ユニゾン・フレーズでの効果的なデクレッシェンドと弾きやすくする方法

同じメロディを両手で同時に弾くことを「ユニゾン」と言います。
(アンサンブルなら、違う楽器同士が同じメロディを奏でること。)

ピアノを弾く上で、このユニゾンは結構「やっかい」な部類に入るでしょう。

何せ、人の10指は均等ではないから。
その上、右手と左手の使いやすさは、人によって違うでしょ。

ましてや同じ手を持つ他人など、いません。

そんな中、両手で同じ動きのフレーズを演奏するユニゾンは、左右の手が対称の動きではありませんよね。
指の使い方は同じじゃありません。

だから、弾きにくい。

今日は、そんなピアノで弾く「ユニゾン」の、効果的なデクレッシェンド法や、速いパッセージのユニゾンをラクに弾く方法について、お話致します。

フォルテシモからのデクレッシェンドの意味を考える

ブルクミュラー「大雷雨」から
ブルクミュラー「大雷雨」から

この画像では、「フォルテシモ(とても強く)」から、わずかに3拍で「ピアノ(弱く)」まで音量を落とさなければなりません。
その3拍は、音は繰り返しされるユニゾンになっていますね。

もう画像に書き入れてありますが、こんなフレーズは1拍ごとに

「フォルテシモ」「フォルテ」「メゾフォルテ」→「ピアノ」

と階段を1段ずつ降りるように、1つずつ小さくなるように「段階を経て落とす」と、とってもわかりやすいですよ。

このようなユニゾンのフレーズで、フォルテシモからデクレッシェンドでピアノに落とす方法(コツ)は、他にもあります。
それはね、右手と左手のバランスを変えていく方法です。

ピアノでのユニゾン・デクレッシェンドの方法

ブルクミュラー「大雷雨」から
ブルクミュラー「大雷雨」から

上では、ユニゾンでのフォルテシモからのデクレッシェンドの方法をお話しましたね。
それは「段階を経て、音量を落としていく」という方法。

今回は、それとは別の方法をお話しあす。
あくまで、ご参考までにお読みくださいね。

画像では、「ふぁみみ♭れ」が3回繰り返されています。

1回目の「ふぁみみ♭れ」は「フォルテシモ」ですが、そこから「デクレッシェンド」を始めて、次の小節では「ピアノ」になります。

そこで、

  1. 1回目は両手
  2. 2回目は右手
  3. 3回目は左手

と、バランスを移していく方法があります。ぜひ、試してみてくださいね。

ピアノでのユニゾンの基本

ユニゾンのフレーズでは、右手と左手のバランスを変えるという事を基本だと思って覚えておくと良いでしょう(実行してみる事です)。

1拍ずつ音量を落としていくのに合わせてこのバランスを変えていくのも、非常に効果的ですよ。
バランスの変え方は、上に書いた通りでなくて良いのです。

1回目は右手、2回目は両手、3回目は左手、というのでも良いでしょう。

いろいろやってみて、”あなた”が一番、しっくりくるところ・気持ちの良いバランスを探してみてくださいね。

音階ユニゾンで気をつけたいこと

ブルクミュラー「進歩」から
ブルクミュラー「進歩」から

両手ユニゾンは、弾きにくい。
なんか、合わない。ずれる。
キーっ!ってなりませんか?

画像の曲は、両手で三度平行奏、1オクターブの音階で始まります。

見事に左手が遅れをとり、ずれ、抜け...
小2ちゃん、必死でした。

彼女が必死になっていた原因は、「一生懸命弾こう!」という気持ちが強かったから。

「え~~?なんで~?一生懸命弾いたら、どうしていけないの~?」
とは言われませんでしたが。

一生懸命だからね、手首にものすごい力が入ってしまうの。
それで手首が落ち気味に。
しかも、左手の動きは、右手の後から追っかけているようです。

手首を少し上げて、力が入らないように上から...

と、彼女の左手に手を添えて、肩にも力が入らないよう、二人羽織でやっておりましたら、感覚がわかってもらえました。

そしたら!わかったのが嬉しかったようで、その場で何度も繰り返して練習を続けていましたよ。
そしてね、びっくりするくらい、手首に力が入らなくなりました。

あなたも、もしユニゾン・フレーズが弾きにくいと感じたら、一生懸命に頑張って弾いていないか?客観視してみてね。

ユニゾンの速いフレーズを弾きやすくする方法

モーツァルト「二台ピアノのためのソナタ」ニ長調第1楽章から
モーツァルト「二台ピアノのためのソナタ」ニ長調第1楽章から

さて、この譜例のように16分音符などの速いパッセージでのユニゾンは、指が絡まるワナにはまりやすい。
気付いたら左右でズレてたー!というツボにはまりやすいですよ。

これには、いろんな解決方法があります。

リズム練習とか、ゆっくり弾く練習とか、指使い再考とか....ね。
きっと、あなたも試してみたことでしょう。

さて、私がもう一つ突っ込んでお勧めする「ユニゾンの速いフレーズを弾きやすくする方法」をお話しますね。

  • フレーズの始まりから終わりまでを、ドレミで声に出してインテンポで歌えるようにする!

インテンポ....必然的に早口言葉のようになります。
こんな事やるなんて、バカバカしいと思うかしら?
そう思ってやらない人は、一歩先に進めないだけ。
ゲーム感覚で「おもしろそー!」ってやっちゃう子は、すぐ出来るようになりますよ。

結局、意図するところは、きちんとそのメロディを把握すること。
(雰囲気だけで弾かないこと)

1音1音打鍵する前から、次の音・そのまた次の音が、星の洪水のように・なだれのように、キラキラと自分の前に表れるのを、慈しみ楽しむ!

それが出来なきゃ、指を動かす運動にすら、なりませんよ。

口に出して言えることは、脳にきちんと指令を送れます。
すると今度は、脳が指先に「正しく動け!」と指令を伝えてくれますよ。

ユニゾンはバランスを考えるだけでステレオ効果が生まれる!

モーツァルト「二台ピアノのためのソナタ」ニ長調第1楽章から
モーツァルト「二台ピアノのためのソナタ」ニ長調第1楽章から

このように、右手と左手で同じメロディを奏でる「ユニゾン」は、全てを同じバランスで弾くのはもったいない。

時に右手を浮き立たせ、時には左手を浮き立たせる。
時には両手を同じバランスで弾く、などバランスを変えてみよう!

ユニゾンは、両手のバランスを変えて弾くことで、ステレオ効果を持たせることが出来る!

是非、お試し下さいね。

ユニゾン・フレーズを弾くポイント

  • フォルテからデクレッシェンドになる意味を考えてみる
  • ユニゾン・デクレッシェンドは、段階を経るバランスをとるのが効果的
  • 音階ユニゾンで気をつけるポイントは、一生懸命頑張って弾かない事
  • ユニゾンの速いフレーズを弾きやすくするには、声に出してドレミでインテンポで歌う練習をする!

さぁ、もうユニゾン・フレーズだって怖くない!

一生懸命頑張らず、バランスを考えて「音楽」を楽しみましょう♬

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