バルト三国リトアニア・カウナス観光は復活教会とカウナス城がオススメ!
日本から遠いヨーロッパの、バルト海に面しているバルト三国。その三国の中の一国であるリトアニアは、バルト三国の中では一番南に位置しています。

そのリトアニアの第2の都市であるカウナスを訪れたら、是非!おさえてほしいオススメの観光スポットである復活教会とカウナス城をご紹介しますよ!
Contents
リトアニアって?カウナスとは?
そもそもリトアニアってどんな国でどこにあるのでしょう?
リトアニアの正式名称は「リトアニア共和国」。リトアニアはバルト海の東岸にあり、北側にバルト三国の一国であるラトビアが、東側にはベラルーシ、南側はポーランド、そして南西にはロシアの飛び地であるカリーニングラード州と接しています。
カウナスはリトアニアの第2の都市ですが、戦前はカウナスが首都でした。陸続きのヨーロッパは昔から侵略や戦争などによって国が飲み込まれたり統合したり、現在の日本では考えられないような歴史を持っています。
リトアニアもさにあらん。簡単にリトアニアの歴史を知っておきましょう。
波乱万丈なリトアニアの歴史
「リトアニア」の国名が歴史上に登場するのは1009年に遡ります。詳細は省きますが、それから中世の時代にはリトアニア大公国はベラルーシとウクライナの全域と、ロシアとポーランドの一部を領するヨーロッパ最大の国家となりました。
大きくはしょってその後、ポーランド・リトアニア共和国が誕生。しかし、ロシア帝国・プロイセン王国・オーストリア大公国によって、ポーランド・リトアニア分割が行われる。現在のリトアニア領土のほとんどがロシア領に。
第1次世界大戦中はリトアニアは戦場となるが、ロシア革命の余波が及ぶ中、独立を宣言しリトアニア王国となる。その後ドイツが敗北するとリトアニア第一共和国となった。しかしポーランド・ドイツと領土問題を抱える。
そしてリトアニア第一共和国とは別に中部リトアニア共和国を建国。ポーランドとの領土問題を抱え続ける戦時下では、カウナスを臨時的に首都としていた。(そもそもリトアニアの首都はヴィリニュスであり、現在も首都はヴィリニュス。そのためカウナスは現在、リトアニアの第二の都市と位置づけられている)
第二次世界大戦中の1940年、リトアニアはロシアに侵攻され独立を失う。この頃、カウナスの日本領事館にいた杉原千畝氏が、多くのユダヤ人にビザを発行し命を救った。
1941年、ドイツがソ連軍へ侵攻すると、リトアニアはドイツ支配下となる。しかし1944年に再びソ連軍が侵攻し、リトアニアはソ連に編入されてしまう。
1990年に独立を宣言し、1991年に独立が承認され今に至るのです。
カウナスの復活教会バシリカ聖堂

リトアニアはカウナスに入ってから知り合ったリトアニア人の若い、まだ18歳の女性、日本に興味を持っていて、片言の日本語がわかる彼女の好意で、少し案内して頂きました。彼女の片言の日本語と私の片言の英語のちゃんぽんの会話。
リトアニアに入った初日は緊張感でいっぱいでしたが、この日はリトアニア三日目で少し慣れもあり、昼間でしたから彼女のお陰様で楽しい時間を過ごさせて頂きました。
最初に彼女が連れて行ってくれたのがこの写真の建物のところ。登山電車のようなケーブルカーに乗って降りたらいきなりこの建物で・・・何これ?白い巨像(巨塔?)は一体?と思ったら、これがいわゆる「復活教会Christ’s Resurrection church」でした。

案内をしてくれた18歳のリトアニア人の彼女は、お父さんが日本へ出張したことがあるとかで、すごい親日家。日本人や日本の文化にすごく興味があるらしく、私たちと話したくて観光案内を申し出てくれたようでした。少し日本語も勉強しているようで、日本語の辞書も持ち歩いており、いくつかの簡単な単語を交えながら英語でいろいろ説明してくれたんです。
さてその復活教会ですが、高台にあるので短い登山電車みたいなのに乗って上がりました。
その電車の名前がね、「フニクリフニクラ」というの!案内してくれた彼女の話によると、「フニクリフニクラ」という言葉はラテン語だそう。
大きな真っ白の教会の中では今まさに結婚式が行われているところで、荘厳なパイプオルガンの演奏と共に花嫁さんが入場するところでした。天井の高い大きな教会にパイプオルガンの音がよく響き、感動!
その復活教会は、上が展望台になっていて、お金を払ってエレベーターにのり、昇ることができましたよ。その展望台から見たカウナス市街がこちら。

復活教会の屋上展望台からは、カウナス市内を360度、見渡すことができ、絶景でした。

こちらの下の画像は、展望台から見た教会の鐘楼。左下に写っているのが、案内してくれた彼女です。

この展望テラスは本当に気持ちよかった!オススメの場所です。
カウナスの復活教会の場所
カウナスの高台にある復活教会の住所はこちら。
Žemaičių g. 31, Kaunas
展望テラスの開放時間は以下の通り。
3月〜9月 |
平日:11時30分〜18時30分 | 土日:11時〜18時30分 |
10月〜2月 | 平日:12時〜18時 | 土日:11時〜18時 |
せっかく復活教会を訪れるなら、展望テラスが開放されている時間に行く事をオススメします!
復活教会のある高台から降りる登山電車(と言っても結構距離は短い)フニクリフニクラ。そう!フニクリフニクラなんですよ!
こちらは復活教会から降りるための登山電車に乗り込もうとしている所。

電車の中から。

ヨーロッパで最も古いケーブルカーの1つ(リトアニアでは最古)で、文化的記念物とされています。1931年から稼働しているとのこと。
復活教会に行くためのケーブルカー情報はこちら
登山電車で降りたフニクリフニクラの駅舎。なんか可愛いですよね♪

カウナスの復活教会に登るケーブルカーの駅の住所
Aušros st. 6, Kaunas 44174, Lithuania
営業時間:平日は7時〜19時、土日は9時〜19時。
乗車賃:70ユーロセント(約83.7円)、7歳未満の子供は無料。
※ 金額は2019年10月時点のもの
カウナス観光の注意点
リトアニアのガイドブックは筆者が訪れた当時は一冊しかなく、それもバルト三国で一冊にまとめられていたものでした。なおかつとても薄かったの。筆者が訪れた当時はリトアニアの情報は非常に少なかったんです。
そのために、この復活教会のことも当時のガイドブックには載っておらず、一人では絶対に訪れることはなかったでしょう。現地の人と一緒で良かった。それもツアーガイドさんではなく、一般市民の方でって本当に良い方と巡り会えたことに感謝します。
でもあなた様が訪れる際に現地で知り合う方には重々気を付けてくださいね。何か起こっても自己責任ですよ。
カウナスの旧市街
私が訪れた時に滞在したホテルと訪れた理由の仕事場がある町(いわば新市街)と、歴史的な建物が多く集まる旧市街は少し離れていました。とはいえ、散歩がてら歩ける距離です。徒歩約30分の距離。
何もなければ何てことはないのだけど、実は前夜に「杉原千畝記念館」職員の方とディナーで訪れたお店もこの旧市街にあり、往復徒歩に仕事で疲れきった体だったので結構足にキていたんです。それでも!どうしても「カウナス城」が見たかった。
余談@リトアニア人あるある?
旧市街の他の名所は、仕事後のディナーの行き帰りに見て歩くことができたのですが、カウナス城は旧市街の一番奥にあり、未訪問だったのです。でもこの日午後4時から外せない仕事だったので、3時までには戻りたい旨、案内してくれていた彼女に伝えたところ、
「大丈夫!まかせて!必ず3時までに仕事場に送り届けるから!」とニッコリ♪
この後、思ったのですが、リトアニアの方々って、とても親切なのだけど彼等がくれる情報に信頼性がないという一抹の不安が。
日本人は相手が話していることがわからなくても、まるでわかっているかのように相づちを打つことがありますよね。それに似た感じで、何か尋ねると知らなくても教えてくれるの。つまり、実際との情報が違うということ。
こういうことは、ままあるらしい。結局私は3時までに仕事場には到着できなかったのです。良かった、一時間サバ読んで伝えていてって内心安堵しましたワタクシ(白状)。
カウナスの古い教会
さて、カウナスの高台にある復活教会を訪れた後、カウナス城へ向かう途中で、案内してくれた彼女曰く穴場の、多分現地の人しか知らないだろうと思われるところに連れて行ってくれたのです。
建物の隙間みたいなところを通り抜けると、そこには古い古い教会がありました。

この古い教会でもウエディングの最中でした。教会の裏に回ると、地下室に無数の色とりどりのキャンドルが。

親しい人を亡くした方々が御霊を弔うために灯しているのだそう。かなり暑い日だったので、顔が焼けそうな熱気でした。案内してくれた彼女も、冬だと寒いのでここは暖まるし幻想的と言っていました。
その後、一路カウナス城へ。
リトアニアのカウナス城

カウナス城は、あぁ、大昔の広大な城とお堀(だったことを想像させるくぼみ)があって15~16世紀のお城とは違う、赤レンガ造りのお城、ゴシック様式でした。13世紀に建造された要塞だとのこと。ドイツの騎士団の侵攻に備えて建てられたものだそう。

ホントに広大で、心が洗われるよう。お城の敷地の一部が幼児向けの公園になっていて、ちびっ子連れの家族が戯れていました。
カウナス城の場所と営業時間はこちら
カウナス城の住所はこちらです。
Pilies g. 17, Kaunas 44275
営業時間は、平日は10時〜18時、土曜は10時〜17時
日曜と祝日は休業なのでご注意を!
カウナス城のウェブサイトはこちらをクリック!(ただし英語です)
カウナスの聖ゲオルギ教会
さてこちらはカウナス城の手前にある聖ゲオルギ教会です。

時代を感じさせる建築だなぁと・・こちらゲオルギ教会は、ローマカトリック教会でゴシック建築。1847年に建てられました。カウナス城の向かい側にあります。
聖ゲオルギ教会の住所はこちら。
Papilio g. 7, Kaunas 44275
カウナスの旧市庁舎
リトアニアはカウナスの旧市庁舎、昼間見るとこんな感じでした。

カウナスの旧市庁舎は、18世紀のバロック様式の建造物。この美しい旧市庁舎は「白鳥」とも呼ばれて親しまれているそう。

リトアニアがロシアだった時代には政治犯の監獄として使われていたとのこと。その後は皇帝の別宅としても使われていたそうですが、現在は結婚登記所と陶器博物館となっています。
カウナス旧市庁舎の場所と陶器博物館の営業時間
カウナス旧市庁舎の住所はこちら。
Rotušės a. 15, Kaunas 44279
市庁舎内にある陶器博物館の営業時間は、11時〜17時。ただし木曜日のみ11時〜19時です。
月曜と祝日は休館。
陶器博物館の入場料は、1,1ユーロ(約131.5円)、学生は0,58ユーロ(約69.3円)。
さて、好意で見るもの見せてもらって仕事場へ戻らねばならないけど、もう歩くのイヤ~!という状態だった筆者。バスで仕事場に行けないの?タクシーでもいいけど?と案内してくれた彼女に聞くと、バスで行けるらしい事が判明。
それで彼女提案のミニバス、と言うかヴァンなのだけど、それに乗ることができたのです。これも案内してくれた彼女のお陰。現地の人がいなければ、このようなミニバスといったローカルな乗り物には乗れないものね。
だってミニバスって「どこそこで降ります!」って運転手さんに自己申告しなきゃいけないんだもの。それは香港も同じこと。リトアニア語が話せなきゃ無理でしょう。
リトアニア・カウナス観光は復活教会とカウナス城がオススメ!のまとめ
- リトアニアはバルト三国の1つですが、時代に翻弄されてきた国だった!
- カウナスとはリトアニア第二の都市!首都だった時もある!
- カウナスの復活教会はカウナスの市街が堪能出来る!
- カウナスの復活教会は登山電車フニクリフニクラだった!
- カウナスでは古い教会や旧市庁舎・ゲオルギ教会など観光ポイントはたくさんある!
リトアニアに入るには、フィンランドや他の都市を経由しなければ行くのは難しいかもしれません。でも、バルト三国には今の日本、今のヨーロッパでは味わえない空気や雰囲気・町並み、そして現地のリトアニアのお人柄(道中の飛行機内で接する方々のお人柄)があります。
どうぞ、そんな所も感じて味わって頂けたら、あなたのリトアニア観光はもっともっと豊かに味わえると思いますよ!
