号になっているのかを見ましょう。
この場合は「フォルテ(f)」ですね。

「ピアノ」と「フォルテ」の間には、「メゾピアノ(mp)」と「メゾフォルテ(mf)」があります。というわけで、この画像のような強弱の配分にすると良いでしょう。
つまりね、「段階を経る」ということ。

少しずつなだらかな坂道を上るのではなく、一階ずつ上がっていくのです。その方が、わかりやすいからね。

例えばね、遠くを見る事を想像してみて。

  • 一階から遠くを見た時に見える景色
  • 二階から見たら?
  • 三階から見たら?
  • 四階から見たら?
  • 屋上から見たら?

見えるものや、その範囲に違いがあるのがわかるでしょう。

また、遠くの一階二階の違いはわかっても、階段の一段一段までは、わかりにくいです。

だから、クレッシェンドは計算して段階を経てかけると、誰にでもわかりやすい効果的な演奏になりますよ!

次の歌はどこから始まるのか?弱起に注意!

湯山昭「月曜日のソナチネ」
湯山昭「月曜日のソナチネ」

ここでの問題は、左手です。それまで歌は右手にありました。しかし次の歌は、どこ(どの音)から始まるのかな?画像2小節目の「ラー」からだ、と思う?

いいえ、歌が始まるのは、「ラー」の前の「レ」からですよ。
では、8分音符「レ」の前には何があるでしょう?

8分休符があるよね?この8分休符は「息を吸う」トコロです。それも素早くね。

休符はとても大事なもの。呼吸・タイミングを作る。空気の動きを作るものです。

だから、休符、アウフタクト(弱起)で始まるフレーズに気をつけよう!

スラーの付き方に気をつける

湯山昭「月曜日のソナチネ」
湯山昭「月曜日のソナチネ」

画像のように、右手と左手のスラーのつき方が違うケースはこの曲に限らず。少なくありません。

でもね、これでは両手の動きが異なるので、意識しないと両方同じ弾き方になってしまいます。ちょっと(だいぶ?)弾きにくいものの一つかなぁ。

右手は このスラーのつき方だからこそ、生きてくる。音楽に動きが出てくるのです。
ここは根気よく、あなたの手の動きを確かめながら、ゆっくり練習しましょうね。必ず、スラーが書かれている通りに弾きましょう。そうしないと、雰囲気が違うものになってしまいますよ。

両手のスラーのつき方や動きが違うフレーズは、より意識して聴く!

湯山昭先生の「月曜日のソナチネ」が収録されている「日曜日のソナチネ」の楽譜はこちらです。

湯山昭先生の「月曜日のソナチネ」には、

  • 序奏 音のデッサン
  • 月曜日のソナチネ
  • 火曜日のソナチネ
  • 水曜日のソナチネ
  • 木曜日のソナチネ
  • 金曜日のソナチネ
  • 土曜日のソナチネ
  • 日曜日のソナチネ

が、収録されていますよ。「序奏 音のデッサン」も、うわぁ!これから何が始まるんだろう?とワクワクがつまった作品です。ぜひ、いろいろ弾いてみてくださいね。

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