フランスの作曲家ドビュッシー(1862-1918)作曲「ベルガマスク組曲」(Suite Bergamasque)は、「二つのアラベスク」作曲後の1890年から1905年の間に書かれました。完成まで、実に15年もの歳月を費やしています。出版前の「校訂」「改訂」もあったからこれほどの時間がかかったのでしょうか。

では、このドビュッシー作曲の「ベルガマスク組曲」とはどんな作品なのか、お話してまいります。

ドビュッシー作曲「ベルガマスク組曲」について

「ベルガマスク組曲」が出版されたのは1905年のこと。この組曲は、4つの曲から成っています。

  1. プレリュード
  2. メヌエット
  3. 月の光
  4. パスピエ

この「ベルガマスク組曲」は、バロック音楽の「舞曲の組曲」のスタイルをとっています。

「ベルガマスク組曲」各曲について

第1曲「プレリュード」は4分の4拍子ヘ長調モデラートで、演奏時間約4分です。とても美しい音の動きが絵を思い浮かべるような色彩感を持っています。

第2曲「メヌエット」は4分の3拍子イ短調アンダンティーノで、演奏時間約4分。ひょうひょうとした独特の世界観の美しさを持つ作品です。冒頭に「極めてデリケートに」と指示があることから、細かく繊細な世界を持つ作品だとわかります。

第3曲「月の光」は8分の9拍子変ニ長調アンダンテ・トレ・エクスプレシフで、演奏時間約5分。ドビュッシーの作品の中でも最も有名な曲ですね。美しいメロディや響きが、きらめく月の光の情景を想像させるのに十分な、文句なしに美しい作品です。

第4曲「パスピエ」4分の4拍子嬰ヘ短調アレグレット・マ・ノン・トロッポで、演奏時間は約3分。「パスピエ」はフランス・バロックの舞曲で本来は3拍子の舞曲ですが、この曲は軽快な4拍子となっています。

また、組曲としてのタイトル「ベルガマスク」は「ベルガモの」、或は「ベルガモ舞曲」という意味があります。「ベルガモの」の「ベルガモ」とは、イタリアのベルガモ県の県都のこと。

はじめは「喜びの島」が入っていた?

ドビュッシーはこのベルガマスク組曲制作途中で、第4曲には現在の「パスピエ」ではなく「喜びの島」を入れようとしていました。しかし、この案は出版社によって却下され、「喜びの島」はこの「ベルガマスク組曲」とは別の曲として出版される事になりました。

もし「喜びの島」がこの「ベルガマスク組曲」に収録されていたら、この組曲はとても壮大なものになっていたでしょうね。でもそうなっていたら、「パスピエ」はどこへ行っちゃうのかしら?「パスピエ」がこの「ベルガマスク組曲」から外されてしまっていたとしたら?それも寂しいですね。

第3曲「月の光」について

「ベルガマスク組曲」は、その名の通り組曲ですから、演奏会ではは全4曲通して演奏される事が多いようです。しかし、あまりに有名な「月の光」は、それ単体で演奏される機会が非常に多いですね。

このベルガマスク組曲の第3曲「月の光」は、「ノクターン(夜想曲)」として捉えられています。

では最後に、僭越ながら、わたくしの演奏で「月の光」を。YouTubeには私の「月の光」の演奏を幾つかアップしております。私がYouTubeにアップしている演奏動画の中で、ダントツの視聴回数を持っているのがこの「月の光」の演奏動画です。

現在の視聴回数 1,481,221 回です。ありがとうございます!

ドビュッシーおすすめの本

ドビュッシーの作品について知りたかったら持っておくことをオススメします。ピアノ曲に限らず、ドビュッシーの殆どの曲について解説されています。

「ベルガマスク組曲」を聴いてみたい!ならこちら、フランスのピアニスト、ミシェル・ベロフさまの演奏がオススメです。
 

楽譜のオススメはこちらです。ヘンレ社から2017年に改定された原典版です。

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