【ピアノ上達法】譜読みが速くなる!演奏効果が上がる5つのポイント

2021年2月10日

ピアノを弾いていると、

  • 音を読むのは難しくないし
  • 弾くのも技術的にそう難しくはない気がする

それなのに、どう表現していいかわからなくなる時はありませんか?

気持ちよく音は降りてきたのに、あれ?なんで上がるんだろう?

ピアノ上達に練習は欠かせません。
でもね、がむしゃらに練習すれば上手になるのか?と言えば、答えはノー。

質の良い、演奏効果のある練習をしなければ、練習する意味がありません。
じゃあどうしたらいいのか?と言うと、何は置いても一番大事なのは「譜読み」。

そう、楽譜を読むこと。ただ音を読むだけじゃありません。
楽譜に書かれている全ての指示を読み取る。
そして、指示書きのない事をも、音の動きから読み取って演奏に反映させること。
それがいわゆる「譜読み」。

今日はあなたのピアノを更に上達させるために、演奏効果に直結する「譜読みのポイント」をお伝えします!

音の方向転換は、気持ちが変わるサイン!

湯山昭「ポップコーン」から
湯山昭「ポップコーン」から

楽譜は横に読んでいきますよ。
だから「模様読み」なんて言うのを聞いたことはありませんか?

音符の動きはまるで、波の動きようになっています。
いろんな音の動きを「波」に例える事が出来ますよ。

その音の波の動きが転換する時というのは、「何か」がある!と思ってみましょう。
そう、まさしく音の方向転換は、気持ちが変わるサインですよ!

気持ちが変わるサインが教えてくれる事とは?

音の動きが変わる事、つまりそれまでとは音の動きが逆行して行く状態です。
(たとえそれが僅かの間でもね)

この画像、もう一度この画像を出しますね。

湯山昭「ポップコーン」から

でも、この画像の右手がそれまでの動きと逆行しているものです。

このフレーズでは、右手の動きはスタッカートで二度ずつ降りてきますよ。
ところが拍子が変わって、動きは逆行します。

そしてアーティキュレーションも、変わるのがわかるでしょうか?
それまではスタッカートだったのが、2音間に付けられるスラーへと転じていますよ。

音の動きの方向だけじゃなく、アーティキュレーションも変わっているとういことは?
「今までと同じ気持ちではない」ということを教えてくれています。
それなら、同じように弾くのはおかしいですよね?って考えていきますよ。

動きの方向が変わるのは「なぜ?」と考えてみよう

このように、スタッカートで下降してきた右手の動きあ逆転して上昇。
しかも、それまでのスタッカートとは違うアーティキュレーションになった時に、必要な事とは何か?を考えてみましょう。

あなたはこんなケースで、何が必要だと思いますか?

それはね、その転換点に入る時に、「改める」「入り直す」という事。

では、動きが変わった時にそれを演奏で反映するためには、何が必要かを考えてみましょう。
何が必要かと言えば、新たな呼吸が必要になります。

新たな呼吸が必要なら、それを伝えるにはもっと「分かりやすい」「伝わりやすい」演奏をする事が求められるでしょう。

では、どうやって呼吸するのか?という事は、なかなか文面だけではお伝えしにくい事。
レッスンでお伝えしたり、一緒に考えて体感して頂いたりしています。

どこが違うのか?思い込みを取っ払おう!

バッハ「トッカータとアダージオ、フーガ」BWV564フーガから
バッハ「トッカータとアダージオ、フーガ」BWV564フーガから

上の画像部分と、下の

バッハ「トッカータとアダージオ、フーガ」BWV564フーガから
バッハ「トッカータとアダージオ、フーガ」BWV564フーガから

ココ。ちょっと、似ていますよ。
この2枚目の画像は、1枚目の画像からわずか2小節後のもの。

すると、「あー!またか。(きっと)こうだ!」という思い込みが、勝手に働いてしまいます。
でもね、そうそう同じ事はない!と思っていた方が、いいですよ。

弾きにくいパッセージを間違って覚えちゃうと、直すのは大変です。
指使いを直したくても、なかなか直せないのと同じこと。

さて、譜読みが一番大事です。譜読みに限っては、自分を過信しないこと。

  • ほんと?
  • それで、あってる?
  • どうしてそうなるの?
  • どうして、そこで変化するの?
  • どうして同じ事が繰り返されるの?

って、いっぱい疑問に思いながら読んでいくと、頭に入るのも早いですよ。
そして、疑問に思う・好奇心を持つことで、自分で答えを出しやすく、結果、どう表現したら良いのか?
どうやって打鍵したらいいのか?呼吸をどうしたらいいのかがわかるようになりますよ。

楽譜には大事な事がいっぱい、詰まっています。

どこが違うんだろう?どうして違うんだろう?って、楽譜をつついて見てね。

スラーの終わりの音の扱いをどうするのか?

湯山昭「ポップコーン」から
湯山昭「ポップコーン」から

気を付けたいのは、この画像で赤○をしている左手の4拍目の4分音符。次の音に向けて、飛びやすいんです。

次の音を打鍵する「準備」をしようとして、無意識のうちに飛んでしまうのね。
でもね、次はこうなってるの。

湯山昭「ポップコーン」から
湯山昭「ポップコーン」から

1枚目の画像では左手、「ソ・シ♭・ミ♭」。
2枚目の画像では、「ソ・シ(ナチュラル)・レとファ」に指を用意します。

1枚目の画像「ソ(5)・シ♭(3)・ミ♭(1)」の指に対して、
2枚目の画像「ソ(5)・シ(3)・レ(2)とファ(1)」という指でとるなら、飛ばず同じ場所で弾けますよ。
ほんの少し、1と2の指を広げるだけです。

ジャンプして飛んでしまうのとは、聴こえ方が大分変わってきますよね。

前後で何がどのくらい変わるのか?同じことはないのか?って、楽譜を見てみましょう。

スラーとスタッカートの組み合わせを楽しもう!

湯山昭「ポップコーン」から
湯山昭「ポップコーン」から

両手共にスタッカートだと、軽快に弾くのは難しくありません。

ところが、ひとたび右手にスラーが入ると、無意識のうちに左手もつられてしまうのね。
スタッカートでなくなってしまうのは、ありがち。危険信号です。

手の動きは、逆になるから。右手は「ステイ」で、左手は「ジャンプ」。

湯山昭「ポップコーン」から
湯山昭「ポップコーン」から

この右手は、気を付けたいですね。
全てをレガートで弾いてしまったり、全てをスタッカートにしてしまいがち。

ほら、始めのところ、スラーが付いているよ!と言うと、「あ!そうだね!」と、気づいて直す生徒さん。エラいエラい!

だけどね、もうちょっと気を付けたいコトがあります。

「2音間に付いているスラー」というのは、1音目で手を落し、2音目で上げる。
つまり、スラーの切れ目である2音目と、
次にスタッカートが付いている3音目は「つながらない」の。

ドリブルやヨーヨーをやる感覚を想像してね♪

突然音が飛ぶ時の、とらえ方

ミヨー「スカラムーシュ」”ブラジレイラ”から
ミヨー「スカラムーシュ」”ブラジレイラ”から

画像の右手が問題。オクターブで、「ファソラシラソ ファレー」と、なっています。

「ファソラシラソ」から、7度上の「ファ」に飛びます。
しかも、16分音符。なんだかヤバイ感じがしますよ。
まぁ、命中しにくいこと!(音を外しやすいこと!)

「急いで飛ばなきゃ!」と思うと、余計、腕がガチガチになって、コントロール不可に。
こんな時は、とらえ方を変えるだけで、随分と弾きやすくなりますよ。

まず、1つ目。「・ファソラシラソファレー」という動き(くくり)だということを、一度忘れましょう。

実はこれは、「・ファソラシラソ」で、それから改めて「ファレー」がある。
二つのグループに分かれているんだ!と、激しく自分に言い聞かせてみましょう。

このように、二つのグループに分けるメリットは?

それは、「同じ方向へ動くもの」で分けると、弾きやすいという事

腕が、あっち(高い方)へ行ったり、こっち(低い方)へ行ったりを、やみくもに続けていると、力が溜まってしまいます。
すると、しんどくなるよね。それを、払拭できるんです。

そして、もう一つ。

「ファソラシラソ」「ファレー」と分けるのは、同じ。
ですが、「ファソラシラソ」のオクターブは、上の音の指を意識してみましょう。

「ファソラシラソ」の「ソ」から、次の7度上の「ファ」のオクターブへ飛ぶ時、その「ファ」のオクターブは、「下の音の指」を意識するの。

そうしたら、「7度飛ぶ」というより、「ソ=5の指」から「2度下のファ」に、「1の指を寄せる」となりますよ。
そういう意識です。

ほら、難しい跳躍じゃ、なくなりますよね。
とらえ方、意識の問題です。
考え方一つで、難しいものが難しくなくなりますよ。

ぜひ、試してみてくださいね〜♪

ピアノ動画*ミヨー「スカラムーシュ」から”ブラジレイラ”

ティブレイクは、フランスの作曲家ダリウス・ミヨー作曲、二台ピアノのための組曲「スカラムーシュ」から第3楽章”ブラジレイラ”を、ピアノ・ソロ用に編曲して。

香港での初めてのサロン・コンサートから。2004年のことでした。

譜読みが速くなる!演奏効果のある楽譜の読み方まとめ

  • 音の方向転換は、気持ちが変わるサイン!見逃すな!
  • よく似たフレーズのどこがどう違うのか?思い込みを捨てよう!
  • スラーの終わりの音は、どんな気持ちなのか?考えてあげてね
  • スラーとスタッカートの組み合わせは、どんなシチュエーションか想像してみよう
  • 突然音が飛ぶ時はグループ分けしてみよう

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