ウィズ・コロナでも出来る!三枝隆作曲「晩秋のスケッチ」リモート・ピアノ連弾公開
2020年から、コロナ・ウィルスの世界的大流行に見舞われ、予期せぬ事態に見舞われています。
一度は収束に向かっていくのかと思い、第2波がくるとしても、秋冬くらいだろうと予想していたでしょう。
それが!どんどん感染者数が増える日が続いています。
(2021年は第2波どころじゃない騒ぎに)
どの業界も大打撃を受けていますが、ピアノをはじめとした音楽業界も、街のピアノ教室でのレッスンそのものが対面で行うことが難しくなりました。
一気にオンライン化が進んだり、春先に多い発表会を中止・延期にしたお教室も多いでしょう。
ピアノは一人で練習する時間が長いものの、レッスンでは本来、腕や背中・ペダルの指導で足に触れることもあります。
それもはばかられ・・・ということは、1台のピアノを二人で一緒に弾く「連弾」をやる事自体が「厳しい」と言わざるを得ません。
そんな事言ったってさぁ、ピアノの連弾には、たくさんの素敵な作品があるんだよね!
って思っていたところに、友人の作曲家、三枝(みえだ)隆氏の新作が届きました。ピアノのための連弾作品「晩秋のスケッチ」。

こんな素敵な作品を見たら、弾きたくなりますよ!
いやしかし、どうしよう?とあれこれ考え込みました。
一人多重録画かしら?と。
そんなある日、佐賀の野田空美先生から「リモート連弾しませんか?」とお誘いを受け、もやもやだった視界が一気に開けたのです!
今日は「遠隔でも出来ちゃう!リモート・ピアノ連弾」、三枝隆氏作曲のピアノ連弾「晩秋のスケッチ」の動画も公開しますよ!
Contents
三枝隆作曲:ピアノ連弾「晩秋のスケッチ」とは?
作曲家の三枝(みえだ)隆さんは、ちょっと独特な音の使い方をするのが魅力的。
1台のピアノを二人で一緒に弾くピアノ連弾曲も、三枝さんが生み出すと、高音域を担当するプリモは割と「やさしめ」なのに対し、低音域を担当するセコンドは、なかなか音数が多かったりします。
それはそれは、プリモがやさしくても、結構なカッコよさを持つ魔法のような音の使い方(音の振り分け方?)にあると私は思ってましたよ。
さてこのピアノ連弾「晩秋のスケッチ」とは、アメリカの作曲家ギロックの「秋のスケッチ」から着想を得ているようです。
三枝さんのお言葉を引用。
ブルグミュラーからツェルニー100番あたりの難易度を想定。
レッスン、発表会用。 曲のアイディアはギロック「秋のスケッチ」における4度進行です。
ギロックが秋に入りたてのイメージならば、この晩秋のスケッチは冬間近の秋でしょうか。
三枝隆作曲のピアノ連弾「晩秋のスケッチ」楽譜はこちらで
三枝さん作曲のこのピアノ連弾曲「晩秋のスケッチ」、楽譜をダウンロード購入できるページでは、テンポの設定についてや、プリモの弾き方についてのアドバイスも丁寧に書かれています。
こちらをクリックで飛ぶサイトからダウンロードでピアノ連弾「晩秋のスケッチ」の楽譜を購入できますよ。
ぜひ、あなたも誰かと弾いてみてね。せっかくなら、プリモもセコンドも両方味わうのをオススメ!
三枝隆作曲「晩秋のスケッチ」遠隔リモート連弾への道のり
って、ちょっと大げさに書いてみました(笑)。
この記事の初めの方でも書きましたが、とにかくこの「晩秋のスケッチ」の楽譜を見るや、私の頭の中は「誰と弾こう?どうしよう?誰かと弾けるのかしら?」がぐーるぐる。
レッスンに来てくれる方々にお願いしてみる?とかも思いましたが、彼らの貴重なレッスン時間を奪うのも気が引けるし、いや問題はもっと大きい。
やっぱり超接近して一緒にピアノ弾くって、今は怖いよね?
それじゃあ、一人で多重録画する?って思っちゃいましたよ。
昔、シンセサイザーで多重録音にはまってた時期がありましたから、ちょっと血が騒ぎました。
ただし、その頃と今では環境が違うしなぁ・・・
なんて思っていたら、ある日突然メッセージが飛んできました!
昔々からお付き合いのある先生から。
昔々からお付き合いあるけど、お会いしたことはないのよ。
その方とは、佐賀にお住まいのピアノの先生、野田空美さん。
空美さんとは、三枝隆作品でお互いはまって、一緒にFacebookで「作曲家 三枝隆ページ」のサポートを始めたほど。以前は、ギロック作品のこともいろいろ教わりました。
その空美さんが「リモートで一緒に三枝先生の”晩秋のスケッチ”、やりませんか〜?」って、素敵な提案メッセージをくださったのは、一ヶ月ほど前のこと。
もう秒で飛びつきましたよ!
空美さん、素晴らしすぎるご提案ありがとうございますっ!
飛びついてしがみついちゃいました(笑)。
そうして空美さんから、リモートで合わせるのに良いアプリを紹介してくださり(Roland 4XCAMERA)、練習を始めることに。
どっちがプリモとセコンドやる?とか言いながら、いや、せっかくだから、お互い両方やったらいいよね。って。
両方弾くことで、より理解は深まるし、テンポやゆらしの主導権を握るセコンドと、歌い方のニュアンスが要のプリモ。
せっかく一度も対面したことのない、一度も合わせたことのない二人が一緒にやるんだから、両方やったらいいよね!
両方やるのが面白いんじゃない?みたいに、サクサクと話はまとまり。
この「晩秋のスケッチ」は、アウフタクトでプリモから始まりますが、主導権はセコンドに。だから、セコンドの人が、はじめにカウントしています。
セコンドのテンポで始めて、途中アッチェレランドがあるところや、テヌートなんかはセコンドのタイミング。
先にセコンドが録画して、それを相手に送る。
送られてきた動画を聴きながら合わせて録画の繰り返し。
試行錯誤を1ヶ月ほど繰り返して、出来ました。
どんな曲か知ってほしいので、動画を載せますね。
三枝隆作曲:ピアノ連弾「晩秋のスケッチ」動画公開
というわけで、三枝隆さんが作曲したピアノ連弾「晩秋のスケッチ」って、こんな曲ですよっていうのを知って頂きたい。
そして、二人が集わなくても、リモートでもこうやって合わせることができますよ!っていうのを知って頂けたら、このウィズ・コロナの中でもハードルが下がるんじゃないでしょうか?
野田空美さんと私、それぞれがプリモとセコンドを弾いている2つのバージョンを、つなげて1つの動画にしています。
前半は、プリモ(画面の上枠)で弾いているのが私、セコンド(画面の下枠)で弾いているのが野田空美さん。
後半は、その逆でプリモ(画面の上枠)が野田空美さん、セコンド(画面の下枠)が私。
全部で約5分の動画になっています。
最後に、登場人物のご紹介(おさらい)。
この素敵なリモート連弾にお誘いしてくださった野田空美先生の「空とぶピアノBlog♪」はこちら。
今回の「晩秋のスケッチ」リモート連弾についての記事はこちらです。
ご覧下さり、ありがとうございました!
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