小さかった頃に大好きだったお話が幾つかあります。「小公女」に「若草物語」「トム・ソーヤの冒険」「三銃士」、そして「赤毛のアン」。

アニメ化されると嬉しい反面、本で(文字で)読んで、その人物像や背景を自分勝手に想像していたのとは違う描かれ方をしていることもあります。例えば主人公の声が、自分の頭の中で鳴っていた(イメージで鳴っていた)声と全然違うとかね。思い描いていた顔と違うとか、ね。

そうすると一気に「がっかり感」でいっぱいになってしまいました。でも、小説→アニメ化されたものでは、がっかりした記憶はほとんどありません。

漫画→アニメ化されたものは、がっかりが多かったなぁ。そもそも漫画では「絵」が描かれているのですから、そこから想像するのは「声」。顔の形や体格から出てくる声は想像しやすいので、そこにズレがあると理解できなくなっちゃったのかもしれません。

アニメ化されて満足していたものも、がっかりしたものもいろいろありましたが、中でもすっごく好きだったのが、「赤毛のアン」でした。

アニメ「赤毛のアン」

「赤毛のアン」は、カナダの作家ルーシー・モード・モンゴメリが1908年に発表した小説です。私は、子供の頃に読んだこの小説「赤毛のアン」が大好きでした。そして「赤毛のアン」は1979年にアニメ化され、フジテレビ系の「世界名作劇場」で放映されました。全50話。

このアニメ「赤毛のアン」は、監督の高畑勲氏が演出、宮崎駿氏が作画スタッフだったんですよ。今や世界の宮崎アニメという存在ですが、アンのキャラクターは宮崎作品に登場する女の子のキャラクターに通づるものがあると思いませんか?

赤毛の色合いや、そばかすのあるアンの顔立ち・怒った時の表情に、グリーンゲイブルスの景色や学校の雰囲気。今でも思い出します。

アニメ「赤毛のアン」オープニングテーマ「きこえるかしら」

そして一番はまったのが、オープニング・テーマの「きこえるかしら」とエンディング・テーマの「さめない夢」。あまりに素敵すぎてすっかり魅了してしまった少女でした。画面に食い入るように、その曲の作者の名前を探しました。

それは、三善晃先生の作品でした。当時は三善晃先生の存在も知らず、どんな方かも知りませんでしたが、名前だけはずっと覚えていました。後に三善晃先生のことを知るようになって、私の中で益々「偉大で素晴らしい先生」「魔法の曲を生み出す先生」になりました。

主題歌の作曲者「三善晃」先生とは?

三善晃先生は作曲家。1933年1月10日生まれで2013年10月4日に80歳でこの世を去りました。

三善晃先生

なんと!作曲家の平井康三郎先生(ピアノ曲は幻想曲「さくらさくら」が有名)に、小学〜高校までヴァイオリンと作曲法を師事していたのだそうです。そして東京大学文学部仏文科へ進学・在学中に、フランス政府給費学生として1955年から1958年パリ国立高等音楽院に留学。

帰国後は、東京芸術大学講師・桐朋学園大学教授・桐朋学園大学長・東京文化会館長を歴任、文化功労者にも選ばれました。また、天皇皇后両陛下とも音楽を通して長年交流がありました。

合唱曲・歌劇・管弦楽・吹奏楽・室内楽・独奏曲・放送映像用音楽・校歌など多くの分野でたくさんの作品を残しました。1963年に放送された大河ドラマ「春の坂道」やアニメ「赤毛のアン」の主題歌は、放送映像用音楽の代表作です。

アニメ「赤毛のアン」のピアノ用楽譜はこれ

大人になってから、アニメ「赤毛のアン」の楽譜の存在に気づきました。ちゃんと「三善晃 作曲・編曲」って書かれています。嬉しくて嬉しくて、でもすぐ購入しませんでした。ずっと温存していたというか、なんかいつも目の前にある向き合わなければいけない曲が山積みで、自分の思いのためのお楽しみは後回しにしてきたのです。

でもようやく先日この楽譜が手元にやってきました。

とても綺麗な表紙の楽譜を、恐る恐る開いて見ました。開いて見てビックリ!!!うそっ!こんなに短かったっけ?こんなに音少ないの?

見てビックリ、弾いてビックリ・・・YouTubeで検索してみたら、あるんですねぇ、アニメ「赤毛のアン」のオープニング・テーマもエンディング・テーマも。ピアノ曲じゃ、ないじゃん!そりゃピアノだけで弾いたらこうなるのか・・・って調も違うし・・・でも、ピアノ用の編曲も、三善晃先生なんですよね。

子供の頃に見ていたものを、大人になって見たら、「あれ?こんなに小さかったっけ?」って感じるギャップのようなものかしら?いや違うと思うけど。

ピアノの音と音の間から、子供の頃にはまった響きを探そうとしてみました。

アニメ「赤毛のアン」オープニングテーマ”きこえるかしら”ピアノ動画で

三善晃先生作曲のアニメ「赤毛のアン」オープニング・テーマ”きこえるかしら”をお送りします。

子供の頃の思い出。音と映像が一緒になって表れる思い出。何か一つじゃなくて、掛け合わされたものって、印象深いですよね。

アニメ「赤毛のアン」エンディングテーマ”さめない夢”

岸田衿子さんが作詞・三善晃先生の作曲で大和田りつこさんが歌っていた「さめない夢」は、アニメ「赤毛のアン」のエンディング・テーマ曲です。

はしっても はしっても
おわらない花の波
みずうみは遠く
もえるくもは もっと遠く
花の中で1日は終る
さめない 夢みたいに
さめない 夢いたいに

ねむっても ねむっても
きこえる 水の音
夕暮れはやさしく
かねのおとは もっとやさしく
アボンリーで 1日は終る
さめない 夢みたいに
さめない 夢みたいに

アンの心の躍動感が、ワクワクが、直球で届くような素敵な音楽。

三善晃作曲「さめない夢」をお送りします。

アニメ「赤毛のアン」は、1979年に放送されたのですが、私は自分がもっと小さい頃に見たのだと思っていました。「赤毛のアン」は、劇中曲もたくさんあります。

主題歌「きこえるかしら」と、このエンディング・テーマ「さめない夢」は三善晃先生の作曲ですが、劇中曲の殆どは三善晃先生のお弟子さんだった毛利蔵人氏によって生み出された作品で、全部で100曲以上あるそうです。

その中の幾つかは、ピアノ・ソロ用に毛利氏自身が編曲しているので、触れてみてアンの映像の世界を思い出してニヤニヤしようと思っています。

劇中曲のタイトルを見るだけで、映像がポワンと。例えば「ダイアナとのおごそかな誓い」とか「得意そうに話すアン」「ほのぼのとしたアンとマリラの愛情」「初めての袖のふくらんだ服」なんてシーンが浮かびます!

あなたも三善晃先生の「赤毛のアン」を弾いてみませんか?

無料メールマガジンのご案内

ピアニストでピアノ講師の荒井千裕が、あなただけにお送りする無料メールマガジンです。

ピアノ練習法・打鍵・体の使い方や精神コントロールについて、ここだけのお役立ち情報をお届けしていますので、是非登録してみてくださいね。

メールアドレス

配信停止は、いつでもできます
迷惑メールは一切配信されませんので、ご安心くださいね

powered by まぐまぐ!
スポンサーリンク