ドビュッシー/チャイコフスキー作品でsubito p/piu pについて考える!

2020年10月26日

ピアノ(p)とは、「弱く」という強弱記号ですね。
でも「弱く」という意味は1つじゃないと思うの。
弱くは「静かに」?「消えそうな音」?

それとも悲しい時の感じかしら?
具合が悪くなって動けない時のような感じ?

ドビュッシー「子供の領分」”人形へのセレナーデ”から

「ピアノ」の意味やニュアンスは1つではなく、フレーズによりその音により様々であるとしたら?
「piu p」(もっと弱く)や「subito p」(急に弱く)のニュアンスも、1つではないとは考えられませんか?

今日はそんな「ピウピアノ」「スビトピアノ」をどうとらえ、どう弾くかについて考えてみましょう。

ピアノでフォルテからデクレッシェンドなしのsubitoピアノは、呼吸一つでできる!

チャイコフスキー「ノクターン」から

このように、クレッシェンドしてフォルテまで持っていき、その直後が

チャイコフスキー「ノクターン」から

ピアノ(p)になる場合について考えてみましょう。

ここには「subito」とは書かれていませんが、これはsubito pです。
1枚目の画像でフォルテまでクレッシェンドして行ってから、2枚め画像のピアノまでの「間」は1拍もありません。
じゃあどうやって、フォルテからピアノへ突然落とすのでしょう?

これは呼吸一つでできますよ。

クレッシェンドでは息を吸っていく。
フォルテになった時は、体内に息がいっぱいになって溜めている状態。
そして次の拍、ピアノの音を弾く直前で、息を「フッ」と吐くのです。

息を吸っていっている時は、体が開いて上がっていきます。
そして、息をフッと吐くと、体は落ちる。
そうして、鍵盤についている指をただ落とす。
弾こうと思わないで、ただ落としてみましょう。
それだけです。

フォルテから突然のピアノが難しい、と感じているあなた、是非お試しくださいね。

と言えども、怖がらずに呼吸を整えてピアノを弾いてみよう

ドビュッシー「子供の領分」”人形へのセレナーデ”から

このように、piu pの始まりは、まるで「ひゅっと隠れるように」弾くでしょう。
しかし、ここで気をつけたい音があります。
それが、左手の音(シ)。この音、タイになっていますよ。

ドビュッシー「子供の領分」”人形へのセレナーデ”から

左手のタイで伸びていた「シ」は、次の小節の3拍目にある8分音符の「ド」に続く、「歌の始まり」なのです。
もしもこれが歌なら・管楽器なら・弦楽器なら、長く伸ばす「ピアノ(p)」の音だって、つないでいけますよね。

だけど、ピアノの場合は減衰楽器ですから、「きゃー!ピアノ(p)だー!」ってビビって弾いたら、すぐに音は消えてしまいますよ。

こんなところは普通に「ピアノ(p)」だと思って打鍵せず、ちょっと気を使ってみましょ。
ここに書かれているpiu pは、「右手のことだ」と思っておきましょう。

左手の「シ」(一枚目の画像)は、「テヌート」が付いていますよね。
それはとっても大事に、「指が鍵盤の奥深くへ入っていくような感覚」を持って打鍵してみましょう。
心持ち、あなたが思う「ピアノ(p)」より大きめに。

お試し下さいね。

今日のピアノ動画*ドビュッシー「人形へのセレナーデ」

ティブレイクは、ドビュッシー様の「子供の領分」から”人形へのセレナーデ”をお送りします。

ドビュッシーのピアノ組曲「子供の領分」は6曲から出来ています。
どれもとても可愛い曲なので、ぜひあなたも弾いてみてね。

ピアノでのsubito pやpiu pはビビらない

  • 突然音量を落とすsubito pはフッと息を吐いて指を落とすだけ
  • piu pは周りとのバランスを考えて大事に弾こう
  • テヌートが付いているなら、指が鍵盤の奥深くに入っていくように弾いてみよう

これはsubito pやpiu pに限らないこと。

ピアノやピアニシモで弾く時も「弱く弾く」ことに過剰にならずビビらず、フッと息を吐いて体に溜まっている力を解放してあげましょうね。

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もっとラクに心と体を使ってピアノを弾くお手伝いをしています。

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