3月21日バッハの誕生日を祝して「フランス組曲第4番」アルマンド
3月21日は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ様のお誕生日。
(ユリウス暦で3月21日。現在の暦では3月31日がお誕生日)
※ ユリウス暦とは:
平均太陽年を365.25日とする太陽暦の一種であり、1年を365日とする年と4年に一度366日とする年を設けた。
バッハの誕生日に寄せて、バッハの作品をご紹介します。
Contents
音楽の父と呼ばれているドイツの作曲家バッハ
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ様は1685年3月21日生まれの1750年7月28日没。
ドイツ・バロック音楽の作曲家です。
「音楽の父」として習ったでしょうか。
今日3月21日は、そのバッハさまのお誕生日を祝して、フランス組曲第4番の”アルマンド”を弾いてみました。
「フランス組曲」は、バッハがケーテンで過ごした1722年から1723年頃に作曲された、と言われています。
「フランス組曲」は全6曲。
フランス組曲第4番
フランス組曲第4番は、以下の7曲から成っています。
- アルマンド (Allemande)
- クーラント (Courante)
- サラバンド (Sarabande)
- ガヴォット (Gavotte)
- エール (Air)
- メヌエット (Menuett)
- ジーグ (Gigue)
それぞれの舞曲が、どんなものだったのかを簡単にまとめますね。
アルマンド
「アルマンド」という言葉はフランス語で、「ドイツ風の」という意味だそう。
「地に足をつけた中庸の遅さ」の2拍子の踊りで、16世紀フランスでは、組になった男女が列を作って進みながら踊るものだったそうですよ。
ちなみに組曲では第1曲めか、前奏曲に続いての第2曲めとして置かれます。
クーラント
クーラントは3拍子の踊り。フランス語の「courir(走る)」に由来する言葉だとか。
すると、クーラントが軽快なテンポを持つ舞曲だ、ということが想像出来ませんか?
ちなみにフランス語のクーラント(courante)とイタリア語のコッレンテ(corrente)は、少し違うようです。
イタリア語のコッレンテの場合は、フランスのクーラントより「テンポが速い」そう。
ですから、同じように見えても作曲家がcouranteと書いたのかcorrenteと書いたのか?
とても良く似ていますが、注意して違うことに気付けば、テンポが見えてくるでしょう。
組曲ではアルマンドとサラバンドの間に置かれるようです。
サラバンド
サラバンドとは3拍子の荘重な舞曲。
第2拍が伸びる音(2分音符や付点4分音符)で荘重さを醸し出すリズムが特徴です。
ガヴォット
ガヴォットは中庸のテンポで4分の4拍子もしくは2分の2拍子。
なんとガヴォットは、フランスの地方のフォークダンスと、それに由来する古典舞踊の名称なのだそうです。
フランス組曲の中ではきっと、第5番のガヴォットがよく知られているのではないかと思います(子供のための曲集などに単体で収録されている事が多く愛らしい作品)。
ガヴォットはアウフタクトで始まるのが特徴です。
エール
エール(仏)は、イタリア語では「アリア」、英語では「エア」と呼ばれます。
「音楽の節・旋律」「空気」「態度」という意味をも持つ「エール」。
歌曲の「アリア」をイメージするだけでも、どのようなものかを想像するのは難しくなさそうですよ。
是非、あなたがエールを弾く時は、これらのことを想像してみて下さいね。
メヌエット
メヌエットは日本人に最も馴染みのある舞曲(の音楽)ではないでしょうか?
それは何と言っても、一昔前までヨハン・ゼバスティアン・バッハ様の作品として日本人に愛されていた「ト調のメヌエット」(れーそらしど れーそっそっ)。
この作品、実はペツォルトさんという方の作品だった、という事が判明しました。
とはいえ現在でも小学生の音楽の教科書で紹介されていますし、小さなピアノ学習者さんが弾きたがる曲の一つでもあります♪
4分の3拍子で2小節または4小節を一つのまとまりとして動いていくのが特徴。
ジーグ
ジーグは8分の6拍子もしくは8分の9拍子の舞曲。
実はイギリスやアイルランドの民族的な舞曲なのだそうですよ。
ピアノ動画で紹介*フランス組曲第4番アルマンド
第4番は変ホ長調で7曲から成りますが、今日はその第1曲”アルマンド”だけです。
「アルマンド」って言うとお菓子の名前みたいな気がするのは私だけ?
あ、あれは「ルマンド」でしたっけ?
子供の頃大好きだったお菓子の一つですが、今も売られてるんですね。
先日スーパーで見つけて大喜び٩(♡ε♡ )۶
あ、話が逸れました。こちらの「アルマンド」はお菓子の曲ではなく、舞曲です。
バッハさまに怒られちゃうわ(笑)。
バッハさまの「フランス組曲」は、どの曲も愛らしく柔らかく、心が豊かになります。
組曲として通して弾くのはちょっと大変ですが、1曲ずつ選んで楽しめたらいいですね。
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