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ドビュッシー/チャイコフスキー作品でsubito p/piu pについて考える!

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ピアノ(p)とは、「弱く」という強弱記号ですね。でも「弱く」という意味は1つじゃないと思うの。弱くは「静かに」?「消えそうな音」?

それとも悲しい時の感じかしら?具合が悪くなって動けない時のような感じ?

ドビュッシー「子供の領分」”人形へのセレナーデ”から

「ピアノ」の意味やニュアンスは1つではなく、フレーズによりその音により様々であるとしたら、「piu p」(もっと弱く)や「subito p」(急に弱く)のニュアンスも1つではないと考えられませんか?

今日はそんな「ピウピアノ」「スビトピアノ」をどうとらえ、どう弾くかについて考えてみましょう。

ピアノでフォルテからデクレッシェンドなしのsubitoピアノは、呼吸一つでできる!

チャイコフスキー「ノクターン」から

このように、クレッシェンドしてフォルテまで持っていき、その直後が

チャイコフスキー「ノクターン」から

ピアノ(p)になる場合について考えてみましょう。

ここには「subito」とは書かれていませんが、これはsubito pです。1枚目の画像でフォルテまでクレッシェンドして行ってから2枚め画像のピアノまでの「間」は1拍もありません。じゃあどうやってフォルテからピアノへ突然落とすのでしょう?

これは呼吸一つでできますよ。

クレッシェンドでは息を吸っていく。フォルテになった時は体内に息がいっぱいになって溜めている状態。そして次の拍、ピアノの音を弾く直前で、息を「フッ」と吐くのです。

息を吸っていっている時は、体が開いて上がっていきます。そして、息をフッと吐くと、体は落ちます。そうして、鍵盤についている指をただ落とす。弾こうと思わないで、ただ落としてみましょう。それだけです。

フォルテから突然のピアノが難しい、と感じているあなた、是非お試しくださいね。

と言えども、怖がらずに呼吸を整えてピアノを弾いてみよう

ドビュッシー「子供の領分」”人形へのセレナーデ”から

このように、piu pの始まりは、まるで「ひゅっと隠れるように」弾くだろう。しかし、ここで気をつけたい音があります。それが、左手の音(シ)。この音、タイになっていますよ。

ドビュッシー「子供の領分」”人形へのセレナーデ”から

左手のタイで伸びていた「シ」は、次の小節の3拍目にある8分音符の「ド」に続く「歌の始まり」なのです。もしもこれが歌なら・管楽器なら・弦楽器なら、長く伸ばす「ピアノ(p)」の音だって、つないでいけますよね。

だけど、ピアノの場合は減衰楽器ですから、「きゃー!ピアノ(p)だー!」ってビビって弾いたら、すぐに音は消えてしまいますよ。

こんなところは普通に「ピアノ(p)」だと思って打鍵せず、ちょっと気を使ってみましょ。ここに書かれているpiu pは「右手のことだ」と思っておきましょう。

左手の「シ」(一枚目の画像)は、「テヌート」が付いていますよね。それはとっても大事に、指が鍵盤の奥深くへ入っていくような感覚を持って打鍵してみましょう。心持ち、あなたが思う「ピアノ(p)」より大きめに。

お試し下さいね。

今日のピアノ動画*ドビュッシー「人形へのセレナーデ」

ティブレイクは、ドビュッシー様の「子供の領分」から”人形へのセレナーデ”をお送りします。

Serenade for the Doll by Debussy

ドビュッシーのピアノ組曲「子供の領分」は6曲から出来ています。どれもとても可愛い曲なので、ぜひあなたも弾いてみてね。

ピアノでのsubito pやpiu pはビビらない

  • 突然音量を落とすsubito pはフッと息を吐いて指を落とすだけ
  • piu pは周りとのバランスを考えて大事に弾こう
  • テヌートが付いているなら、指が鍵盤の奥深くに入っていくように弾いてみよう

これはsubito pやpiu pに限らないこと。

ピアノやピアニシモで弾く時も「弱く弾く」ことに過剰にならずビビらず、フッと息を吐いて体に溜まっている力を解放してあげましょうね。

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