劣等感なんか捨てちゃえ!心をラクにして本番演奏を楽しむ5つの方法
どんなに練習をていねいに積み重ねてきても、どんなに出来る限りの事をやってきても、どうして本番が目の前にやってくると、心が不安でいっぱいになっちゃうのでしょうか?
もちろん、中には本番が全然怖くないという強靭な精神を持っている人もいます。
でも、多くの人はそうじゃない。私も然り。
どんなに不安になっても、でもやっぱり、人前で演奏したいと思う気持ちがある限り、あなたの挑戦は続くでしょう。
昔、「そんなに劣等感や不安感があるなら、人前演奏なんてしなければいいのに」と言う人がいました。
いやいや、事はそんなに簡単じゃありません。
だってね、劣等感や不安感があっても尚、人前で演奏したいという気持ちがあるのは、創り上げてきた音楽を共有する歓び・楽しさ・幸福感を知っているからです。
だから、あなたはこれからもきっと人前で演奏するために頑張るでしょう。私も同じ。
というわけでね、少しでもあなたの劣等感や不安感を払拭して本番演奏を楽しむ方法を、今日はシェアします!
Contents
どんな時でも心を込める

いつもどんな時でも、たとえ練習でも、練習じゃなくてふと目の前の、短いフレーズを弾いてみる時も、
- 心を込めて触れる
- 心を込めて紡ぐ
- 心を込めて送り出す
と言う事を、忘れたくない。忘れないでね。
もしあなたが本番で、自分の演奏をコントロール出来なくなっている時があるなら、ちょっと我に返ってみるよう努めてみて。
「私は今、心をこめて音を紡いでいるかしら?」と。
他の人と違っていい!

人と比べて落ち込む必要なんかないって、わかっていても、無意識で比べてしまって。
そして、いじいじしてしまう事も、あるでしょう。
そりゃもう、仕方ないよね。どうして無意識で比べてしまうのか?って、きっとあなたは、わかっている。
それはね、比べてしまう相手の事が、気になるからだ。
どうしてその人が、気になるのかしら?
憧れがあるからかもしれないし、その逆かもしれません。
でもね、それを認めてしまえばいいんです。
その人に対するあなたの感情を。
そして、「その人と私は違う」という事も、認めるの。
だってね、違うんだもん(笑)。
他の人と、「違っていい」んだよ。
他の人と違うポイントは、他の人にはない、あなただけの良いところなんだから。
あなた自身では、今はそう思えないかもしれないけれどね。
他の人と違う、他の人にはない、と言うトコロは、あなただけのものなんです。
無意識に比べちゃって落ち込んだって、いいよ。
そのかわり、その度、こう思えばいい。
あの人はあの人。
私は私。
他の人と違って、いいんだよ!
いらん気持ちを手放そう!

何と言ってもコレです。間違いない。
昨日、私は生徒さんに「怒りの感情の手放し方」や「思い込みの手放し方」をお話ししたところ。
「嫌だ」という感情やとめどもなく溢れてくる「怒りの感情」は、誰かに愚痴っても、あまりその「怒り」はなくなりません。
少し小さくはなるかもしれないけれど、「誰かに言う」という行為をした自分が、後から嫌になったりします(嫌悪感というやつね)。
あまり、建設的じゃない。気持ち良くないでしょ。
さて、すっきりと、手放す方法があります。
幾つかあるの。私も時々やりますが、本当にスッキリします♪
あのね、一つは物的にやる方法。
でもちょっと気をつけてね。
火事にならないように。すぐに消火できる所でやってください。
紙に、あなたが劣等感に思う気持ちや不安な気持ちを、思うがままに書き出す。
そしたら、その紙を燃やすんです。
燃え尽きるまで、見届けてね。
危ない、というだけじゃなくて、火が燃え尽きるのを見届けることで、あなたの心の中に有る不要な感情も、燃え尽きた、と客観的に理解することができるからです。
でもやっぱり火を使うのは怖いわ、という場合はね、次の方法で。
目を閉じて、あなたの嫌な感情=劣等感や不安感を思い起こして。
沸々と思い起こしてね。
思い起こせたら、それを目を閉じたまま、あなたの心の中のその湧いた感情を、「エイヤー!」って遠くて思いっきり投げるのを想像して。
遠くの星にぶつかって砕け散るのを見届けてね。
木っ端微塵に砕け散ったら、もう大丈夫!(笑)
「思い込み」も、手放す事が出来ますよ。
「ピアノが(思うように)弾けない」と言うのは、技術の問題もあるけれど、心の問題(思い込みの壁)であるケースは、とても多いの。
特に大人の場合はね。
思い込みが大きな壁を作っているなら、その思い込みを、書き換えてあげればいいんです。
これは少し時間と根気がいるけれどね。
「思い込み」は「無意識の執着」だから。
いっぱい手放して、うんと身軽になろう!
「モノ」を手放す断捨離もそうだけど、「ココロの中にある厄介な感情」を手放すと、うんとラクになりますよ。
ちなみに私は今日、仕事が終わってから、メーラーに溜まっていた過去の要らないメールを、全消去しました。
あぁ、スッキリ!
何かモヤモヤしているなら、是非、手放しちゃいましょう!
ちゃんと自分で自分を認めてあげよう!

夢や目標に向かっていく中で、それを叶える過程や叶えた時、もしかしたらあなたは、周りの目を気にしていない?
- こんなことしたら、きっと何か言われる
- こんなことしたら、変だって思われる
- こんなことしてても、出来っこないって思われてる…
みたいな。でもね。自分で思ってるほど、人様はそんな風にはあなたを見ていないもの。
もしもあなたが人に認められたい、と思うなら…
私はずっと、認めてほしかった。
だから、人の目が気になっていた。
と、あなた自身で、自分を認めてあげましょうね。
だってこんなに頑張って、こんなに一生懸命、夢中になってやってるって事を、一番理解しているのは、あなた自身でしょ。
それなのに、「もしかしたら、こう思われるかも」とか思っちゃうから、
「わたし、ダメなの。イケてないの」って、無意識のうちに、自分で自分をダメな奴の烙印を、押しちゃうんだよね。
こうやってあなたの中にある劣等感はどんどん大きく育っていきます。
もう、やめよ。まず、あなた自身であなたを認めてあげようね!
実力を発揮する方法

練習を積み重ねていくと言うことは、とても大事なことです。
考えうるあらゆる練習を積み重ねていくことで、見えてくるものは、たくさんある。
そして、何より自分のパターンが見えてくるでしょう。
自分のパターンが見えると言うのは「自分の傾向がわかる」と言うこと。
自分の傾向=表現の傾向であり音の出し方の傾向
練習は、あくまで練習なんですよ。
だから、本番で実力を出来る限り発揮しよう!と思ったら、次にもう一つやる事があります。
それは、「本番シミュレーション」。
つまり、本番の環境に限りなく近い状況でのリハーサルをやるコト。
とは言っても、本番と同じ会場で、同じ空間で、同じ楽器でリハーサルをやると言うのは簡単じゃないこと、よくわかっています。
本番と同じ環境でリハーサルが事前に出来るなら、それに越したコトはないですよね。
お客様が一人もいない状態と、ある程度お客様が入った状態では、全然違う。
それはあなたの感じ方や緊張感も違うし、出てくる音・響き方も変わってきます。
動く人、しゃべる人がいる、と言うだけじゃなく、そこに人がいれば、響き方に変化が起こるから。
音がいくらか吸収されるから。
照明の状態一つで、いつも見えているものが見えなくなって焦る(怖くなる)コトも、あります。
いつもと体感温度も変わるだろう。
着ているものも違うでしょう。
普段は裸足で練習しているのだとしたら、靴を履いて演奏に臨むのは、それだけで違和感が大きいですよね。
大きなホールやスタジオじゃなくてもいい。
お家での練習でも、例えば、本番同様の衣装を着て、靴を履いて家族や友人たちに、お客様のように聴いててもらって、よその部屋から歩いてきて、お辞儀するところから始めてみるのも良いでしょう。
私が大抵本番前にやるコトがあって、これはあまりオススメしないのだけれど(熱中症の危険性があるので)、夏はクーラーを点けないでの通し稽古。
だって、本番って絶対暑い(熱い)から。客席が涼しくても、寒くても、ピアノを弾いてる自分の周りだけは、照明で熱いの。
暑さで意識が遠のいてる場合じゃ、ない!を、よくシミュレーションしていました。
これは1回やれば十分ですよ。
冬もね、わざと暖房をつけないで、ウォーミングアップしないで冷たい指のまま通し稽古をする、ということも。
でもね、あまり大声でオススメはできませんけどね。これをやるなら、自己責任でお願いします。
ものは試し。考えうる限りのコトを、考えられるなら、やる価値はあるでしょう。
出来ることは、やっちゃおう!それが、本番で実力を発揮する方法です。
ピアノ動画*メンデルスゾーン「春の歌」
ティブレイクは、メンデルスゾーン作曲の「無言歌集」から”春の歌”Op.62-6をお送りします。
春になると、触れたくなる曲。アルペジオづくしの麗しい作品、この曲のような人になりたい…
心をラクにして本番演奏を楽しむ方法まとめ
- コントロール出来なくなったら「心を込める」事に意識をもっていこう
- 他の人と違っていい!比べる必要はない!
- 劣等感・不安感などの不要な気持ちは捨てちゃえ!
- 私は私、結構すごい!って認めてあげよう
- 自分の傾向を知り、本番シミュレーションをするのが実力を発揮する方法だ!
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